今年のスペインGPの予選は、100回を巡る攻防となった。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)にとって、今回のスペインGPはレッドブルのドライバーとして100戦目の節目のグランプリだった。フェルスタッペンは2015年にトロロッソからF1デビューしているが、2016年のシーズン序盤にレッドブルへ電撃移籍。そのグランプリがスペインGPだった。
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しかも、レッドブル・ドライバーとしてのデビュー戦で、フェルスタッペンは初優勝を達成。カタロニア・サーキットはフェルスタッペンにとって、忘れることができない特別な場所でもある。
「僕はそんなに感情的になることはないけれど、あの日は特別だった。僕も泣きそうだったし、父もそうだった。F1にたどり着くまで、僕たちはいろいろな苦労をしてきたから、そういった思いがふたりともよぎったんだと思う。僕たちは長い時間家を離れ、ヨーロッパ中を転戦していたからね。だから、F1で初めて勝ったあの日のことは、決して忘れることはない」
もうひとり、このスペインGPで『100回』をかけて臨んでいたのが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。第2戦エミリア・ロマーニャGPで99回目のポールポジションを獲得していたハミルトンは、今回が通算100回目のポールポジションという金字塔に挑んでいた。
今シーズンのタイトル争いを演じるふたりの戦いは、この日の予選でも白熱した戦いとなった。
まず先手を打ったのが、予選前のフリー走行3回目でトップタイムをマークしていたフェルスタッペンだった。Q2で今週末、初となる1分16秒台に入る1分16秒922をマークして、トップでQ3へ進出した。
しかし、ハミルトンはQ3に入ると7冠王者の本領を発揮。1回目のアタックでフェルスタッペンを上回る1分16秒741を叩き出して、暫定ポールポジションを獲得する。2番手のフェルスタッペンは1分16秒777。その差はわずか1000分の36秒差。ポールポジションを賭けた最後のアタックはともに自己ベストを更新することができず、ふたりの戦いはハミルトンに軍配が上がり、見事100回目のポールポジションを獲得した。
ポールポジションは逃したものの、あのメルセデスとハミルトンに対して、カタロニア・サーキットでも大接戦を演じたフェルスタッペンとレッドブル・ホンダの速さが本物であることをあらためて感じることができたことも確か。その一方で、レッドブル・ホンダ陣営としては、ハミルトンの偉大さを身に染みて感じた予選だったのではないだろうか。
「直接仕事をしたことはないのですが、記録を作るということはそうそう容易なことではありません。日頃の努力と経験、その積み重ねをきっちりと自分のドライビングにフィードバックしてやるんだと思います。ハミルトン選手はすべてきっちりと仕事をし、まとめあげてタイムを出し、レースを完走し、結果を残す。ただならぬ才能と努力の賜物ではないかと思います」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)
予選でレッドブル・ホンダはハミルトンに負けた。しかし、フェルスタッペンにとって100回目のレッドブルでのグランプリはまだ終わっていない。
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