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【カーシェア投資】有志による投資車両の確認はじまる エンジン掛かる? 投資者は今、どうすべきなのか

カーシェア投資詐欺とは何なのか?

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

【画像】カーシェア車両の「墓場」行ってみた【閲覧注意】 全60枚

AUTOCAR JAPANが10月10日に法人メディアとして初めて記事を公開した「S社絡みの詐欺的カーシェア投資案件」について、初めて読む方に概要をお伝えしておきたい

筆者は10名以上の方から契約書などの画像を送っていただいているが、それぞれに内容が微妙に異なる部分もある。

簡単にまとめると以下。

・BMWやメルセデス・ベンツ、アウディ、アルファード、レクサスなどの中古高級車(300-800万円前後)をローン会社や銀行でローンを組んで購入契約をおこなう。

・月々のローン代金、自動車保険料、自動車税などは毎月S社から入金されて、その7~10日後に投資者の口座から引き落とされる。

・投資者の金銭的負担はゼロ。広告宣伝活動の1つとして2018年~19年頃まではクルマと一緒に写真を撮ってS社のサイトに掲載されている。全員ではなく、OKが出た人のみ。中には顔出しで写真におさまっている人もいた。

そして受け取れる報酬は以下の3つ。これらも契約時期などによって内容が異なる場合がある。

・契約後に車両価格の1割(30~80万円)
・ローン代金や保険料とともに、毎月1万円
・2年または7年で完済した際には100万円

S社は個人間カーシェアで共同使用をおこなう車両として一般の利用者に1日6000円~1万円前後で貸し出す。

中には月額8~20万円以上で契約をしていた車両も100台以上あったという。

投資者が受け取れる報酬の合計は7年間で200万円以上。クルマの知識も必要がなく、ローン審査を通すことができれば、誰でも投資者になれる。

契約台数は649台 うち90台が未納

事情に詳しい関係者の話によると、S社で契約されていたクルマの台数は約650台。うち90台が「未納車」だった。

未納車とは「納車されていないクルマ」のこと。納車待ちのクルマではなく、そもそも存在しないクルマだ。

存在しない商品に対してローンを組んで金融機関から融資を受けることを「空(から)ローン」と言う。

空ローンはクルマや住宅など高額な商品を対象におこなわれることがあり、自営業者などが運転資金など資金繰りに困ったときなど、お金を調達する手段である。もちろん違法だ。

2年前に2台のクルマを契約したHさんは、1台はまともなクルマ(レクサスLS)だったが、もう1台のメルセデス・ベンツは存在しないクルマだった。

S社が事業停止を発表した以降にわかったことだ。

「レクサスはローンの手続きが完了したという知らせが来たのですが、メルセデス・ベンツは銀行でのローン契約手続きに時間が掛かっているということで、そのままになっていました」

「契約書は手元にあります。担当の営業が会社を辞めたあと、しばらくしてS社からベンツの入金(月々のローン代+謝礼)があり、ローン代金も口座から引き落とされるようになりました」

S社からの月々の入金は8月以降停まっているが、Hさんの口座からは引き落としがおこなわれている。

なお、未納車のメルセデス・ベンツの方には保険が掛けられていなかった。存在しないクルマへの保険はさすがに掛けられなかったのだろう。

ボランティアによる「確認作業」開始

川口市内にある通称「昭和カートン」駐車場には10月下旬、続々と投資者が訪れている。

昭和カートンに約240台、その周辺の駐車場に60台で約300台のクルマが停まっている。

自分のクルマはここにあるのか? カギや車検証は? クルマの状態は?

不安げな表情で確認に訪れる投資者に対応するのは、同じくS社の投資案件で被害を受けている数名の有志だ。

【MB】【BMW】【L】などと書かれたケースの中には大量のカギが入っていた。また、駐車場内の車両配置図も作られており、各車両のナンバーと駐車場所がわかりやすく示されていた。

筆者もS社で契約をしてクルマが行方不明となっている知人のメルセデス・ベンツや自動車盗難情報局に盗難報告があった数台について調べてもらった。

知人のメルセデス・ベンツは明らかにS社で契約したクルマだが、自動車盗難情報局に報告があったクルマはS社の契約車両とは明記されておらず「カーシェアで貸し出し中に盗難されました」と報告されているだけだ。

しかし、ナンバーを告げると、なんとすべてS社のクルマで「貸し出し中」という結果だった。

事業を停止したあとも、クルマは返されておらず、どこにあるのかもわからない状態のクルマも多い。

中には引き続き、利用者からの要望によって投資者と直接話し合った結果、月額5万円程度で貸し出されているクルマもある。

集団訴訟は難しい その理由は……?

240台以上が停まる昭和カートンの駐車料は月額100万円だ。

もちろん、事業停止をした10月以降の駐車料金の入金はないそうだが、大家さんの厚意で年内いっぱいまではこの場所にクルマを停めておくことができるとのこと。

クルマの状態は、そのままでエンジンがかかるものもあれば、全損状態で走行もままならないものもある。

中にはクルマの持ちだしを希望する投資者もいるようだが、車両確認作業をおこなうボランティアいわく、「クルマは持ち帰らず確認だけにしてほしい」という。

というのも、ここにあるクルマのほとんどは信販会社が所有者となっており、信販会社から「クルマを出さないように」との指示を受けているからだ。

中には「信販会社の許可を得ている」とウソをついて持ち出そうとする者もいて対応に苦慮しているとのこと。

警察関係者にも聞いてみたが「車検証上の使用者であっても、所有者である信販会社や、運営委託契約を結んだ相手の許可なしに駐車場から持ち帰ることは法に触れる場合がある」との答えだった。

今後、何らかの捜査がおこなわれることも予想されるため、現場の状態を変えて欲しくないという思いもあるのだろう。

今、投資者たちはどうするべきなのか

今、投資者たちはどうするべきなのか。

昭和カートンで車両確認の指揮を執るボランティアの方に聞いたところ、「S社との交渉を試みるのではなく、信販会社に相談することを勧めます。」との回答だった。

また、集団で訴訟などの動きもあるようだが、実情を把握している弁護士によると、「今回の件はあまりにも個別的で事情が異なっており、消費者保護法の適用も難しいでしょう」とのことだった。

実際、これまで数々の消費者投資被害を扱ってきたクレジット・リース被害対策弁護団(旧称:過剰与信被害対策弁護団)に相談メールを送った投資者には、

「本件については、弁護団事件として集団的解決に取り組むのは難しいという結論に達し、受任は控えております」との回答が届いたという。

まずは車両が今どこにあってどのような状態なのかを確認したら、信販会社に相談をし、その後は借金問題に強い弁護士などに個別に相談することがベストな選択だと言える。

また、クルマを持ち出したい場合は、ローンを組んでいる信販会社または昭和カートン駐車場の管轄である武南警察署(埼玉県川口市048-286-0110)に確認することをお勧めする。

もっとも大事なことは、S社の投資案件に登録した600名以上の投資者それぞれに事情が異なるため、同じ被害者であっても、解決方法はそれぞれ違うということだ。

ある程度の参考にはなっても、他者の解決策が自分にも当てはまるわけではないことを知っておいてほしい。

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