現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ジャガー 次世代EVを一般公開、年内に量産バージョン発表へ 大胆なデザインが目指したものとは?

ここから本文です

ジャガー 次世代EVを一般公開、年内に量産バージョン発表へ 大胆なデザインが目指したものとは?

掲載
ジャガー 次世代EVを一般公開、年内に量産バージョン発表へ 大胆なデザインが目指したものとは?

量産版は4ドアのグランドツアラーに

ジャガーの次世代EVコンセプト『タイプ00(Type 00)』が、英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで一般公開された。同社は量産バージョンを数か月以内に発表し、新時代の幕開けとする計画だ。

【画像】ブランドの「再生」を象徴する次世代EVモデル【ジャガー・タイプ00コンセプトを詳しく見る】 全26枚

このコンセプトカーは、ジャガーの再生に向けた意思表明として昨年末に発表された。現在、ジャガーは欧州向けの全モデルの販売を1年間休止し、より高価格帯の新EVシリーズの開発に専念している。

その最初のモデルが今年末に発表される予定で、最大1000psもの出力を発揮するスリムな4ドアGTになるとされている。タイプ00で見られるように、内外装ともにジャガーの過去モデルとは完全に異なるデザインを採用している。GTに続き、より大型のリムジンスタイルのセダンと、ベントレー・ベンテイガに対抗する高級SUVが投入される予定だ。

コンセプトカーは2ドア・クーペだが、このボディタイプでは量産化されないとのことだ。しかし、ジャガーの飛躍的な進歩を象徴するクルマとして知られる1961年のEタイプを彷彿とさせるレイアウトであることから、コンセプトにこのようなボディを選んだのは巧妙な戦略だったと言えるかもしれない。

同社関係者によると、このコンセプトカーのサイズ、プロポーション、そして何よりもデザインは量産車に「非常に近い」という。実際、コンセプトカーとよく似たフォルムを持つ4ドアGTのプロトタイプが、昨年11月に公開されている。

この4ドアGTは、新開発のジャガー専用プラットフォーム「JEA」を採用している。発表によると、最大690kmの航続距離と、15分の充電で320kmを走行できる急速充電機能を実現するという。バッテリーサイズは未確認だが、100kWhを超えると予想されている。

大胆なフォルム、シンプルなディテール

車名には、これまで多くのモデルに用いられた『タイプ』という言葉が再び使用されており、今後のネーミング(命名戦略)が大きく変わらないことを示唆している。

タイプ00は、コンセプトカーらしく前方ヒンジのディヘドラルドアを備え、ホイールベースは量産バージョンよりも短いという。量産バージョンは、傾斜したルーフ、ロングホイールベース、独特のロングボンネットなど、昔ながらのジャガーの伝統を受け継ぐ、低くしなやかなクルマとなる。

また、重量のかさむリアウィンドウを廃止し、サイドカメラとデジタルバックミラーを採用している。

ジャガーによると、タイプ00のフォルムは、美しく豊かなプロポーションを強調する、長く自信に満ちたラインによって特徴づけられているという。表面処理は非常にシンプルかつモダンで、ほぼフラットだが、必要な部分には滑らかな複合曲線が組み込まれている。

全体的な印象は大胆だが、表面処理と控えめなディテールにより、12万ポンド(約2380万円、現行世代の2倍以上)の価格帯にふさわしい洗練性と抑制感を演出しようとしている。

フロントにはグリルがなく、16本のラインからなる『ストライクスルー(Strike Through)』デザインが装飾として使われている。同じデザインが長いボンネットの上部にもあしらわれ、アクセントとなっている。巨大な23インチのアルミホイールにも、同様のデザインが採用されている。

これまでになかったアプローチ

インテリアはクリーム色の内装材で覆われ、レザーを排し、現代的で持続可能なテキスタイルを採用する。センターコンソールにはトラバーチンと呼ばれる本物の石が使われ、キャビンを貫くようにスパインが走っている。

エクステリアとは異なり、タイプ00のインテリアが量産バージョンにどの程度受け継がれるはまだ不明だ。

ほとんどすべての点で、タイプ00のデザインは、2018年に発売されたジャガー初の量産EVであるIペイスのプロポーションと大きく異なる。Iペイスの開発陣は、ショートノーズのフォワードコントロールレイアウトを強調し、SUVとしてブランド化することに苦心した。これにより、キャビンフロアの下にバッテリーを収納できる、滑らかで車高の高い形状を実現した。新世代ジャガーがバッテリーをどのように配置し、低いスタンスを維持するかは、まだ明らかになっていない。

フロントデザインは角ばっているが、低い車高により前面投影面積が小さく抑えられ、優れた空力性能を発揮するという。しかし、空力だけを追求したわけではないようだ。

ジャガーのマネージン・グディレクターであるロードン・グローバー氏は、開発プロジェクトの初期段階から、多くの現行EVが採用する「高重心でフォワードコントロールの形状」という陳腐なデザインを避けることが大きな目標だったと述べている。

こうした大胆なデザイン戦略に大きな影響を与えているのが、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのジェリー・マクガバン氏だ。

マクガバン氏は、10年前のジャガーではこのようなアプローチは許されなかったと指摘している。「当時、会社はまったく異なる考えを持っており、まったく異なる競合他社をターゲットとしていました」

セダンのXEやXF、SUVのEペイスやFペイスといった従来のモデルは、BMWやアウディから市場シェアを奪うことを目標としていた。今では、それらのモデルはすべて廃止が決まっている。

どんな顧客をターゲットとするのか

ジャガーの幹部たちも、リスクがあることを認めている。ブランド再生により、従来の顧客の一部を遠ざけてしまう恐れはあるものの、12万ポンドの支払い能力を持った新しい顧客層にリーチする決意を固めているようだ。

