フランス国内生産にこだわり
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
【画像】ルノー5プロトタイプ【初代5やゾエと写真で比較】 全104枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ルノーの新型EV「5」は、オリジナルの初代ルノー5を生産していたフランス北部のドゥエ工場で生産されることが明らかになった。
2023年に生産を開始する新型電動ハッチバックに5の車名をつけ、市場におけるブランドの優位性を高める戦略計画の重要な一部とする。
ルノー・グループのルカ・デ・メオCEOは、このクルマをフランスで生産することを目標としており、フランス北部にグループ最大のEV工場となる「エレクトロポール」施設を設立する計画であると語った。
フランスのテレビ局BFMビジネスのインタビューに応じたルノーのジャン・ドミニク・スナール社長は、1970年に建設された既存のドゥエ工場がその場所となることを明らかにした。
「これは公約であり、実現しなければなりません。わたし達は、この北極点をモブージュ・ドゥエ工場で作り上げるつもりです。両工場は、フル活用されるようにすることが課題です」
スナール社長は、グループは最終的にフランスで年間40万台のEVを生産する計画で、その大部分は北部で行われるが、近くにバッテリー工場を建設することが条件になると述べた。現地メディアの報道によると、ルノーはこの地域に工場を設立することについて、LGやVerkor社などと協議を行っているという。
50年の歴史あるドゥエ工場
ルノーは2018年、ルノー・日産・三菱アライアンスの新EVプラットフォームをベースとするEVを2021年からドゥエで生産することを発表しており、そのための主要生産ラインを整える作業が昨年から始まっていた。
現在、CMF-EVプラットフォームを使用するルノー・メガーヌeビジョン・コンセプトの市販モデルを開発中で、2022年の発売を目指している。2023年後半に発売される新型5は、CMF-Bプラットフォームの新しいEVバージョンを採用する予定だ。
ドゥエ工場は1970年に操業を開始し、初代5の生産は1974年から1981年まで行われた。また、14、フエゴ、9、11、21、19、メガーヌも生産されてきた。現在は、エスパス、セニック、タリスマンの生産に使用されており、約3000人の従業員が働いている。
また、ルノーはフランスのフラン工場を2024年に「循環型モビリティ経済」に特化した施設にする計画で、EV用バッテリーのリサイクルと再利用に力を入れる。現在、同工場ではEVのゾエが生産されている。
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みんなのコメント
日本人としては忸怩たる思いですな。。