1992年に登場した「トヨタTS010」はそれまでのトヨタのスポーツプロトタイプカーとは大きく異なるものだった。それは85Cから90C-Vへと続いていた車名からも明らかだった。
車両規定の混乱の中、満を持して投入
1990年に3.2L V8ツインターボの「90C-V」でル・マン24時間で6位入賞を果たしたトヨタだったが、1991年にはル・マン24時間レースのエンジン規定が自然吸気の3.5Lに変更されることになってしまう。
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ル・マン制覇が悲願となったトヨタは、1991年の参戦を見送り、新規定のマシンの開発に専念する。こうして誕生したのがV型10気筒自然吸気エンジンを搭載した「トヨタTS010」だった。
「トヨタTS010」は従来のグループCカーとは異なるコンセプトで開発された空力マシンで、当時のF1と同じ規定の3.5L V型10気筒自然吸気エンジンを搭載していたこともあって、これまでとは違う走りを見せていた。
しかし、期待された1992年のル・マンでは、レース前半のウエットコンディションに悩まされ、プジョーに敗れて2位。翌1993年には「TS010」を改良して、「1993年仕様のTS010」で参戦。空力、エンジンを進化させた仕様を3台投入したが、予選では速さを見せたものの、決勝ではトラブルが頻発し、プジョーに完敗を喫した。優勝候補にあげられながら最上位は5位という惨敗だった。
その3.5L 自然吸気の規定も自動車メーカーの参入が思うように増えず、車両規定を再び変更、主役は市販車をベースとしたGTカーへと移行していくことになる。トヨタもそれに合わせて、1995年から96年の2年、市販車のスープラをベースとしたGTカーで挑戦した。
1991年から1996年にかけて車両規定がたびたび変更されたが、トヨタはそれに翻弄されながらも成長していった時期である。
トヨタ TS010 1992年 主要諸元
●全長×全幅×全高=4800×2000×1030mm
●ホイールベース=2785mm
●エンジン=V10DOHC
●排気量=3.5L
●駆動方式=MR
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