5月18日に行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦オートポリスの決勝。7番手スタートから順調に追い上げ、第2スティントに入ってからトップに浮上した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)は、念願のスーパーフォーミュラ初優勝に向けて順調な走りをみせていた。
しかし、27周目に入ったところで突如スローダウンする15号車が映し出され、「タイヤが外れた! タイヤが外れた! 右フロント!」とチームラジオで叫ぶ岩佐の悲痛な声が、公式映像で流れた。
【正式結果】2025スーパーフォーミュラ第5戦オートポリス 決勝
■「いま考えると、前兆はありました」
「僕からは詳しい話はしないですけど、見ていただいたとおりタイヤ(のナット)が外れて、走行不能という形になってリタイアになりました」
レース後、ミックスゾーンに現れた岩佐は、悔しさを噛み殺すようにそう語った。
スタートで3番手に浮上し、前半スティントは坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)の背後につけていた岩佐は、坪井らをアンダーカットするために14周目にピットストップを済ませ、後半が少し長めになる戦略で逆転を狙っていた。その目論見どおり、18周目にピットインした野尻智紀(TEAM MUGEN)と、坪井を逆転してトップに浮上。「第1スティントで3番手を走っていましたけど、基本的に坪井選手よりもペースがある感じがしていました。だからこそ、ちょっと早めにピットインしてアンダーカットする形にはしました」と戦略の意図を説明する。
「セーフティカー明けも基本的には良いペースで、4周くらいタイヤが古いなかでも引き離すくらいのスピードがあったので、かなりスピードはあったのではないかなと思います」
しかしその後、数周のセーフティカーランを経て、再開後の27周目にトラブルが発生してしまう。
「いま考えると……前兆はありました」と岩佐。
「ただ、それがタイヤ(のナット)が緩んでいるからだとは、その時は思っていなかった。改めて、こういう結果になって後から考えると『あれが、もしかすると前兆だったんだ』ということはいくつか思い当たります」
今回こそ初優勝に手が届きそうな展開だっただけに、トラブルでのリタイアになったことに関する心境を尋ねられた岩佐は、「ノーコメントです」とだけ答えた。
■「原因に関しては、推測の領域。これから細かく調べる」と田中監督
今回15号車に起きたことについて、TEAM MUGENの田中洋克監督は「右フロントのナットが緩んだというのが現状で分かっている範囲のことで、なぜ緩んだか……まだ推測の領域でしかないです」と、詳しい原因については、しっかりと調べるとのこと。
やはり、一番考えられるのはタイヤ交換時に締まりきっていなかったということだが、それについては「左リヤは少し時間がかかってしまいましたけど、それはただ時間がかかったというだけで、トラブルがあったわけではないです。実際に緩んだのは右フロントなので……」と田中監督。
ピット作業以外で緩みが起こる可能性もゼロではないようで「機械的な部分で何かがあったのか、ナットがカジった状態でトルクがかかっていなかったのか。原因に関しては推測の領域なので、いまここで『原因はこれでした』と、お伝えできるものはないんです。いずれにしても、これから細かく調べていくことになりますが、いろいろな状況を振り返らないと、(原因は)ハッキリと言えないかなと思います」とコメント。さすがに田中監督もショックを隠しきれないという表情だった。
[オートスポーツweb 2025年05月18日]
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みんなのコメント
F1は…関西人wに頑張って欲しかったけど…
GTチャンプとか実家というか身内もハコを商売だしフォーミュラはココまでかな…