新型エクストレイル 噂から現実へ
text:Kenji Momota(桃田健史)
【画像】日本では買えない 北米/欧州で販売されている日産SUV【8選】 全98枚
2020年内にはフルモデルチェンジして発売、いや日本導入は2021年になるのか?
日産「エクストレイル」のフルモデルチェンジについて様々な噂がネット上に飛び交っている。
今年(2020年)4月に入ると、デザインに関して詳細な情報が流出した。
まず、ブラジルの行政機関へ提出された特許・意匠関連の立体画像が漏れた。
さらに、AUTOCARの記事では、日本でのエクストレイルの北米バージョンである「ローグ」の走行写真、リアビュー、さらにインテリアの画像が明らかになった。
日産SUVデザインの基本であるVモーションなど、ブラジルでの特許関連資料と照合すると、確かに同じである。
こうして、世界各地でリーク情報合戦になっているのは、エクストレイル人気の証明だともいえるだろう。
モデル末期でも販売台数を確実にキープしている。アメリカでローグは、2019年単年で2万7331台を販売。アメリカで長年に渡り売れ筋だった定番SUVの「パスファインダー」が5894台、「ムラーノ」が5187台、また日本に2020年中の上陸が期待されるコンパクトSUVの「キックス」が4123台などと比べると圧倒的に販売数は多い。
2019年はインセンティブ(販売奨励金)を絞ったことなどもあり、前年比35.7%と落ち込みがあるが、日産幹部は「量より質(ディーラーの実利)を上げた」と説明している。
一方、日本では……。
マーケット別のパワートレイン採用?
モデル末期にもかかわらず、日本でもエクストレイルは着実に売れている。
一般社団法人 日本自動車販売協力連合会によると、2019年度(2019年4月から2020年3月)でのエクストレイル販売総数は2万9325台と、SUV王国のアメリカにひけをとらない実績だ。
日産の第3四半期決算報告での、内田誠CEOの新規車種導入に関する説明からは、エクストレイルがローグとしてまず北米で発売された後、2021年を目途に日本市場で登場する可能性が考えられる。
また、欧州では「ジューク」がフルモデルチェンジして継続するなど、コンパクトSUV市場が大きい中で、エクストレイルは着実に販売を維持している状況だ。
こうした日米欧というエクストレイルの販売実情と今後の動向を踏まえると、パワートレインについての疑問が残る。
新型エクストレイルで搭載の可能性があるのは、ガソリン(2.5L?)、eパワー、そしてプラグインハイブリッドの3パターンだ。
ガソリン車は日米欧で採用するとして、電動車を2パターンまとめて導入する必然性があるかどうか?
日本では、eパワー搭載はエクストレイルが売れる大きな要因となることは間違いない。
車齢の長いノートがeパワーによって一気に人気車種に躍り出て、その勢いがミニバン定番であるセレナeパワーにも良き影響を与えているからだ。
そうなると……。
三菱アウトランダーPHEVの存在
内田CEOの説明では、2020年内にキックス日本仕様がeパワー化されて登場することは確実な情勢であることからも、エクストレイル日本仕様が欧米では設定のないeパワー搭載になる可能性が高い。
では、プラグインハイブリッドはどうなるのか?
この疑問が出てくる背景には、三菱の新型「アウトランダーPHEV」の存在がある。
アウトランダーPHEVは、2013年に日本で先行発売。その後、世界60か国で累計販売台数は約22万台となり、2019年末時点で世界で最も数多く売れたプラグインハイブリッド車である。
中でも注目されるのが、欧州での好調だ。
これまで、一部の国では企業で使用する場合の奨励金や税制面でのメリット等があり、アウトランダーPHEVの販売を大きく後押しした。
三菱自動車幹部が東京モーターショー2019で明らかにしているように、電動車についてはルノー・日産とのアライアンスを徹底する。
その上で、EV、プラグインハイブリッド、レンジエクステンダー(eパワー)を仕向け別に割り振りながら新型車を導入すると説明している。
その流れでいくと、同じカテゴリーに属するアウトランダーとエクストレイルでプラットフォームやパワートレインを共有することは当然の流れ、だと考えられる。
そうなると、バリエーションのパターンとして気になることが出てくる……。
エクストレイルPHEV、ありか?
アウトランダーeパワーと、エクストレイルPHEVが、あるのかないのか、という疑問だ。
ここから先は、私見である。
欧州ではエクストレイルPHEVが出る可能性があると思う。背景にあるのは、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会(EC)が提唱する、欧州グリーンディール政策だ。
CO2排出規制にとどまらず、企業に対する環境面でのコンプライアンス強化が進んでいる。
そのため、日産としては欧州メーカー各社と同様に、PHEV導入が必要となるはずだ。
一方で、日本でのエクストレイルPHEVの導入のカギとなるのは、トヨタ「RAV4 PHV」の存在を、どう気にするかだろう。
別の見方をすると、日米欧に限らず、全世界市場で日産が三菱を、どのような位置付けにしたいか、という点も気になるところだ。
PHEVを当面、三菱ブランドのアイテムとして明確に位置付けることが、三菱の親会社としての利益につながる、という考え方だ。
少なくともeパワーの認知度が高い日本では、PHEVは三菱専用とすることで、三菱ブランドの再生に弾みをつける、という戦略も十分に考えられる。
果たして、日本で、エクストレイルeパワーとアウトランダーPHEVに加えて、エクストレイルPHEVと、アウトランダーeパワーという組み合わせは実現するのだろうか?
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みんなのコメント
少し考えればそういうところも言及出来るのにしていない事に記者のレベルが知れる