高い走破性と快適性、冒険心をかき立てるデュアルパーパスたち
現在の自動二輪車市場において、デュアルパーパスというカテゴリーは単なる移動手段という枠を超え、未舗装路への挑戦から大陸横断までを想定した趣味性の高いモデルが数多く存在しています。
【画像】やっぱ超カッコいい! 国内メーカー「大型デュアルパーパス」バイク3台を見る(27枚)
ゆとりあるパワーと余裕のあるサスペンションストロークによって、オンロードでの安定した巡航性能とオフロードでの機動力を両立させているのが特徴です。
今回は、現行で購入可能であり、それぞれ異なるキャラクターを持つ3車種を取り上げます。
●ホンダ「CRF1100L アフリカツイン」
まず紹介するのは、ホンダ「CRF1100L アフリカツイン」です。
CRF1100L アフリカツインは、1980年代のラリー参戦車から続くシリーズの構成を受け継いで開発されました。
外観は、走行環境を問わない実用性を基本コンセプトとし、走行風を軽減するプロテクション性を備えたスタイリングを採用しています。
そして、エンジンは1082ccの水冷4ストローク直列2気筒で、最高出力102ps、最大トルク112Nmを発揮し、オフロードでの走行から長距離での巡航までをカバーする出力特性を備えています。
また、重量は253kgとなっており、シート高は840mmに設定されていますが、820mmのローポジションへの変更も可能で、足つき性に配慮されています。
機能面では、クラッチ操作を自動化したデュアルクラッチトランスミッションのほか、路面状況に対応する電子制御サスペンションを採用しています。
くわえて、スマートフォンと連携できる6.5インチのタッチパネル式液晶メーターを装備し、ナビゲーションなどの情報を表示します。
なお、価格は225万5000円です。
次はヤマハとスズキのADV
●ヤマハ「テネレ 700」
次に紹介するのは、ヤマハ「テネレ 700」です。
テネレ 700は、1980年代から続くヤマハのオフロードモデルの名称を冠し、走破性と実用性を両立するモデルとして開発されました。
外観は、オフロード競技車を参考に構成された機能的なスタイルであり、スリムな車体形状によって走行時のホールド性を確保しています。
そして、エンジンは688ccの水冷4ストローク直列2気筒を搭載し、最高出力73ps、最大トルク68Nmというスペックを備えています。
電子制御スロットルを採用することで、路面状況を問わずリニアなトルク特性を実現し、ライダーのアクセル操作に対応する特性です。
また、重量は208kgに抑えられており、シート高は875mmとオフロード走行を考慮した設計がなされています。
機能面では、選択可能な2つのドライブモードやトラクションコントロール、オンオフの切り替えができるABSを搭載しています。
さらに、ナビゲーション機能に対応した6.3インチの縦型フルカラーTFTディスプレイを装備し、利便性を確保しています。
なお、価格は145万2000円です。
●スズキ「Vストローム 1050XT」
最後に紹介するのは、スズキ「Vストローム 1050XT」です。
Vストローム 1050XTは、1988年発売のモデルをデザインのモチーフにしつつ、長距離ツーリングを想定したアドベンチャーモデルとして開発されてきた経緯を持ちます。
外観は、歴代モデルの特徴であるフロントカウルの形状を継承し、ワイヤースポークホイールやアルミ製ハンドルバーによって構成されています。
そして、搭載エンジンは、1036ccの水冷4ストロークV型2気筒エンジンで、最高出力106ps、最大トルク99Nmを発揮する設定となっています。
低中速域での出力特性に重点が置かれており、電子制御スロットルの採用によって、発進時や加速時の挙動を制御しています。
また、シート高調整機能によってライダーの体格に応じたライディングポジションの設定が可能です。
機能面では、出力特性を選べるドライブモードセレクターやトラクションコントロールが走行状態を管理します。
あわせて、クルーズコントロールやヒルホールドコントロール、荷重に応じて制動力を補正する機能など、走行時の負担を軽減する装備が組み込まれています。
なお、価格は151万8000円です。
※ ※ ※
今回紹介した3車種は、それぞれ異なるアプローチでオフロードとツーリングの両立を追求したモデルとなっています。
いずれもライダーの冒険心を支える先進の電子制御や専用装備が充実しており、林道探索から数日間にわたるロングツーリングまで、幅広いフィールドで活躍する性能を備えています。
環境性能への対応や利便性を高める新機能の採用により、デュアルパーパスバイクが今後どのような進化を遂げていくのか、その動向に注目が集まります。(Peacock Blue K.K.)
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