7月30日、大分県のオートポリスでENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第4戦『スーパー耐久レース in オートポリス』の決勝レースが行われ、ST-Xクラスの14号車中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)が総合優勝を飾った。
7月8~9日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた第3戦を終え、2週間のインターバルを挟んでシリーズ唯一の九州ラウンドを迎えた2023年のスーパー耐久。今回の第4戦では台数調整のためにST-1クラスとST-4クラスが“お休み”となるものの、7クラス41台が参戦する。
「ドンピシャ」の中升 ROOKIEと「ガッカリ……」のHELM。運命を分けた113周目のFCY
前日の予選日は晴天に恵まれるも、決勝日は朝まで雨が降ったオートポリス。しかし11時のフォーメーションラップ開始時刻までに雨は止み、決勝はドライコンディションでスタートが切られ、総合ポールポジションの1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3を先頭に各マシンが5時間のレースに挑んでいった。
総合トップをいく1号車は平木湧也がホールショットを決めてレースをリード。ST-Xクラスの2番手は富士24時間ウイナーの14号車中升 ROOKIE AMG GT3と、第3戦SUGOでクラス初優勝を飾った23号車TKRI松永建設AMG GT3という2台のメルセデスAMG GT3が争い、23号車が先行していく。
そんなスタート直後、ST-5クラスの290号車AutoLabo Racing 素ヤリスがエンジンブローから白煙を上げてしまい、早くもフルコースイエロー(FCY)が導入されるも、オイル漏れなどは確認されず、FCYはすぐに解除され残り4時間35分で再開となった。
総合トップ争いは、元嶋佑弥がドライブする23号車が1号車を追い詰め、残り4時間22分というところの1コーナー飛び込みでアウトからオーバーテイクに成功して総合首位に立つ。しかし、その後に各マシンが1度目のピットインを終えると、再び1号車がトップでレースを進めていく。
残り3時間27分、ST-3クラスのトップを争っていた15号車岡部自動車フェアレディZ34がコース脇にストップしてしまい2度目のFCYが導入されるも、マシン回収完了後すぐに解除に。その後も落ち着いた展開でレースは進み、残り2時間45分ではトップの1号車が最終コーナー手前でスピンを喫する場面もあったが、コース復帰を果たし大事には至らず。
その後も各車が順調に走行を重ねていくも、残り1時間17分というところでST-5クラスの120号車倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERがターン19でクラッシュ、さらに同じタイミングでST-2クラスの7号車新菱オートDIXCELエボ10も最終コーナー手前にマシンを止めてしまったため3度目のFCYが導入された。
総合優勝を争うST-Xクラスはこのタイミングでレースが動き、2番手を走行していた14号車がFCY宣言前のピットインに成功すると、残り1時間14分のレース再開後にルーティンピットを行った1号車を逆転して総合トップに躍り出る。
14号車の最終スティントを担当した片岡龍也はトップ浮上後も安定した走りを披露し、ペースをコントロールしながらトップチェッカーを受けた。中升 ROOKIE Racingはウエイトハンデ55kgを搭載しながらも第2戦富士24時間に続く今季2勝目を挙げ、ポイントランキングのリードをさらに広げる優勝となった。
レース序盤から中盤にかけて総合トップを快走した1号車HELM GTRは、最終的に8.552秒差まで追い上げたものの悔しい2位フィニッシュに。3位にはTKRI松永建設AMGが続くトップ3になっている。
■ST-TCRではFL5型を投入したRacer HFDP CIVICがデビューウイン
GT4車両8台が争うST-Zは、クラスポールポジションからスタートした885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎)が終始トップの座を譲らずにポール・トゥ・ウイン、今季初優勝を飾った。2位には同じくトヨタGRスープラGT4を使用する埼玉トヨペット GB GR Supra GT4、3位にはSUN’S TECHNO AudiR8LMS GT4が続いた。
今季初開催となったST-TCRクラスは、新型となるFL5型ホンダ・シビック・タイプR TCRを投入しクラスポールポジションを獲得したRacer HFDP CIVIC(遠藤光博/三井優介/森山冬星)がトラブルフリーでクラス優勝を達成。総合でも12位に入る活躍をみせ、新型マシンでの初陣を勝利で飾った。
開発車両5台が参加したST-Qクラスは、今回Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptのお休みにより“ライバル不在”となったORC ROOKIE GR86 CNF concept(加藤恵三/山下健太/大嶋和也/豊田大輔)が総合20位で完走し、クラストップでチェッカーフラッグを受けている。ST-Qの2位にはMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが続き、Team HRCのCIVIC TYPE R CNF-Rがクラス3位、総合23位で完走を果たしている。
そして今回の第4戦から参戦を開始したMAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF conceptは、初日のクラッシュから復活して決勝レースに参加。クラストップ3からおよそ2秒落ちとなる2分07秒858のベストラップを記録し、総合25位で初戦を完走した。一方で今回もさまざな改良が施されたORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは、レース終盤にエンジンからオイルが漏れてしまうトラブルが発生してしまい、チェッカーを受けることは叶わなかった。
ミツビシ・ランサーエボリューション、トヨタGRヤリス、FL5型ホンダ・シビック・タイプRの3車種が争うST-2クラスは、ポールポジションを獲得した新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10が終始レースをリードをしていたが、ファイナルラップに2番手を走行するENDLESS GR YARIS(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田整)が差を詰めて大逆転、クラス優勝を飾った。
ST-3クラスはニッサン・フェアレディZとレクサスRC350の2車種がバトルを繰り広げ、レース序盤は15号車岡部自動車フェアレディZ34が38号車ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWSからクラストップの座を奪うも、15号車はマシンストップにより後退。代わって僚友の16号車岡部自動車フェアレディZ34(鈴木宏和/田中徹/田中哲也/小松一臣)がトップに立つと、そのままST-3を制した。2位はレクサスRC350同士の争いとなり、38号車、39号車エアバスター WINMAX RC350 TWSが2位、3位に続いている。
今回は10台で争われるST-5クラスは、スタートから88号車村上モータースMAZDAロードスター、72号車OHLINS Roadster NATS、65号車odula TONE 制動屋ロードスターがトップ3バトルを繰り広げ、抜け出した金井亮忠/山野哲也/野島俊哉組の72号車がそのまま今季2勝目を飾った。2位にはエンジン交換による20秒ペナルティストップから追い上げた17号車DIXCELアラゴスタNOPROデミオが続き、燃費走行によりペースを上げることができなかった88号車が3位表彰台を獲得している。なお、レース序盤にエンジンブローを喫してしまった290号車は、リペアエリアでのエンジン交換作業を行い復活、完走周回には届かなかったもののチェッカーフラッグを受けている。
これでシーズン4戦目を終えた2023年のスーパー耐久シリーズ。次戦は9月2~3日にモビリティリゾートもてぎで行われる第5戦となり、このレースでは台数調整のためにST-5クラスがお休みになる予定だ。
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