たったひとりのユーザーの希望に沿ってうまれた、超希少な1台に注目!
フェラーリHC25の特徴
1.ベースはF8スパイダー2.大胆かつ未来志向なデザイン3.価格はいかに!?1.ベースはF8スパイダー
5月15日、米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されたフェラーリ・レーシング・デイズにおいて、フェラーリの新たなワンオフモデル「HC25」が発表された。
HC25は、たったひとりのユーザーの希望に沿ってスケッチを書き起こし製造される「スペシャル・プロジェクト・プログラム」から誕生したモデルだ。
ベース車両となっているのは、ノンハイブリッドのターボV8エンジンをミッド・リアに搭載する跳ね馬最後のオープントップモデル、「F8スパイダー」。HC25は、F8スパイダーのアーキテクチャーをベースとしたピュアなロードスターとして開発され、そのレイアウトやシャシー、内燃エンジンを継承する。
エンジンは総排気量3902 ccのV8-90°ターボ(ドライサンプ式)を搭載し、最高出力720cv(7000rpm)、最大トルク770Nm(3250rpm)を発揮。トランスミッションにがF1デュアルクラッチ・ギアボックスが採用されており、最高速度は340 km/hに達し、0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/h加速は8.2秒の驚異的なパフォーマンスを誇る。ボディサイズは全長4758mm、全幅2006mm、全高1183mmだ。
2.大胆かつ未来志向なデザイン
フラヴィオ・マンゾーニの指揮の下、フェラーリ・デザイン・スタジオが手掛けたエクステリアは、フェラーリのミッド・リアエンジン・スパイダーのフォルムを大胆かつ未来志向で再解釈。
デザインにおいて特に目を引くのは、フロントとリアをふたつの異なるボディに見せる点と、それらを結びつける中央の極めて3次元的な黒い帯だ。機能的な黒いリボンには、ラジエーター用のエア・インテークやパワートレインからの排熱口など、熱管理に不可欠なコンポーネントが組み込まれている。
ドア・ハンドルはアルミニウムの塊から削り出された長いブレードと一体化しており、一見しただけではハンドルとわからない洗練されたデザインとした。専用に作られたフロントのヘッドライトは非常に細いレンズを採用し、初採用となる縦長配置のデイタイム・ランニング・ライト(DRL)がフロント・フェンダーの先端を利用して特徴的なブーメラン形状を作り出す。
ボディカラーにはマットなムーンライト・グレーが採用されており、そこを貫く光沢のある黒い帯との間に力強いコントラストが生み出されている。さらに、フェラーリのロゴやブレーキ・キャリパー、キャビン内のグラフィックにはアクセントとしてイエローが配されている。
HC25は、跳ね馬におけるパーソナライゼーションの頂点に位置する、まさに唯一無二のフェラーリだ。
3.価格はいかに!?
HC25の価格は明かされていない。フェラーリの「スペシャル・プロジェクト」によるワンオフモデルは、過去の事例から推測すると、最低でも4億円から5億円、仕様や開発規模によっては10億円規模に達するという。HC25は、たったひとりのユーザーの希望に沿ってスケッチから書き起こされ、製造された世界に1台のモデルである。ベースとなる車両のプロポーション決定からクレイモデルの製作、製造まで平均して約2年の歳月と専属チームの労力が費やされている。
ベースとなっているF8スパイダーの通常の新車価格はおよそ3500万円から4000万円程度。シャシーや内燃エンジンこそ受け継いでいるものの、エクステリアは専用設計だ。例えば、フロントのヘッドライトはどのフェラーリにも使われたことのないモジュールを採用し、このモデルのためだけに特別に作られている。こうした1点物のパーツを設計、製造、テストするための開発費は莫大なものとなる。
そのため、ベース車両の10倍から数十倍にあたる数億円から10億円規模というのが、現実的な予想価格だ。
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