グローバー氏は度々、これから待ち受ける大きな挑戦に興奮していると語ってきた。新世代のジャガーを購入する人々について、同氏は次のように説明している。

「何よりもまず、彼ら(新しい顧客層)は独立心を持ち、デザインを理解し、特別なものを求めています。若く裕福で、都会的な生活を送っていると考えられます。お金は豊富でも時間には余裕がないので、わたし達との関わりにおいても、あらゆる面で楽なものが求められるのです」

世界的にEVの成長が低迷する中で、新しいジャガーが受け入れられるかどうかについては不安視していないようだ。すべてはタイミングの問題であり、ジャガーは全盛期を迎えるであろう2030年を見据えていると、グローバー氏は言う。

「当社の製品はゲームチェンジャーになるでしょう。最大690kmの航続距離と、15分の充電で320km以上の走行を実現します。これは、現在市場に出回っているものとは根本的に異なるものです」

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

熊本地震、なぜ全国の企業が無関係ではいられないのか? 16%の企業に広がった異変──物流網の連鎖が遠く離れた企業を襲う理由とは
熊本地震、なぜ全国の企業が無関係ではいられないのか? 16%の企業に広がった異変──物流網の連鎖が遠く離れた企業を襲う理由とは
Merkmal
日本を代表する一大温泉地の確かな“温泉力”~草津温泉【にっぽんの温泉特集】
日本を代表する一大温泉地の確かな“温泉力”~草津温泉【にっぽんの温泉特集】
グーネット
三菱 新型「ASX VR-e」発表 “ギャランの魂”を継承するバッテリーEV
三菱 新型「ASX VR-e」発表 “ギャランの魂”を継承するバッテリーEV
グーネット
丸目&角目の“かわいいクルマ”が集まるカーミーティング「GFGS CarLife」開催迫る
丸目&角目の“かわいいクルマ”が集まるカーミーティング「GFGS CarLife」開催迫る
グーネット
ジャガー 新型4ドアGT「タイプ01」インテリア公開!斬新デザインが生む4つの独立空間
ジャガー 新型4ドアGT「タイプ01」インテリア公開!斬新デザインが生む4つの独立空間
グーネット
次世代のアキュラはこうなる!デザインコンセプト「ネクセラ・ビジョン」世界初公開
次世代のアキュラはこうなる!デザインコンセプト「ネクセラ・ビジョン」世界初公開
グーネット
【スバル レヴォーグ レイバック】燃費だけでないS:HEVモデルの価値【石井昌道】
【スバル レヴォーグ レイバック】燃費だけでないS:HEVモデルの価値【石井昌道】
グーネット
アクアで故障が起きやすい箇所は?経年で注意したいトラブルと修理費用を解説
アクアで故障が起きやすい箇所は?経年で注意したいトラブルと修理費用を解説
グーネット
CLAに搭載されたメルセデスの次世代技術を解説【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
CLAに搭載されたメルセデスの次世代技術を解説【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
グーネット
磁力でカチッと一発装着! デイトナからQi2対応の急速ワイヤレス充電スマホマウント「GR XPLORE スマートフォンマウント」が一挙登場!
磁力でカチッと一発装着! デイトナからQi2対応の急速ワイヤレス充電スマホマウント「GR XPLORE スマートフォンマウント」が一挙登場!
WEBヤングマシン
ライダーに朗報!! オーヴァーレーシングパーツがより手軽に!! カスタムジャパンが供給力強化
ライダーに朗報!! オーヴァーレーシングパーツがより手軽に!! カスタムジャパンが供給力強化
ベストカーWeb
右も左も同じクルマだらけ!! 記録を塗り替えた「爆売れグルマ」5選
右も左も同じクルマだらけ!! 記録を塗り替えた「爆売れグルマ」5選
ベストカーWeb
“軽だから狭い”はもう過去のはなし! 広々室内&SUV要素を両立した 毎日の足から休日の遊びにも使える「スーパーハイト軽」3選
“軽だから狭い”はもう過去のはなし! 広々室内&SUV要素を両立した 毎日の足から休日の遊びにも使える「スーパーハイト軽」3選
VAGUE
「男カワサキの直線番長」に寄せてきた!?  38年前のカラーも復刻 新型エリミネーターの“ホロリとくる”進化とは
「男カワサキの直線番長」に寄せてきた!? 38年前のカラーも復刻 新型エリミネーターの“ホロリとくる”進化とは
乗りものニュース
7年ぶり全面刷新のメルセデスベンツ新型セダン「CLA」に試乗 「3代目」はどのような進化を遂げたのか
7年ぶり全面刷新のメルセデスベンツ新型セダン「CLA」に試乗 「3代目」はどのような進化を遂げたのか
くるまのニュース
わずか29台しか作られなかった「スゴいポルシェ」がオークション登場、究極の“グループBロードカー”「959スポーツ」の気になる落札予想額とは
わずか29台しか作られなかった「スゴいポルシェ」がオークション登場、究極の“グループBロードカー”「959スポーツ」の気になる落札予想額とは
VAGUE
名車『ランドクルーザー60』が3Dキーリングに、限定3000個…小田原で販売中
名車『ランドクルーザー60』が3Dキーリングに、限定3000個…小田原で販売中
レスポンス
未開拓のSクラスで50馬力アップ。名門の系譜を継ぐECUチューニング
未開拓のSクラスで50馬力アップ。名門の系譜を継ぐECUチューニング
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1560 . 0万円 3258 . 0万円

中古車を検索
マクラーレン GTの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1560 . 0万円 3258 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村