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「わずか39台差だけども」5月の軽販売1位「スペーシア」は王者「N-BOX」よりどこが優れている?

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「わずか39台差だけども」5月の軽販売1位「スペーシア」は王者「N-BOX」よりどこが優れている?

■他社のライバル車にはない3つのラインナップを設定した「スペーシア」

 全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)調べによる2022年5月度の「軽四輪車 通称名別新車販売台数」で、スズキ「スペーシア」の販売台数が8670台を記録。長くTOPに君臨し続けるホンダ「N-BOX」の台数8631台をわずか39台上回り、悲願の月間1位を獲得しました。
 
 5月に軽No.1の販売台数を達成したスペーシアとは、どんな軽自動車なのでしょうか。

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 スズキ「スペーシア」は、車高を高め室内空間を拡大し、後席左右にスライドドアを備え実用性も高めたパッケージングを持つ「軽スーパーハイトワゴン」と呼ばれるカテゴリーのモデルです。

 全軽自協調べによる2021年度(2021年4月から2022年3月)ランキングにおいて、軽の販売No.1となったホンダ「N-BOX」(19万1534台)をはじめ、2位のスペーシア(10万3605台)、3位のダイハツ「タント」(10万1112台)、7位の日産「ルークス」(7万1726台)など、いずれも販売ランキング上位を占めるモデルがひしめく、現在人気の高いカテゴリーとなっています。

 各メーカーの主力となる軽スーパーハイトワゴンのラインナップには、ノーマルタイプに加え、エアロパーツでカスタマイズし内外装の質を高めた「カスタム」と呼ばれる上位グレードも揃え、ユーザーの需要に応えます。

 そんななかでスズキは、さらなる需要の開拓として他社ブランドにはない施策をおこなっています。

 それが、2018年12月に追加されたクロスオーバーモデル「スペーシア ギア」の存在です。

 スズキのSUV「ジムニー」や「ハスラー」を想わせる丸型ヘッドライトや、ガンメタリック色に加飾されたグリルやサイドドア、ルーフ、そしてルーフレールなどの装備で、タフなSUVイメージを与えるのに成功しています。

 ギアはスペーシアシリーズ全体の販売のうち4割を占めたこともあり、販売台数の底上げに大きく貢献していることがわかります。

 2021年12月におこなわれた一部改良にあわせ、好調な販売推移を示すスペーシア ギアには特別仕様車「MY STYLE(マイスタイル)」も追加されています。

 ホワイトの外装差し色やブラウン基調の内装色などで、さらなる独自の個性をアピールするモデルです。

 スズキでは特別仕様車 MY STYLEを「ナチュラルでカジュアルなアウトドアテイストのデザイン」だと説明しており、こうした新たな需要の地道な掘り起こしの積み重ねが、スペーシアの販売増につながったものとみられます。

※ ※ ※

 ちなみに前月2022年4月度の軽自動車販売ランキングは、1位 ホンダ N-BOX(1万5450台)、2位 スズキ スペーシア(7600台)、3位 ダイハツ タント(7270台)となっています。

 5月度は1位のスペーシアが前月比114.1%増の8670台だったのに対し、N-BOXは前月比55.9%の8631台と大きく後退していたため、不動のランキングが入れ替わったのです。

 ホンダの公式WEBサイトによると、2022年6月上旬時点で、N-BOXの納期(工場出荷時期目途)は5か月程度と記載されています。

 他のホンダの軽自動車では、例えば「N-ONE」や「N-WGN」は2か月程度とあり、N-BOXの人気ぶりが際立っています。

 ホンダでは「新型コロナウィルス感染拡大影響や慢性的な半導体不足、及び不安定な海外情勢等の複合的な要因により、部品入荷や物流に遅延が生じています」と説明し、四輪完成車生産工場で軽を扱う鈴鹿製作所の生産稼働率も、5月で約8割だったとしています。

 なお6月度は、鈴鹿製作所の生産稼働率も通常稼働に戻るとしており、7月の販売巻き返しとなるか、改めて注目されるところです。

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みんなのコメント

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  • 半導体不足が解消されるまでは、ランキングなんてどうでもいい。
  • 優れているからスペーシアの台数が勝ったのではなく、N-boxの生産遅れの影響でしょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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