マクラーレンのランド・ノリスがポールポジションから優勝し、トップ10は予選と決勝の結果に変化が少なかったF1モナコGP。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は抜本的な変更を求めている。
今年のモナコGPでは、ほとんどのドライバーが赤旗中にタイヤを変えたことで順位が全く変動しなかった2024年大会の反省から、新たに2ストップ義務が特例として適用され、全ドライバーがレース中に2種類のタイヤコンパウンドを3セット使用することとなった。
■サインツJr.、モナコGP特別ルールの欠陥を指摘「誰でも簡単にレースを操作できてしまう」——自身もスロー走行で隊列抑え込み
決勝レースを終えて、この特別ルールにはドライバー、評論家、そしてF1ファンから様々な反応が寄せられた。レッドブルのホーナー代表は、これまでよりも「面白い」レースになったと考える一方、モナコGPをより良くするためには抜本的な改革が必要だとの考えを示した。
「改善されたと言える」
モナコGPを終えて、ホーナー代表はそう語った。
「戦略的により面白くなり、より際どい瞬間があった。昨年のようにただパレードが続くレースよりは確実に良くなっている」
ルール変更によって戦略的にペースを落とすというチームが現れ、2025年大会は昨年よりも良くなったかもしれないが、結局のところは抜けないパレードレースだった。
そのためホーナー代表は、モナコGPのコースレイアウトに手を加えるといった、思い切った変更をF1に求めている。
「オーバーテイクを促進する唯一の方法だと思う」とホーナー代表は言う。
「レースでは一度もオーバーテイクを見なかったと思う。トンネル出口かターン1で、もう少しブレーキングエリアを作るんだ。もしどこかにもっと長いブレーキングゾーンを作る方法があるのなら、それを調査してみる必要がある」
モンテカルロ市街地サーキットのコースレイアウトは1920年代に考案されたモノで、1950年にF1世界選手権として初めてモナコGPが開催されて以来、ほとんど変わっていない。
長い年月を経て、コースはモナコの町並みの変化と共に進化し、スイミングプールのあるセクションに新しいコーナーが導入されたり、ラスカス周辺のコーナーが若干変更されたりしている。
対象的に、F1マシンは1950年代と比べるとほとんど別物。車幅は約50cm広くなり、ホイールベースは約1m長くなった。モナコの苦境を招いたのは、サーキットだけではなく、このF1マシンの絶え間ない巨大化も大きな要因となっているのだ。
「今のマシンは大きすぎて、横に並ぶチャンスがないんだ」とホーナー代表は付け加えた。
この単純な事実に、元レーシングドライバーのナオミ・シフはSky Sportsの中継で、モナコGPではF1ドライバーは全幅・全長共に小さく、車重が軽いF3マシンに乗り換えるべきだとジョークを飛ばした。
現在、F1はマシンサイズの問題に取り組もうとしている。2026年からは抜本的な変更が加えられたレギュレーションが導入され、サーキットで目にするマシンは劇的に変わる。
次世代マシンのホイールベースは3600mmから3400mmに、車幅は2025年の2000mmから100mm短縮される。車重も4%減少するが、ここについてはチームとの対立点となっている。
新レギュレーションが軽快かつ接近したマシンを生み出すという目的を達成できるかどうかはまだ分からないが、シリーズの目玉となるモナコGPでアクションを増やすためには、より小さなマシン以上のモノが必要だろう。
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みんなのコメント
後続の5秒遅れのタイムでも抜けないレースはレースじゃない
割とマジで、カートでレースした方が最近のパレードよりよっぽど面白いと思う。