アロンソ、スプリント開催のF1オーストリアGPは理想的じゃない？「アップデートの確認にもっと時間が必要」

　アストンマーチンF1は、前戦カナダGPでマシンをアップデートしたが、これに対する理解を深める上でオーストリアGPがスプリント・フォーマットでの開催となるのは理想的ではないとフェルナンド・アロンソは語った。

　アストンマーチンは、よりアグレッシブなデザインのサイドポンツーンとフロアをカナダGPで導入。アロンソはこのアップデートされたマシンで、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）に次ぐ2位となり、今季6度目の表彰台を獲得した。

　一方で、オーストリアGPはスプリントレースを実施するフォーマットでの開催。金曜日に予選が行なわれるため、アップデートの効果を確認しセットアップを煮詰めるために使えるフリー走行は金曜の1回のみだ。

「スプリント・ウィークエンドは僕らにとって理想的なものではないと思う」とアロンソは認めた。

「アップグレードした新しいマシンのために、まだフリー走行の時間が必要だ。パッケージを理解し、最適化するにはもう少し時間が必要なんだ」

「オーストリアでは言うまでもなくスプリントがある。だからそのために使えるのはFP1しかないんだ」

「このサーキットでも良いだろうし、パッケージにより適しているかもしれない。だから多分オーストリアでもペースはあるだろう」

　アストンマーチンのマイク・クラック代表は、今後の数レースで自分たちの立ち位置に関して、より明確なイメージが得られると期待している。

「カナダは特殊だ。私はバルセロナで、本当の立ち位置が分かるまで2、3レース必要だと言ってきたんだ」

「アップデートとサーキットの特性があり、明確な状況を把握するのは難しい。現時点で最も分かり切っているのは、レッドブルが前にいるということだ」

「それ以外は、その日の調子やサーキットが自分のクルマにどう合っているか、どのタイヤを履いているかによって左右されるだろう」

　クラックは、カナダでアロンソが良い結果を出した後、より伝統的なサーキットに戻ることでチームが後退することを過度に心配することはないと付け加えた。

「最新のアップグレードはうまく機能していると思うから、心配はしていない」

「これからは高速コーナーが多いサーキットも出てくるし、我々は高速コーナーで改善できていると思う」

「そうしたサーキットではレッドブルの真の強さを見ることができると思うから、楽しみだ。そして、我々がどれだけ離されているのか、よりよく知ることができるだろう」