VO2 max(最大酸素摂取量)は持久系アスリートのパフォーマンス向上に欠かせないだけでなく、健康に長生きしたい一般人にとっても見逃せない指標だ。
総合的な健康状態を測る方法といえば、どのような指標が思い浮かぶだろうか。年に一度の健康診断で受ける血液検査だろうか。BMIだろうか。ベンチプレスの回数だろうか。しかし、近年ますます注目されている数値がある。それが「VO2 max(最大酸素摂取量)」だ。
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VO2 maxとは、平たく言えば、運動中に体内に取り込むことができる酸素量の最大値のことを指す。この数値は肺がどれだけよく働き、心臓がどれだけ効率よく血液を筋肉に送り込み、筋肉がどれだけ効率よく血液中の酸素を利用できるかを示す単純な指標だと考えてほしい。「V」は量(ボリューム)、「O₂」は酸素、「max」は最大値を表す。
VO2 maxは何十年もの間、持久系スポーツのアスリートに愛用されてきた指標だが、近年はピーター・アティアのような長寿の専門家によって、総合的な健康の指標としても支持されるようになってきている。しかし、自分の体に何が起きているかを測るのに、また新しい指標が本当に必要なのだろうか? 専門家はイエスと言う。
VO2 maxの測定方法
VO2 maxは、体重1kgあたり1分間に消費される酸素をミリリットルで表す。VO2 maxの数値が高いほど、一般的に健康であることを意味する。とはいえ、フィットネスのほとんどの測定値と同様、理想的な数値は年齢によって異なってくることにも注意が必要だ。VO2 maxは一般的に30歳を過ぎると1年に約2%低下する。
多くのウェアラブル・フィットネストラッカーはVO2 maxを“推定”してくれるが、正確な数値を測定するにはラボでテストを受けるしかない。これは通常、顔にマスクを装着し、自転車に乗ったりトレッドミルで走ったりしながら、酸素消費量と二酸化炭素発生量を記録するものだ。検査は一般市民でも広く受けることができ、アメリカでは一般的に2、3百ドルほどで受けることができる。
VO2 maxが重要な理由
基本的に、VO2 maxが高いということは日常的な動きをこなす能力が高いことを意味する。「日々の活動について考えてみてください」と、Life Timeヘルスクラブのパーソナルトレーニング・ディレクター、ダニー・キングは言う。「階段を2つ上ったとき、VO2 maxがあまりに低ければ、それだけで最大値の85~90%に達することもあり得ます」
言い換えれば、VO2 maxを向上させることができれば、階段を2、3フロア上ったり、遊び場で子どもを追いかけたりしても、体の有酸素運動能力ギリギリでそれをこなすことはなくなり、それだけ楽になるということだ。
また、VO2 maxと全死因死亡率との間には大きな相関関係がある。45年間の追跡調査を伴ったある研究では、血圧、コレステロール値、喫煙など他の危険因子を差し引いても、VO2 maxの上昇が死亡リスクを21%低下させるという結果が出ている。
VO2 maxを上げるには
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の勧告に従い、キングは週に最低120分の有酸素運動を推奨している。さらに、簡単な運動とハードな運動を混ぜるのがいいともいう。「大半は低強度の運動にするべきです」と、キングは語る。「そして、週に1つか2つ、よりハードで強度の高いトレーニングを加えるのがいいでしょう」
VO2 maxは健康全般と長寿のために比較的最近になって重視されるようになったが、持久系スポーツに励む人にとってはトレーニングの基本原則でもある。そのため、ランニングのペースを上げたり、サイクリングのパワーを上げたり、その他の有酸素スポーツのパフォーマンスを上げるためのトレーニング計画は、VO2 maxを上げることにつながる。より健康に長生きしたいのなら、いよいよハーフマラソンに挑戦するのもいいかもしれない。
From GQ.COM
By Emily Abbate
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama
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