アストンマーチンF1チームは今季シーズン序盤から好調さを見せているものの、フェルナンド・アロンソはライバルに追いつくためにはアップデートの頻度を上げる必要があると考えている。
アストンマーチンは、エミリア・ロマーニャGPが中止となったことを受けて、翌戦モナコGPで今季マシン『AMR23』に最初のアップデートパッケージを投入した。
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モナコでは、サスペンションのセットアップやブレーキダクトに変更を加え、ブレーキ効率と冷却だけでなく、後方へ向かう気流も改善した。
そしてそこから1週間後となるスペインGPでアストンマーチンは、フロントウイングとリヤウイング、ノーズコーンに変更を加えている。
フロントでは、ウイングのフラップと翼端板を改良。フロアへの気流や、タイヤへ向かう気流を改善した。またノーズコーンは、カメラ位置を変更することで、気流の効率を引き上げている。
一方、マシンの後方部分でもアップデートが施され、リヤウイング翼端板のエッジ部分を変更し、ビームウイングの湾曲部に掛かる負荷の配分を最適化するために”微妙に異なる”2種類を用意したとアストンマーチン側は説明している。
アロンソはスペインGPでのアップデートについて、motorsport.comの取材に対して次のように語っている。
「僕らはいくつか新しいパーツを持ち込んだ」
「フロントウイングを少し変更した。そして僕らは常に新しいパーツをマシンに持ち込んでいる。中にはそのサーキット特有のモノもあるし、時にはラップタイムを改善するためだけのモノもある」
「僕は毎戦、新しいパーツを投入するアプローチに満足している。トップチームのペースについていけるよう、努力しているんだ」
「その領域では、僕らはまだ成長段階だ。今年、競争力のある場所にいられるのは予想外だったからね」
「僕らはまだ展開をスピードアップさせる必要がある。フェラーリは既にフロア(のアップデート)を2回投入している。メルセデスはモナコで完全に新しいマシンになったし、スペインでもさらにアップデートを行なっている。レッドブルにはバクーのパッケージと、スペインでのパッケージがある」
「僕らがそのようなポジションにいないことは理解している。でも僕らは謙虚に、決勝で仕事をこなして、彼らよりも多くのポイントを獲得できるように努力するんだ」
アロンソはモナコGPで2014年ハンガリーGP以来の2位を獲得したものの、これをレッドブルと比べて相対的に進歩したと受け止めるべきではないと気を引き締めている。
「僕らは同じ位置関係にいると思う」とアロンソは言う。
「モナコではチェコ(セルジオ・ペレス/レッドブル)が戦いに入ってなかった。だから僕らは2位争いができたんだ」
「だからシーズン当初は同じようなチャンスがあったと思う。モナコだから少し接近したんだ」
「でもレースになると、ミディアムでマックス(フェルスタッペン/レッドブル)のペースが非常に良くて、レッドブルのポテンシャルを見ることができた。だから、どうなるだろうね」
「僕らにはまだチャンスが訪れると思うけど、異なる位置関係になったり、レッドブルに近づけたりはしない気がする」
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