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ピンクのクラウンに、黒すぎるBMW!? 奇抜なカラーリングの車5選

掲載 更新 13
ピンクのクラウンに、黒すぎるBMW!? 奇抜なカラーリングの車5選

■ユニークすぎるカラーリングのクルマを振り返る

 新車を買う時はグレードを決めてオプション装備を決め、最後の悩みどころがカラーリングではないでしょうか。人それぞれ好みがあり、人気色ならば売る時の査定額が上乗せされることもあります。

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 一般的に新型車を開発する時に、そのクルマのメインとなるイメージカラーを決めます。そのカラーリングのモデルをカタログの表紙で使ったり、CMに登場したりと、ユーザーに認知してもらうように刷り込むためです。

 また、クルマの車格やコンセプトに合ったカラーリングにすることも、イメージ戦略のひとつとなっています。

 一方で、なぜそのカラーリングを設定したのかと思うようなモデルも存在。そこで、奇抜なカラーリングのクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●プジョー「308 GTi byプジョースポール」

 2007年に登場したプジョーのCセグメントモデル「308」は、3ドアハッチバック、4ドアセダン、ステーションワゴン、カブリオレと、豊富なボディバリエーションが設定された、同社の主力車種としてデビュー。

 現行モデルは2013年に発売された2代目で、5ドアハッチバックとステーションワゴンをラインナップ。

 また、プジョーのモータースポーツ活動を担当する「プジョースポール」によってチューニングされた高性能モデル「308 GTi byプジョースポール」が設定されています。

 308 GTiに搭載されるエンジンは、最高出力262馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒ターボで、ローギアード化された6速MTが組み合わされ、FFながら0-100km/h加速は6秒を誇るホットハッチです。

 かつて、この308 GTiには2トーンカラーのカラーリングが設定されていました。一般的な2トーンカラーからは車体の上下で色分けされていますが、308 GTiの場合は車体の後部で斜めに色分けされるユニークなものです。

 通常のボディカラーとブラックに分かれるカラーリングは「Coupe Franche(クープ フランシュ)」と呼ばれ、オプション設定されていました。

●ローバー「ミニ ポールスミス」

 1959年、BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)から、天才技術者のアレック・イシゴニスが設計した「ミニ」が発売されました。

 ミニは全長3m、全幅1.4mほどの小さなボディに、大人4人と荷物を載せてドライブできるパッケージを実現。後のコンパクトカーに多大な影響を与えた偉大なクルマです。

 発売当初に搭載されたエンジンは、850ccの直列4気筒OHVで、フロントに横置きに搭載して前輪を駆動するFFを採用し、エンジン下部にトランスミッションを内蔵することでエンジン長を短くし、狭いエンジンルームを有効につかっています。

 その後ミニはフルモデルチェンジされることなく生産が続き、1998年にミニ誕生40周年を記念する限定車「ミニ ポールスミス」が1500台限定で発売されました。

 ファッションデザイナーで自身でもブランドを展開するポールスミスが監修したミニは、ブルー、ホワイト、ブラックの、特別な3色が設定されていました。

 さらにショーモデル用として、当時ポールスミスの店舗で紙袋などに採用していたカラフルなストライプ柄を、ミニにカラーリング。

 このポップなカラーリングのミニは、実際にわずかな台数が市販されたといいます。

●BMW「X6」

 BMW「X6」は、クーペSUVの先駆者として2008年に初代モデルが登場、2014年に2代目、そして2019年7月にフルモデルチェンジし、3代目へと進化しました。

 現行モデルのX6は全長4995mm×全幅2005mm×全高1695mmというかなり大柄なボディサイズで、クーペらしい流麗なルーフラインと、ライトアップ機能を初めて採用した大型のキドニーグリルが特徴です。

 この新型X6がデビューした直後の、同年8月に開催されたフランクフルトモーターショーに、漆黒のX6が展示されました。

 この黒いX6に用いられた塗料は「地上で最も黒い黒」という『VANTA BLACK VBx2』で、光の反射率は1%と、ほぼすべての光を吸収するコーティングです。

 ライトアップされた状態でも、人間の目には空間的な奥行きが認知できず、X6がまるで2次元になってしまったように見えます。

 実用性はまったくなく、むしろ夜間は危険なほどですが、非常にユニークなコンセプトカーとして話題となりました。

■ピンク「クラウン」は意外と人気とだった!?

