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新幹線のライバルに? 秋田~盛岡を最短で結ぶ「盛岡秋田道路」が前進。難所「仙岩峠」もバイパス事業化へ【いま気になる道路計画】

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新幹線のライバルに? 秋田~盛岡を最短で結ぶ「盛岡秋田道路」が前進。難所「仙岩峠」もバイパス事業化へ【いま気になる道路計画】

「盛岡秋田道路」は秋田~盛岡の最短ルート

日本海側の秋田市と太平洋側の盛岡市は、東北地方北部の主要都市である。どちらも人口約30万人を抱える県庁所在地だが、両市を直接結ぶ高速道路は存在しない。
鉄道では秋田新幹線が秋田~盛岡を結んでいる一方、高速道路は「秋田自動車道」として、秋田市~横手市・北上市を経由する別ルートとなっている。北上市は盛岡市から南へ約50kmに位置しており、両都市を最短で連絡するルートではない。
このため、秋田~盛岡の道路交通は、古くから国道46号が担ってきた。しかし沿線には山岳区間が多く、なかでも県境に位置する「仙岩峠」区間は厳しい線形が続く難所となっている。
こうした状況を受け、国道46号を全般的に改良し、「重要物流道路」としてセミトレーラーの通行を確保する高規格道路計画「盛岡秋田道路」が進められている。

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「盛岡秋田道路」は、秋田県仙北市の秋田道 協和ICから、角館を経て、岩手県盛岡市の東北道 盛岡ICまでを結ぶ、延長約80kmにおよぶ大規模な道路整備計画だ。
これまで完成済みの主な工区は、2013年に開通した「角館バイパス」がある。角館中心部を北側から迂回する延長6.1kmの高架道路で、全線が立体交差化されており、信号なしで通過可能となっている。
そして現在、次の事業化に向けて動きが進んでいるのが、難所・仙岩峠の西側手前に位置する「生保内~卒田」工区だ。


「盛岡秋田道路」は秋田~盛岡の最短ルート

この工区は、旧田沢湖町内において、角館側から田沢湖側へ抜ける狭隘な山岳区間を改良するもので、延長は約11km。JR田沢湖線でいえば、神代~刺巻~田沢湖に相当する区間だ。
後述する「計画段階評価」により、概略ルートや構造の方針が決定されたばかりで、全線が新ルートによるバイパス整備となる。トンネルや高架橋を連続的に整備することで、急カーブを極力排し、田沢湖駅付近まで一気に到達できる構造となる予定だ。
一方、現道の国道46号は、全体的に路肩がほとんどないうえ、2車線がようやく確保された生活道路となっており、カーブやアップダウンが連続している。
特筆すべきは、この区間が「国道46号で降雪量が最多」とされる年平均636cmの豪雪地帯であることだ。年平均降雪日数も70日に達しており、路幅が狭いため除雪幅を確保しにくく、冬季はドライバーにとって厳しい走行環境となる。
あるドライバーが「秋田道よりも事故や雪による通行止めが少なく、信頼できる」と語るほど、国道46号は物流面で重要な大動脈となっている。しかしその一方で、路面冠水や土砂崩れ、除雪作業に伴う予防的通行規制など、寸断実績の多い不安定なルートであることも事実で、本工区の整備優先度は特に高いとされる。
さらに、秋田~角館~田沢湖を結ぶ周遊観光ルートの効率化に加え、世界シェア約2割を占める温度センサーを製造する工場の出荷ルート安定化、秋田道の代替となる緊急輸送道路の確保など、高規格化に期待される役割は多岐にわたる。


角館~田沢湖がさらに便利に。今後の計画はどうなる?

盛岡秋田道路「生保内~卒田」工区の現状だが、2025年12月の第3回計画段階評価により、概略ルートと構造の方針が決定したばかりだ。現在は事業化に向け、都市計画決定や環境アセスメントの手続きが進められている。
計画段階評価では、「全線バイパス案」と「南側で現道拡幅+北側でバイパス整備案」の2案まで絞り込まれ、比較検討の結果、全線バイパス案が採用された。沿線家屋への影響を抑えられることに加え、よりシンプルでカーブの少ない線形を確保でき、設計速度80km/hに対応可能となる点が主なメリットだ。
今後の大きなトピックは、いよいよ「事業化決定」のアナウンスとなる。環境アセスメントの進捗や他事業との優先順位、予算状況にも左右されるが、早ければ2027年春、遅くとも2~3年以内には事業化される可能性もある。
その次の焦点として浮上しそうなのが、東隣に位置する仙岩トンネル周辺工区の具体化だ。仙岩トンネルは1976年の開通から半世紀が経過しており、老朽化への抜本対策として、「現代の高規格道路水準で作り直す」議論が本格化する時期に差しかかっているためだ。実際、山梨県の国道20号「新笹子トンネル」でも、1958年完成の旧トンネルが築約70年を迎えることから、2024年に新トンネルの掘削が始まっている。
並行する新幹線でも新ルート構想が議論されている、秋田~盛岡の最難所区間。「盛岡秋田道路 生保内~卒田」は今後、どのような高規格道路として進展していくのか、引き続き注視していきたい。

文:くるくら

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みんなのコメント

3件
  • dar********
    「秋田新幹線」というがフル規格の正式な新幹線は盛岡までで、そこから秋田までは昔の在来線の路線を流用した「ミニ新幹線」でスピードが大幅に落ちる。そこがネックになって他の地方の新幹線より時間がかかって遅いと問題になっている。
  • shi********
    みのさん、悲願達成なるか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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