ウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表は、現在の立場に就任した当初から、チームのインフラを改善する必要があると度々発言してきた。チームはその改善を進めてきたが、まだそれが済んでいない部分もあるという。
かつてF1のトップチームの座をほしいままにしていたウイリアムズ。しかし最近では衰えを見せ、ランキング下位に沈むシーズンも少なくなく、勝利を手にしたのも2014年のスペインGPが最後である。
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そんなウイリアムズを立て直すべくチーム代表に就任したのが、元メルセデスのボウルズである。ボウルズは代表に就任すると、チームのインフラとマネジメントの遅れを目の当たりにしてきたと明かした。最も顕著なのは、マシンの開発状況を管理するために、Excelのスプレッドシートが使われていたという。
ボウルズ代表はそんな状況から脱却するために、設備の近代化に多大な投資が行なっている。そしてランキング下位に沈んだチームが設備の改修に予算を割くことができるよう、現在の予算上限策を変更するよう、ボウルズ代表は積極的に提唱している。
motorsport.comの取材によれば、ウイリアムズ内部のシステム改善は進んでいるものの、2028年用マシンの製造が完了するまで、その新しいインフラが大きな影響を及ぼすことはないようだ。
「マシンの特性のいくつかの部分は、まだ適切なレベルには達していないと言える」
ボウルズ代表は、motorsport.comを含むいくつかのメディアに対してそう語った。
「ドライバーにとってあるべきバランスが取れていないと思う。現在使ってるツールの中には、少し行き詰まっている部分もある。今年使える要素もあるが、将来に向けて別の方向に進む必要がある部分もある」
ボウルズ代表は、インフラ改善への投資を行なうだけでなく、チーム内の文化も変革しなければいけないと言う。曰く、導入したマネジメントシステムは、F1特有のソリューションではなかったため、適応に時間がかかることになったという。しかしシステムに適応し、目標を達成することで、スタッフの能力向上に繋がっていると主張した。
「いくつかの基本的な要素を修正するだけで、継続的な開発からそういうことが実現すると期待していた。重要なのは、スタッフ同士で話し合い、より効率的に作業できるインフラを整備することだ。この方向が、予定よりも少し前倒しして2026年まで続くことを予想している」
「ファンの皆さんは、なぜ我々がこんなことをするのか理解しにくいかもしれない。でも我々の目標は、インフラ、テクノロジー、システム、そして社内の主要な業績評価指数(KPI)を導入することだ。フロントウイングの製造にかかる時間やそのコスト、そして社内外での取り組み、設計にかかる時間、何周走行できるようにすればいいか、さらにはパフォーマンスを向上させるために必要な風洞実験の時間についてなどだ」
「これらはチャンピオンシップを戦うために必要なハードウェアへと導くKPIだ。だからこそ私は、コース上での順位にはこだわっていない。2025年、そしておそらく2026年には、すべてが前進するだろう。そしてこの変数を変え続けていけば、毎年どんどん速いマシンを作ることができ、最終的にはライバルを追い抜くことができるだろう」
「文化的な変化は非常に大きい。全く異なる人たちと仕事をしなければならず、組織を麻痺させてしまうこともある。しかしそこからコンマ数秒を絞り出す方法がある。KPIとは、空力、車両力学、あるいはシミュレーションを通じて、週にコンマ何秒を生み出しているかという指標なんだ」
「これらは、人々を前進させる原動力となる。ただチャンピオンになるためには、週に0.01秒前進することを目指すのではなく、0.015秒前進することを目指す必要がある。適切なデータ、適切なツール、そして適切なコミュニケーションがあれば、特定の部分を失うことなく、実際にペースを上げていくことができるだろう」
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