●トヨタ「マークX」

 2004年に発売されたトヨタ「マークX」は、1968年に「コロナ」から分派した「コロナマークII」から続く、長い歴史のあるモデルです。

 2009年には2代目が登場し、コロナマークIIの頃から一貫して、フロントエンジン、リアドライブのFR駆動という伝統を継承。

 外観は精悍なフロントフェイスに伸びやかなフォルムで、エンジンは2.5リッターと3.5リッターのV型6気筒自然吸気を搭載し、3.5リッターモデルでは318馬力を誇りました。

 マークXは派手すぎないデザインで、大人向けのスポーツセダンとして人気となりましたが、2014年9月のマイナーチェンジの時に特別仕様車の「Yellow Label(イエローレーベル)」を設定。

 外装色はホワイト、ブラック、シルバー、そして特別設定色のイエローが用意されました。

 マークXはシックな雰囲気のモデルですが、このイエローはかなりポップな配色となっており、マークXのイメージを大きく変えています。

 内装色にはイエローとブラックの2色を設定したほか、シート表皮や本革巻きステアリングホイールなどにイエローステッチをあしらい、スポーティな印象です。

 マークXは2019年12月をもって生産を終了していますが、イエローレーベルは歴代のなかでもひと際異色のモデルとなっています。

●トヨタ「クラウン」

 1955年に、トヨタは高級乗用車「トヨペットクラウン」を発売。当時、庶民にとってマイカーはまだまだ夢のような存在でした。

 その後、多くの人がマイカーを手に入れられるようになると、クラウンはユーザーのニーズを的確に捉え、常に新しいトレンドを取り入れながら進化し、トヨタを代表する高級セダンとして君臨。

 現行モデルは2018年に登場した15代目で、車載通信機DCMを全車に標準装備し、外観にはシリーズ初の6ライトウインドウを採用するなど、大きな変化が話題となりました。

 その先代にあたる14代目には、2013年に外装色をピンクとした特別仕様車「ReBORN PINK」を、受注期間を限定して発売。

 このピンククラウンは14代目の発表会で展示され、まさに「生まれ変わる」という14代目のコンセプトを象徴する存在でした。

 ベース車は「アスリートG」のハイブリッド車とガソリン車で、外装色は「モモタロウ」とネーミングされ、内装もホワイトとブラックの組み合わせに、テリー伊藤氏がカラーコーディネートを手掛けたピンクのステッチや、各部にピンクのさし色が用いられています。

 受注台数はトータルで約650台と、異彩を放つクラウンながらユーザーから好意的に受け取られたといえるでしょう。

 また、ピンククラウンの効果として、それまでクラウンに興味を持っていなかった女性からも注目を集めたといいます。

※ ※ ※

 クルマや洋服などのカラーには、流行色というのがあります。流行は人為的に拡散されることもあれば、世相や経済状況から決まることもあるといいます。

 クルマのカラーリングといえば、かつてガンメタリックやホワイト、シルバーなどが流行しましたが、景気が悪化すると保守的な色が好まれる傾向があり、シルバーが流行ったのはそうした時期でした。

 派手なカラーリングが流行することはありえないとは思いますが、コロナ禍を払拭するような明るい色が流行ることを願ってしまいます。

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みんなのコメント

13件
  • 別にメーカーが出さなくたって、勝手にオールペンする人いるからね。
    結局乗り手の趣味なんだから、批評したところで意味がない。
  • トヨタBbのマジョ―ラカラーも個人的には好きでしたけどね。
    いずれも維持管理が大変ですね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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