5月13日から25日にかけて、アメリカのインディアナポリス・モータースピードウェイで開催されている伝統のレース『第109回インディアナポリス500マイルレース』。そのなか、18日の予選2日目に出走していたチーム・ペンスキーの2号車(ジョセフ・ニューガーデン)と12号車(ウィル・パワー)に、改造されたアッテネーター(振動減衰機)が発見されたことを受け、規則違反を認定した。
予選2日目の時点では、インディカーはこの改造が規則14.7.8.16に違反すると判断し、両車両を上位12台が進出できる予選2日目の最後尾に配置していた。しかしさらなる調査の結果として、第109回インディ500におけるスタートポジションを変更し、2号車と12号車は32番手と33番手からのスタートとなることが発表された。
ホンダ勢がトップ3独占。決勝へ向けパロウがトップ、カストロネベスと佐藤琢磨が続く/インディ500プラクティス8
「インディ500の完全性は最優先事項であり、改造の事実は明白だ」と、シリーズのJ.ダグラス・ボールズ会長は述べ、違反に対する厳格な対応を強調。さらに、両車のチームストラテジストはレース出場停止となり、予選ポイントの剥奪、10万ドルの罰金、ピットポジション剥奪という厳しい処分が下された。
一方、チーム・ペンスキーの3台目である3号車(スコット・マクラフラン)については、午後の練習走行中にアクシデントが発生していたが、インディカーがアッテネーターを押収し調査した結果、改造はされていないことが確認された。これを受けて、3号車は10番手からのスタートが決定している。
チーム・ペンスキーは、ペナルティの発表を受けて声明を発表。「判定結果と体制への影響には失望しているが、ペナルティを受け入れる」とし、今週後半には今後のチーム体制について発表する予定であると明かした。
インディカーは、シリーズ全体の公平性と競技の完全性を守るための対応を続けており、今回の決定がスポーツの公正さを確保するための重要な判断であることを強調している。
●インディカーのJ・ダグラス・ボールズ会長が発表した声明文 全文
インディアナポリス500マイルレースの公平性は最優先事項であり、部品を「供給された状態のまま」の使用することを規定するインディカーの規則に対し、今回の違反は明白だ。
このペナルティについては、予選を通過できたであろう位置からのスタートという単純な罰則では不充分である。
この2台は、33台のうちの2台として決勝に出場する資格があるが、今回のケースでは最後尾からのスタートが適切なペナルティとなる。
ここ数カ月において、NTTインディカー・シリーズとインディアナポリス500マイルレースをめぐる好調な勢いは急激に高まっている。第一に、我々はこの勢いを維持したい。そしてここで各チームに対し、審判と競技の公平性を損なう状況を阻止することを、ここで明確にしたいと思う。
今週の残るプラクティスセッションと今週末のレースを見据え、我々はインディアナポリス500マイルレースが世界最高レベルのレースであり、完全にフェアな条件下で最高の選手が勝利するレースであることを明確にするため、全力を尽くす
J.ダグラス・ボールズインディカー会長
[オートスポーツweb 2025年05月20日]
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みんなのコメント
去年に続く再犯にはもっと厳罰を与えるべきかと思う。
スピードウェイオーナーのロジャー代表への忖度はなしで。
チームの監督責任も問われる。