『シン・ウルトラマン』公開中!! 観客動員数1位を獲得
2022年5月13日に『シン・ウルトラマン』が劇場公開されました。
これは、企画脚本・庵野秀明さん、監督・樋口真嗣さんを始めとする『シン・ゴジラ』(2016年公開)の制作陣が再集結して作られた空想特撮映画で、配給元の東宝からは「混迷の時代に生きるすべての日本人に贈る、エンターテインメント超大作」と位置づけられています。
【画像10点】立ち乗りで撃つ!! 宙を舞う!! 「偵察用オートバイ」のスゴい性能
映画業界紙『日刊興行通信』を発行する興行通信社の調査によると、公開から約1週間の5月20日までに観客動員100万人、興行収入15億円を突破し、続く5月21日(土)~22日(日)の週末における全国映画動員数でも1位を獲得する大人気作品となっているようです。
『シン・ゴジラ』に続き『シン・ウルトラマン』でも自衛隊が活躍
『シン・ウルトラマン』の作中では怪獣(作中では禍威獣と表記)と戦う人類側の勢力として、自衛隊も出動します。
『シン・ゴジラ』で印象的な活躍を見せてくれた自衛隊、今作での動向も気になるところですが、『シン・ウルトラマン』ではウルトラマンや防災大臣直属の専従組織「過特対」(カトクタイ・禍威獣特設対策室専従班の略)の活躍が前面に押し出されているため、正直言ってさほど目立ちません。
それでも、ウルトラマン登場前のストーリ前半には、戦車や戦闘機を使って怪獣に攻撃をしたり、怪獣から逃げる住民の避難誘導にあたる自衛隊員たちの姿を見ることができます。
ほんの一瞬登場!! 自衛隊の偵察用オートバイでベース車両はカワサキ KLX250
『シン・ウルトラマン』に登場する戦車はとてもリアルですが、それもそのはず!! 陸上自衛隊が協力し、一部シーンは実際の戦車や戦闘車両を使って撮影されているのです。
撮影に使われた自衛隊所有の車両の中にはバイクも含まれていたことが陸上自衛隊の公式ツイッターで公表されています。
このバイクは、カワサキ KLX250をベースとした「偵察用オートバイ」で、『シン・ウルトラマン』の作中では、ウルトラマン登場前の幕営本部(怪獣殲滅のために野外に設置されている司令部のようなところ)の付近を戦車などに混じって移動している姿が確認できます。
「偵察用オートバイ」は通常、情報収集任務にあたる「第1偵察隊」の隊員たちが乗っている車両で、偵察および駐屯地への連絡、災害時の被害状況を確認するといった目的で使われています。
ベース車両には、長らくホンダのオフロードバイク(XL250R やXLR250Rなど)が使われていたのですが、新排ガス規制に対応する理由などで2001年以降はカワサキ「KLX250」が採用されています。
偵察用オートバイは市販のKLX250にはない専用装備を装着
「偵察用オートバイ」には、市販車のKLX250とは異なる専用装備が取り付けられています。
例えば、転倒した際にバイクが破損して走れなくなることを防ぐため、ライトガードやエンジンガード、リヤガードなどを備え、車体後部には無線機と荷物が載せられるキャリアが取り付けられています。
車体の色も、通称OD色(オリーブドラブ)と呼ばれる市販車にはない色に塗装されています。
さらに乗り手も相当な手練で、「第1偵察隊」ではスタンディング走行をしながらの射撃訓練を行っているほか、戦闘を想定し、バイクから降りたあと、車体を盾にして敵の攻撃から身を守ったり、車両の影に身を隠しながら走る通称・「忍者ダッシュ」など、バイクを駆使した訓練が行われています。
ちなみに、離島や自走では難しい遠方へ出動するときには、ゴムボートやヘリコプターの機内に積載して運んでいるそうです。
2023年3月にはシン・仮面ライダーも公開予定!! バイクの活躍に期待
『シン・ウルトラマン』では、少ししか活躍を見ることができなかったバイクですが、2023年3月に公開予定の同・企画脚本:庵野秀明さん、監督:樋口真嗣さんによる『シン・仮面ライダー』にはバイクの見せ場がたくさん登場しそうです。
2021年9月に公開された『シン・仮面ライダー』のプロモーション動画も、主人公が愛車「サイクロン号」にまたがって荒野を駆け抜けるシーンがメインとなって構成されています。この「サイクロン号」のベース車両はスイングアームの形やホイールの形からホンダ CB650R(オフロード版はCB250R)と見られます。
今から公開が楽しみですね。
レポート●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●陸上自衛隊広報部隊/陸自調査団/東宝
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みんなのコメント
陸自仕様のバイク売ってほしいです。