この記事をまとめると
■低価格を極めたグレードを紹介
究極ダイエットの激レア車! 走り命で思いっきり軽量化した強烈な国産スポーツモデル3選
■エアコンレスでオプション設定ができないモデルもあった
■価格も突き詰めているため、クルマ好きからは地雷グレードという扱いを受けている
燃費を追求しすぎたために快適装備が一切ないモデルが爆誕!
どんな車種でももっとも価格の安い、いわゆる「廉価グレード」というものが用意されている(モノグレードの車種は除く)。これは広告で「○○円~」と最低価格を記載することで安いイメージを与えることができたり、装備を省いて低燃費とすることで、「○○km/Lの低燃費を実現!」とアピールできたりと、大人の事情で用意されていることも少なくない。
そこで今回は、いくら安くてもオススメできない廉価グレードを持つ車種をピックアップしてご紹介しよう。
日産 ノート e-POWER S(先代)
エンジンで発電し、モーターで駆動するという充電の煩わしさを排除しながらもEVライクな走り味を実現したことで大ヒット車種となったノートe-POWER。
そんなノートe-POWERが初登場したとき、もっとも安価なグレードとして用意されていた「e-POWER S」グレードでは、37.2km/Lという当時の同クラス最高燃費を達成するために、燃料タンクを41リットルから35リットルへ小型化し、なんとエアコンを非装着(オプション設定もなし)にするという禁断の軽量化を実施していたのだ。
さすがにいくらエコでもエアコンレスはやり過ぎと気づいたのか、途中でe-POWER Sグレードでもエアコンは標準装備となったが、エアコンレスモデルは果たして何台売れたのか気になるところだ。
価格を極めると地雷モデルになるケースも
ホンダ・ステップワゴン N(初代)
まもなく新型となる6代目モデルの登場が予定されているステップワゴン。現在でこそミニバンの王道スタイルであるフロントエンジンフロントドライブで、広い箱型のキャビンを持つというスタイルは、1996年にデビューした初代ステップワゴンが先陣を切ったものだったのだ。
そんな初代ステップワゴンではあるが、やはり当時は未知のボディタイプだったということもあり、最上級グレードの「W」、中間グレードの「G」、そして廉価グレードの「N」の3グレードを用意(ちなみに3つのグレードは車名の英語表記STEP WGNから採られていた)。
廉価グレードのNは154万8000円~と非常に戦略的な価格となっていたが、じつは前述のノートと同様にエアコンは非装着(ただしオプション設定はあり)かつ、なんと3列目シートが備わらない5人乗りとなっていたのだ。
トヨタ・ヤリスクロス X”Bパッケージ”
いまだに高い人気を維持し続けているクロスオーバーSUV。その中でもちょうどいいボディサイズと比較的安価な価格で人気を集めているのがヤリスクロスだろう。
ヤリスシリーズではあるが、実用車然としたハッチバックモデルのヤリスに対し、クロスオーバーSUVらしいアクティブさがプラスされたスタイルは人気となるのも頷けるところ。
とはいえ、ヤリスで300万円近い価格となる最上級グレードを見てしまうと身構えてしまうユーザーもいると考えたのか、もっともベーシックなX”Bパッケージ”では179万8000円と、180万円を切る価格となっているのだ。
ただし、このグレードを選択すると、かなり質素な内外装となるだけでなく、先進安全装備の「Toyota Safety Sense」が一切備わらないのである。しかもオプション設定もなしだ。
Toyota Safety Senseが標準となるひとつ上のグレードも、9万8000円プラスするだけで購入することができるため、「180万円を切った」と言いたいだけの地雷グレードと言えるだろう。
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みんなのコメント
逆に要らないオプションが標準装備になって、必要以上に出費しないといけないグレードの方が嫌だ。