アストンマーチンF1のランス・ストロールは、特に今シーズン後半は大いに苦戦し、チームメイトのフェルナンド・アロンソに差をつけられてしまっている。これについて同チームの代表を務めるマイク・クラックは、マシンの特性変化が原因になっているとの考えを明かした。
今シーズン大いに躍進したアストンマーチンは、シーズン開幕直後はアロンソが表彰台の常連となる活躍を見せた。チームメイトのストロールは、表彰台にこそ届かなかったものの、光る走りを見せることもあった。
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しかしシーズン後半に入ると、なかなか表彰台に届かないグランプリが続き、特にストロールは、ここ5戦連続で入賞に届かず、うち4戦では予選Q1敗退という苦しいレースが続いている。
ストロールはこの状況について、アストンマーチンF1の今季マシンAMR23の挙動が変わってしまい、特にリヤエンドが以前よりも安定していないように見えることが、自分にとって良くないことだと示唆した。
チームのクラック代表は、ストロールが現在難しい状況に直面していることを認識しているものの、問題に対処する前に、何が問題となっているのか正確に把握する必要があると語る。
「何が問題となっているのか、それを証明する必要があると思う」
クラック代表は、ストロールがマシンのどんな変化に苦労しているのかと尋ねられた際にそう語った。
「実際、彼は競争力を少し失っている。これは、我々が理解しなければならないことだ」
「疑っている部分と兆候がある。それは、ランスも言及していることだと思う。改善すれば彼も改善する……そういう部分が確認されれば、適切な変更を加え、改めて確認する必要があると思う」
当のストロールは、現在のAMR23のハンドリング特性が自分に合っているかどうかについて、次のように語った。
「確かな部分もあるよ。つまり、どんなクルマだって、常に何か問題がある。今年のクルマが本当に良かった時は、本当の意味で満足できたと思う。そして最近になって、それが少し難しくなってきた」
この説明を咀嚼すると、アストンマーチンが今シーズン行なってきたアップグレードの副作用が出ているように感じられる。そしてその結果、ストロールのみならずチームの勢いが、シーズン序盤のそれと比べて衰えてしまったとも考えられる。
「僕らは空力面でアップグレードを投入するという哲学に基づいた方向性をとってきたと思う。でもそれが僕らが望んでいたような前進には至らなかった」
そうストロールは語っている。
「だから僕らはそれを理解し、シーズン中にいくつかのことを投入してそれを修正しなければいけない。そしてマシンがより予測可能でドライブしやすいなど、シーズン初期に持っていた特性に戻れるようにするため、努力している。僕らはそういう特性を一部失ってしまったと思うんだ」
「重要なのは、その理由を理解することだ。理論的に、マシンを速く走らせたいと考えている。でもダウンフォース量を増やしてしまったことで、マシンをドライブするのが難しくなったのではないかと思う」
ストロールが抱えている問題を解決しようとするチームの取り組みは、実は簡単ではない。チームメイトのアロンソは、リヤがルーズになるというマシン特性に比較的満足しているからだ。
アロンソは、AMR23を乗りこなせるドライビングスタイルを持っている。しかし、全てのドライバーがそれを快適に感じるわけではない。
アロンソが乗りこなしていることで、ストロールが悩む問題への対処が難しくなったのではないか? そう尋ねられたクラック代表は、次のように語った。
「通常、特性の理解、という点では、そういう細かい部分まで完全に踏み込むというようなことはないと思う」
そうクラック代表は言う。
「我々の場合、困難に直面した時には、いつもより多くのことを学び、正常な時よりもはるかに細かいことを検討する。これは、正常なことだ」
「我々はその点に関して、素晴らしい学習と訓練を経験することになると思う」
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