5月11日、富士スピードウェイで女性限定のレースカテゴリー『KYOJO CUP』の決勝レース『KYOJOファイナル』が行なわれた。優勝を飾ったのは下野璃央(Dr.Dry with ITOCHUENEX WECARS TEAM IMPUL)で、走行初日から終始他を寄せ付けないパフォーマンスを見せた。
元レーシングドライバーの関谷正徳氏が興し、2017年にスタートしたKYOJO CUP。9年目の今季は大変革の年となり、それまで使われてきたVITAからKCMG製ハイブリッドフォーミュラカーにスイッチされた。トヨタ、ホンダといった自動車メーカーの協賛も得て大きな注目を集める中、度重なる事前テストを経て20台のマシンが開幕戦のグリッドに並んだ。なお富士スピードウェイの発表によると、インタープロトらと併載された今大会は前年比80%増の8,100人が来場。その注目度の高さをうかがわせた。
■自動車レースはゴルフのように男女別にすべきか。“変革期”の今だからこそ聞く、女性モータースポーツ界の目的地
今季のKYOJO CUPのレースフォーマットは、土曜日に予選を実施した後、同日に予選順のグリッドで10周のレース『KYOJOスプリント』を行ない、その順位を基にしたグリッド順で日曜に12周の決勝レース『KYOJOファイナル』を戦うというフォーマット。予選では上位3名、スプリントでは8名、ファイナルでは10名にポイントが付与される。
開幕戦のレースウィークを掌握したのは、テストから速さを見せていた下野。彼女はKYOJOフォーミュラと車格が近いFIA F4での参戦経験が豊富で、男性ドライバーに混じって複数回の入賞を記録したこともある実力者だ。そのため本人も自信を持ってシーズンに臨んでおり、金曜のフリー走行で最速タイムをマークすると、土曜はウエットの予選、雨上がりのスプリントを危なげなく制し、ポールポジションからファイナルに臨んだ。
下野はローリングスタートとなったファイナルでスタートをうまく決めると、すぐさま一人旅に入った。後方ではVITA時代のKYOJOでチャンピオン経験もある翁長実希(Kids com Team KCMG)や、ハースF1リザーブドライバー平川亮の妹である平川真子(docomo business ROOKIE)らが続いたが、下野との差はみるみる広がっていった。
結局下野は12周で後続に9秒の差をつけてトップチェッカー。下野にとっては、KYOJO CUP参戦4年目で初の優勝で、記念すべきKYOJOフォーミュラ初代ウイナーとなった。彼女は優勝後の会見では「ここからみんな練習してまだまだ速くなってくると思うので、私もできるだけ練習やシミュレーターに励んで、しっかり準備して(次戦に)挑みたい」と意気込んだ。
2位は翁長。3位争いはレースを通じて白熱したが、今大会最年少17歳の佐藤こころ(TEAM OPTIMUS CERUMO・INGING)が抜け出し、表彰台を獲得した。また、昨年のKYOJOシリーズチャンピオンであり、スーパーフォーミュラ・スーパーGT王者の夫・坪井翔と共に『日本一速い夫婦』とも称される斎藤愛未(BigBoss W TEAM TOM’S)は、13番手からのスタートだったが、追い上げを見せ7位に滑り込んだ。
今季のKYOJO CUPは富士スピードウェイで全5大会の開催を予定しているが、7月19日、20日のラウンド2はスーパーフォーミュラと併載されるため、一層注目を集めることになりそうだ。
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「正々堂々」と競ってチャンプになってSFに再チャレンジしたほうがファンも喜ぶのでは?