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マセラティでシルクロードをひた走る! トライデント&コルセ生誕100周年を祝福するグランドツーリング

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マセラティでシルクロードをひた走る! トライデント&コルセ生誕100周年を祝福するグランドツーリング

トライデント誕生から100年

今年で創業112周年となるマセラティ。これに対し、モデナの老舗スポーツカーメーカーであるマセラティの象徴として知られる三叉の銛『トライデント』のエンブレムは、今年で誕生からちょうど100年を迎えるという。

【画像】トライデント100周年を祝福!マセラティたちがシルクロードなど700kmをひた走る 全86枚

ご存知のようにトライデントのエンブレムは、マセラティ兄弟の末弟であるマリオ・マセラティによって1926年に描きあげられたもの。彼は兄弟にとって初のレーシングカーであるマセラティ・ティーポ26のために、創業の地であるボローニャと縁の深い海神ネプチューンが手にしている銛をモチーフにした。

今回、中国の奥地である新疆ウイグル自治区の都市、ウルムチ(烏魯木斉)を訪ねたのは、マセラティが企画した『イヤー・オブ・トライデント・グランドツアー』に参加するためだ。

これはトライデント・エンブレムの100周年、そしてマセラティ・ティーポ26がいきなりタルガ・フローリオを制してみせた史実(=マセラティ・コルセの生誕100周年)を記念したグランドツーリングである。

コースは中国の北京をスタートし、古の交易路であるシルクロードを辿りながら、本国イタリアまで1万4400kmを走破するというもの。といってもコース全体を8つの区間に分けるリレー形式だと聞いてひと安心。

筆者は5区間目となるウルムチから標高2000mを越す高地にあるサリム湖の湖畔を掠め、カザフスタンとの国境にもほど近い都市、イーニン(伊寧)までの700kmほどの距離を2日間かけて走ることになった。

大雨の状況でAWDの真価を発揮

黄砂で煙るウルムチのホテルの前には、10台以上のマセラティがずらりと並べられていた。だがそのステアリングをすぐ握ることはできない。何しろ中国では一般的な国際免許が通用しない。そのため初日は、アジア・パシフィック地域から集まったツアーのメンバー全員で、地元の警察署を訪ねたのだった。

最初にドライブを任されたのは、マセラティ・グラントゥーリズモ・トロフェオの75周年記念モデル。

マセラティの一団は混みあった朝のウルムチ市街を抜け、G30号線(連霍高速道路)を西へ向かった。これまでシルクロードといえば『砂漠とラクダ』のイメージだったが、実際は荒野を地平線に向かってまっすぐに貫く高速道路だ。

驚くべきは、道路の左に点々とする距離表示で、そこには3000km台後半の距離が刻まれていた。聞けば、G30号線の全長は4395kmもあるという。中国のスケールの大きさを思い知らされた。

めったに雨が降らないと聞いていた中央アジアに、この日は珍しく大雨が降った。すると日本の常識では考えられないくらい、アスファルトの水はけが悪いことに気がついた。ペースを上げた集団を追うと、120km/hくらいでもハイドロプレーンが起きるのだ。

だがそんなタフな道路状況でも、現行グラントゥーリズモのドライブトレインはAWDなので、直進性は損なわれない。グラントゥーリズモはそのまま『壮大な旅をするクルマ』を意味しており、そこにマセラティがAWDシステムを投入した理由が、これまで以上に理解できた。

4気筒グレカーレの正しい楽しみ方

途中のチェックポイントでグレカーレGTに乗り換えると、ちょうど雨も上がり、今度は程よい高さのアイポイントに感謝したくなった。目の前の荒野の先に、雪を被った山脈が広がる絶景が現れたからだ。

4気筒とはいえ、エアブースターとターボのダブル過給で300psを発揮するグレカーレGTだが、すこぶるパワフルでハイペースの『ネットゥーノ勢』と一緒に走るには、パドルシフトを活用してエンジンを積極的に回す必要があった。

山道にさしかかると身のこなしも軽快に感じられ、コンパクトなホットハッチを駆っているような感覚を味わうことができた。『使えるスポーティハッチ』。これこそが4気筒グレカーレの正しい楽しみ方なのだろう。

標高2000mを超える高地で一泊し、2日目はヨーロッパ・アルプスを思わせる風光明媚なサリム湖の湖畔を巡った。そこからはグランカブリオを駆って急激に山を駆け下り、中国というよりは中東のような景色と目いっぱいの飛び石(!)の中を駆け抜け、セクション5のゴールを目指した。

すると、たっぷりと確保されたパワーやスタビリティ、そして車体のサイズ感がもたらす快適性は想像以上で、マセラティが秘めたGTのDNAにもしっかりと触れる触れることができたのである。

フロントマスクの小キズも逞しいマセラティの一団は中国を抜け、カスピ海を目指す次のセクションへと向かう。トライデント100周年を祝うグランドツアーは、その後も続いていった。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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