2月14日から16日にかけて、アラブ首長国連邦の首都アブダビはヤス・マリーナ・サーキットにおいて、2024-2025年AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズの最終大会が行われ、土曜のレース1を制したアルバルベ・プロ・レーシング(APR)25号車オレカ07・ギブソンが今季のシリーズチャンピオンを獲得した。
開幕ラウンドとなったセパンのレース2と、先週ドバイで行われた第3戦・第4戦のレース1に続き、今季5戦目のアブダビ4時間レースでシーズン3回目の総合優勝を飾ったミカエル・イェンセン/バレリオ・リニチェッラ/マルテ・ヤコブセン組。
運も味方にアルガルベ・プロがドバイ2連戦を制圧。第3戦制した25号車が一歩リードで最終大会へ
25号車オレカをシェアする彼らは、長時間にわたる序盤の赤旗中断を受け30分延長されたレースのフィニッシュ直前に、姉妹車のAPR20号車オレカを逆転しチャンピオンシップでの優位性をさらに高めることとなった。
そのドラマはファイナルラップで起きた。終盤にレースをリードしていたのは、アレックス・クインがドライブする20号車オレカだったが、彼は大胆な燃料節約戦略を遂行しマシンをフィニッシュラインまで運ぶため、1周あたりのペースを数秒落とす必要があった。これに対して明らかに速いペースで追い上げを図っていた25号車オレカが最終ラップで姉妹車を捉える。
2台の順位はすぐに入れ替わり、そのままヤコブセン駆る25号車オレカがトップチェッカー。第4戦ドバイからの2連勝を狙ったクリトン・レンドウディス/オリー・コールドウェル/クイン組20号車オレカは5.4秒差の2位に。ワン・ツー・フィニッシュを決めたAPR勢から3.8秒遅れた3位には、シーズン全戦でポールポジションを獲得したジョルジオ・ローダらがドライブする22号車オレカ(プロトン・コンペティション)が入った。
レース1の開始時点で25号車オレカにもっとも近いタイトル争いのライバルだったRDリミテッドの30号車オレカ(フレッド・プアダッド/トリスタン・ボーティエ/ジェームス・アレン組)は、タイヤがパンクするアクシデントによって大きく後れを取り、最終的に1周遅れの8位でフィニッシュした。この結果30号車のトリオはランキング3位に後退。さらに24ポイント差がついたことでタイトル獲得の望みはかなり厳しいものに。一方で2位表彰台を獲得した20号車の3人が、姉妹車トリオから16ポイント差のランキング2位に浮上した。
タイトル争いが決する今季最終戦は明けた16日日曜に、同じく4時間のフォーマットでスタートした。しかし、ふたたび序盤に長時間の赤旗が出たため2日続けてエキストラタイムが導入される事態に。
そんなレースの終盤をリードしていたのは24号車オレカ(ニールセン・レーシング)だったが、2番手につけていた83号車オレカ(AFコルセ)がフィニッシュまで残り10分を切ったタイミングで逆転に成功すると、後続に14秒の大差をつけて優勝。フランソワ・ペロードとアレッシオ・ロベラ、最終盤に24号車を攻略したマシュー・バキシビエールのトリオがシーズン初勝利を飾っている。
優勝を逃した24号車が2位。3位には逆転戴冠のためには優勝が絶対条件だった、RDリミテッドの30号車オレカが続いた。4位にはAPRの25号車が入る結果となり、イェンセン/リニチェッラ/ヤコブセン組のLMP2タイトル獲得が確定した。なお、姉妹車20号車はマシントラブルのため総合38位でレースを終えている。
LMP3クラスでは15号車リジェJS P320・ニッサン(RLR Mスポーツ)と49号車リジェJS P320・ニッサン(ハイクラス・レーシング)が週末の勝利を分け合うなか、第5戦で2位で最終戦は3位で表彰台に立ったイェンス・リノ・モラー/セオドア・イェンセン組26号車リジェJS P320・ニッサン(ブレトン・レーシング)がシリーズチャンピオンに。
GTクラスではレース1で姉妹車92号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイEMA)に次ぐ2位となり、続くレース2でクラス優勝を飾ったアンタレス・オー/ジョエル・シュトーム組10号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイ)がタイトル獲得を決めた。
木村武史がドライブした57号車フェラーリ296 GT3(カーガイ)は、他車から追突されるかたちでの接触により、レース1は無念のリタイアに。クラス4番手から臨んだレース2はクラス6位入賞を果たし、ひさびさのポイント獲得でシーズンを締めくくっている。
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