この記事をまとめると
■バンコク国際モーターショー2025では7万9000台の二輪・四輪が売れた
ショー会場で買えばBYDのATTO3が日本より100万円以上安い! バンコク国際モーターショーでみた中国車のあり得ない攻勢!!
■販売台数でトップになったのは9819台を販売したBYDだった
■今後BYDでは「トヨタを抜いて販売トップだった」という販促が行われそうだ
2週間で7万台以上のクルマが売れるバンコク国際モーターショー
2025年4月7日、バンコクモーターショー事務局は、2025年3月26日から4月6日の会期で開催された“第46回バンコク国際モーターショー”会期中の会場内での新車予約台数を発表した。二輪・四輪合算した数字では7万9000台となり、前年開催(第45回)比44.8%増となった(総来場者数は160万1011人)。
予約台数増加の要因として事務局は、「新製品の発売、販売促進キャンペーン競争などが効果を示した」としている。また、政府の新車販売支援策などにより、消費者の購買意欲を高めることにつながったともしていた。
四輪車のみの総予約台数は7万7349台となっている(二輪車は四輪車よりさらにローン審査が厳格化されているため、圧倒的に四輪車予約台数が多いのかもしれない)。そのうちxEV(BEV[バッテリー電気自動車]、HEV[ハイブリッド車]、PHEV[プラグインハイブリッド車]、FCEV[燃料電池車])の販売比率が65%となり、純粋なICE(内燃機関)車は35%となった。
そして、ブランド別総予約台数では、常勝トヨタを抑えて中国BYDオート(比亜迪汽車)が9819台でトップとなった。以下、2位トヨタ(9615台)、3位GACアイオン(中国広州汽車系/7018台)、4位ディーパル(中国長城汽車系/7018台)、5位ホンダ(5948台)となった。
2023年に開催された第45回バンコク国際モーターショーでのトップ5は、1位からトヨタ、BYD、ホンダ、MG(上海汽車系)、三菱となっていた。第45回ではトップ5のなかで日系ブランドが3つ入っていたが、第46回ではふたつとなっている。
ただ、この傾向を見て「日本車ヤバくない」と思うのは早合点。2024暦年締め(1~12月)でのタイ国内での新車販売台数を見ると、トップ5はトヨタ、いすゞ、ホンダ、三菱、BYDとなっており、バンコク首都圏では存在感あるように見える中国系ブランドも、タイ全土で見ればまだまだ日系ブランドが圧倒的な存在感を見せているのである。
第45回ではトップトヨタと2位BYDの差は3145台となっていたが、第46回でのトップBYDと2位トヨタとの台数差はわずか204台(12日間開催)となっていた。
取材で会場を訪れた際に、「どうもBYDは今回のショーで販売トップを狙っているらしい」との話は聞いていたので、7日の正式発表を見て会場での話を思い出した。
タイ市場における中国系ブランド車の乱売傾向はもはや恒常化しているといってもいい。街では「ICE車よりBEVのほうが安く買える」などともいわれるように、BEVを中心にたたき売りのような状況になっている。そのなかで、ほかの中国系ブランドの乱売と距離を置いていたBYDであったが、正式開催を前にしたプレスデーでのプレスカンファレンスでは、たとえば小型BEVのドルフィンを約200万円(日本では299万2000円から)で買えるといったスペシャルオファーが、数多くの取り扱い車種でショー限定として用意されており、やる気を見せていた。
2024暦年締めでのタイでのブランド別年間新車販売台数では、38.5%という圧倒的な販売シェアでトップとなっているトヨタ。そのトヨタをバンコク首都圏で12日間開催されたモーターショー期間中と極めて限定的ながらも、さまざまな策を講じながら「トヨタを抜いて販売トップになりました」アピールできることは、今後のタイ国内でのBYDの販売促進に効果を発揮することになるだろう。
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少し前まで日本車のシェア90%近かったのにね