F1イギリスGPでは、ロマン・グロージャン(ハース)のアグレッシブな動きが議論の的となった。グロージャンはカルロス・サインツJr.(マクラーレン)やダニエル・リカルド(ルノー)からポジションを守る際、ブレーキング中に進路を変更したことが、スチュワードに記録されていた。
グロージャンはサインツJr.との一件に関して警告を意味する黒白旗を提示され、リカルドとのインシデントについてもレース後に公式に警告が出された。
■フェルスタッペンもやってたじゃないか! グロージャン、幅寄せで警告受けるも反省なし
レース後にグロージャンは限界までプッシュしていて際どい動きをしたことは認めながらも、こういったブロックについてはルールで明確に禁止されておらず、自身のとった動きには後悔していないと語っていた。
リカルドはそんなグロージャンをオーバーテイクした後、結果的に4位入賞を果たしたが、レース後にグロージャンと話し合ったという。
「僕は決して焦っていた訳ではない」とリカルドは言う。
「彼は(F1で)もう長いんだし、自分が何をしているのか分かっているはずだ。彼に教えを説くようなことはしたくない」
「あの遅い反応や動きによって危ない目に遭うのは僕だけじゃない。僕は(接触して)フロントウイングを壊すかもしれないけど、そうなったら向こうはパンクする可能性がある。だから、こういったこと(話し合い)はお互いのためになる」
「もし彼がもう少し早く動いたなら、そこで僕がアウトサイドに寄るから、彼にもそう少しディフェンスのチャンスが増えるかもしれない」
「彼は映像を見て、動きが少し遅かったことが分かったみたいだ。もう終わったことはしょうがないし、スチュワードは非常に良い対応をしてくれた」
そう語ったリカルドだが、彼はブレーキング中の動きについて他のドライバーから意見を聞くために、この話題を次戦F1 70周年記念GPのドライバーズミーティングで議題に挙げるつもりだと語った。
「来週のドライバーズミーティングでは、いろんな意見を聞くためにこの話題を持ち込むだろう。でもみんなが賛成してくれると思っている」
「2016年には、マックス(フェルスタッペン/レッドブル)がブレーキング中にそういう動きを何度かしていたけど、僕たちはそれに対処して前進したと感じていた。僕が記憶する限り、ここ数年の(フェルスタッペンの)動きはかなり良くなっていると思う」
「僕はロマンに自分の意見を伝えたけど、金曜のドライバーズミーティングでまたこの話をすれば、彼はもう少し理解してくれるだろう」
「みんなあれを見れば、『ああ、ちょっと際どかったな』と言うだろう。重要なのは僕たち全員にとって不必要なリスクだったということ。彼にもパンクするリスクがあった」
「これは僕たちみんなのためであり、僕たちのレースがこれからも続いていくためなんだ」
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