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【映画】「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」は、シリーズ最終作となるのか?

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【映画】「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」は、シリーズ最終作となるのか?

トム・クルーズ最大のヒット映画シリーズ「ミッション:インポッシブル」。その最新作品が2025年5月23日から日本公開される。見どころ、作品への期待感を映画批評家の永田よしのり氏に紹介してもらおう。(Ⓒ2025 PARAMOUNT PICTURES.)

シリーズを最初から観ている人には、たまらない作品だ!
トム・クルーズ出演映画最高のヒットシリーズ、それが「ミッション:インポッシブル」だ。彼のキャリアで最高のヒット作品は2022年公開の「トップガン マーヴェリック」だが、彼が出演した作品の全世界興行収入ベスト10で見ると「ミッション:インポッシブル」シリーズが6本も入ってくる(本作品公開前の記録なので、更新される可能性も大)。まさにドル箱シリーズであり、彼が初めてプロデューサーを兼ねた(1996年の「ミッション:インポッシブル」)作品でもあるから、その力の入れようといったらない。

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自身がプロデューサーだから「自分が危険なスタントをやることに他者から文句は言われないだろう」というようなことを言ったことも。要するに自分がやりたいことをやる!という決意表明もあったのだろう。今回は映画本編の冒頭からかつてのシリーズ名場面がいくつも登場する。これは本当に「ファイナル」であることの前フリなのか!?と思わされてしまう。

トム扮するイーサン・ハントらが、前作「ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONE」で追跡した、人類の脅威になりえるAIシステム。それ=エンティティは、搭載されていたロシアの潜水艦ごと海底深くに沈み、簡単に人間の手の届かない場所からサイバー空間を通して世界中のシステムに侵入、核ミサイルによる世界戦争を起こそうとしていた。

ハントらはシステムの鍵となる2本のキーを手に入れるが、どの国にも渡さずに自ら破壊することを決意。鍵を狙う敵のガブリエルや、アメリカ政府のCIA捜査官たちに追われながら、ハントはついにエンティティに到達する・・・。

これでもか!と展開されるアクションシーンの連続
本編では、30年前のあのシーンが、思いがけない場面で繋がって登場したり、これまでのシリーズ名場面なども挟み込まれ、まさに“最後”の「ミッション:インポッシブル」になるのか!?という盛り上がりが否応なく高まっていく。

ストーリー自体は前作から大きく展開することはないが、アクションシーンが「これでもか!」と連打される。カーアクションこそ少ないが、全力ダッシュのシーン、白眉となる複葉プロペラ機での上空2400mの空中アクションや、海中での危険なシーンなど、観客の心拍数が上がり続けてしまうような息苦しくなるほどのものばかり。これらのアクションシーンも2025年で62歳になるトム・クルーズが身体を張って見せてくれるのだから、もう拍手喝采しかない。

本作プロモーションのために世界中を飛び回ったトム・クルーズは、もちろん日本にも来日したし、カンヌ映画祭でのプレミア上映も大成功をおさめた。世界中で愛され、また彼のファンへの神対応もよく知られるところ。そんな彼は今回のタイトルに「ファイナル・レコニング」と冠されてはいるが、この先も「ミッション:インポッシブル」シリーズを続けるのではないだろうか。だが“ファイナル”とは、この“2部作が終わり”ということに思える。

そもそも前作品のサブタイトル「デッドレコニング」とは推測航法という意味で、過去の位置と移動距離から現在地を推定するというもの。それはAI(エンティティ)の位置を探すためのものというよりも、俳優トム・クルーズの現在位置を探すためのものだったのではないだろうか。そして、今回の最新作で彼の立ち位置は現された。映画ファンが求めるもの、楽しめるもののためにトムは映画に出演し、作り続ける。その決意を改めて表明した。本作品はそういう映画だと思う。

そして世界がAIに代表されるようなネット全盛の時代でも「最後は人間自身の力が必要だ」とメッセージしているかのような、トム・クルーズの覚悟と決意。そんなものも感じさせてくれる1本。つまり、まだまだ「ミッション:インポッシブル」シリーズは終わらない!?(文:映画評論家 永田よしのり)

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」


●監督:クリストファー・マッカリー
●出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、イーサイ・モラリス、ほか
●配給:東和ピクチャーズ
●上映時間:169分
●2025年5月23日より全国公開
Ⓒ2025 PARAMOUNT PICTURES.

[ アルバム : 映画「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

3件
  • むっしゅ
    なんでこれがwebモーターマガジンの記事に?
  • ハンセン
    今回は、カーアクションないけど?
    洞窟までは、車移動でしたが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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