■レクサス「LF-SA」の造形美に再び脚光
これまでの自動車イベントでは、個性豊かなコンセプトカーが数多く登場してきました。そのなかでも、レクサスが2015年のジュネーブモーターショーで発表した「LF-SA」は、今なお“幻の一台”として語られています。
【画像】カッコイイ! これがレクサス「“4人乗り”コンパクトSUV」です! 画像で見る!(20枚)
都市型コンパクトカーとしての可能性を示したこのモデルは、市販されることなくショーモデルとしての役割を終えましたが、近年になって再び注目を集めています。
LF-SAは「Lexus Future Small Adventurer(未来の小さな冒険者)」の略称を持ち、都市型コンパクトカーの可能性を探るために開発されたコンセプトモデルです。
全長3450mm×全幅1700mm×全高1430mmという軽自動車に近いサイズながら、レクサスらしい造形美と高級感を備えていました。
エクステリアは「L-finesse」哲学を大胆に解釈した彫刻的な造形で、スピンドルグリルや深く削り出されたボディが角度によって異なる表情を見せ、未来的な印象を与えます。まさに“未来の冒険者”という名にふさわしい、挑戦的かつ洗練されたデザインでした。
インテリアは2+2の構成で、固定式の運転席と可動式のステアリング・ペダルを採用。弧を描くダッシュボードや楕円形のレイアウトが空間を分け、ホログラムメーターやヘッドアップディスプレイなど先進的な演出も盛り込まれていました。
パワートレインについても非公開とされており、ハイブリッドやEVなど多様な可能性を想起させる構成だったことから、あくまでデザインと思想を提示するためのモデルだったと考えられます。
しかし、その思想は2023年に登場した「LBX」に受け継がれているとされ、LF-SAはブランドの戦略的な流れの中に位置づけられる存在となっています。
※ ※ ※
SNSでは「レクサスなのに軽サイズ?」「このサイズ感で高級車って斬新」といった驚きの声が多く見られました。
デザインに対しては「今見てもかっこいい」「未来感すごい」「市販してほしかった」といった再評価の声が目立ち、造形美への支持が根強いことがうかがえます。
また、「LBXってLF-SAの進化版?」「あの思想が今につながってるのか」といった声もあり、ブランドの継承性に関心が集まっています。市販されなかったことへの惜しみも多く、「乗ってみたかった」「今なら売れそう」「幻の名車」といった反応が寄せられています。
LF-SAは実際に市場に出ることはありませんでしたが、その存在はレクサスのデザイン哲学と挑戦の姿勢を象徴する一台として、今も語り継がれています。(シープロダクション)
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