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フォルクスワーゲンID.ポロ「GTI」プロトタイプ世界初試乗(1) 特別な3文字のイメージへ合致するモデル誕生へ

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フォルクスワーゲンID.ポロ「GTI」プロトタイプ世界初試乗(1) 特別な3文字のイメージへ合致するモデル誕生へ

バッテリーEVにシフトする7代目ポロ

フォルクスワーゲンで、高性能モデルを象徴する3文字が「GTI」。しかし、AUTOCARの読者ならご存知の通り、近年の同社はEVには「GTX」を与えてきた。ID.3やID.4、ID.バズなどへ。果たして、GTIへ匹敵する成功は得ていないといえる。

【画像】フォルクスワーゲンらしいルックス ID.ポロ GTI サイズの近い電動ハッチバックは? 全158枚

だが遂に、1976年の初代ゴルフ GTIから育てられてきた、特別な3文字のイメージへ合致するモデルが仕上がろうとしている。グレートブリテン島南西部、ブレコン・ビーコンズの駐車場に、実物が停まっている。

7代目ポロは、バッテリーEVへシフトする。ID.の前置詞を得ているのは、その証拠だ。

ポロという車名を与えたことは、EVを既存モデルと並行して売るような存在ではなく、ラインナップの中核に据えるという、一歩踏み込んだ方針の表れといえる。さらに、その姿勢を力強く体現するのが、今回設定されるGTIだろう。

「他国にはないほど挑戦的な」英国の公道

モデルにおけるトップグレードなだけでなく、実用性はそのまま、魅力的で運転が楽しいフォルクスワーゲンこそ、ゴルフやポロのGTI。普段使いに適したチューニングの、素晴らしいドライバーズカーであり続けてきた。

新しいID.ポロ GTIの納車は、2026年末からドイツで始まる予定。英国にはほぼ1年後、2027年の春から届けられるそうだ。

それに向けて開発責任者の1人、フロリアン・ウンバッハ氏が率いる同社のチームは、ソフトウエアの最終調整中。「英国市場は、このクルマの成功へ極めて重要です。ここの道路は特有で、他国にはないほど挑戦的なものだと理解しています」と彼が話す。

ブレコン・ビーコンズを彼らが訪れたのは、動的な特性を磨き込むため。「英国はホットハッチの本場。プロトタイプを持ち込み、性能を確かめたいと考えていたんです。今日は、その目的を果たす日です」。そして、筆者の試乗も叶う特別な日だ。

フォルクスワーゲンらしい普通の見た目

プロトタイプだから、ID.ポロのボディはラッピングで偽装されている。それでも、ID.3より遥かに見慣れた、ハッチバックらしいシルエットを持つことは間違いない。

ウンバッハが微笑みながら説明する。「ID.ポロは、フォルクスワーゲンらしい、普通の見た目である必要がありました。技術的にも従来的なレイアウトにあります。とはいえ、先進的なコンパクトカーであることも事実です」

プラットフォームは、最近までMEB21と呼ばれていた、MEB+。駆動用モーターがフロントに載る前輪駆動で、サスペンションは前がストラット式、後ろがトーションビーム式。なんと馴染みある構成だろう。

前輪駆動でGTIの航続距離は420km以上

「これ迄のリアモーター・レイアウトでは、(衝突安全性を高めるために)車重が増加しがちで、小さなボディでは荷室が犠牲になるとわかりました。一方でMEB+プラットフォームのID.ポロでは、軽量化と高効率化を実現しています」

「駆動用バッテリーは52.0kWhあり、GTIの航続距離はWLTP値で420km以上です。通常のグレードなら、450km以上あります。フロントモーターにより、回生ブレーキの効率が高まり、パワートレインのコンパクト化も叶えています」

「それに、ホットハッチを運転する時、ドライバーが期待するのは前輪駆動。クラシカルなテンプレートですよね」。ウンバッハが続ける。加えて、経験豊かな同社だからこそ、シャシーには先進的な技術も惜しみなく投入されている。

同車の歴代で最高のトーションビーム

ID.ポロ GTIの最高出力は226psで、最大トルクは29.5kg-m。ボルグワーナー社製の、トルクベクタリング・アクティブデフをフロントに採用する。これは、ゴルフGTI エディション50に載るモノの改良版だという。

アルミホイールは、少々大きめの19インチが標準。幅は最大で235とワイドだが、もちろん小径なホイールにも対応する。アダプティブダンパーが組まれる、ダイナミック・シャシー・コントロールプラス(DCC+)が標準で、快適性を担保する。

スタビライザーは強化品で、スプリングは車高を15mmダウン。フロントハブやステアリングナックルも専用品となり、ネガティブキャンバーが強められている。ステアリングは可変レートで、レシオは通常の15:1から14:1へクイック化済みだ。

リアのマウントとブッシュは、乗り心地を犠牲にせず、アクスルを高精度に保持する。「これまで弊社が作ってきたなかで、最高のトーションビームだと思いますよ」。彼が自信を滲ませる。

この続きは、フォルクスワーゲンID.ポロ GTIの試作車へ(2)にて。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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