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【配車サービスに特化】ウーバー向けにEV開発 英スタートアップ 排出量削減目指す

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【配車サービスに特化】ウーバー向けにEV開発 英スタートアップ 排出量削減目指す

乗用車部門への足がかり

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

【画像】新参者にして先駆者【EV特化ブランド/メーカー5選】 全120枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ロンドンを拠点とするEVのスタートアップ企業アライバル(Arrival)は、配車サービスやデリバリーなどを手がけるウーバーと提携し、「配車サービスのドライバー向けに、手頃な価格で目的に応じたEV」を開発すると発表した。

2023年の第3四半期に生産を開始する予定の「アライバル・カー」は、ウーバーのドライバーと協力して設計され、「ドライバーの快適性、安全性、利便性」を優先したものとなる。最終的なデザインコンセプトは、今年末までに明らかにされる予定だ。

アライバルは、商用に特化したEVバスとEVバンのコンセプトを公開しており、今回の動きは乗用車部門への初の進出となる。詳細は不明だが、プレビュー画像によると、ミニマルなデザインを採用し、広々とした室内空間に重点を置いているようだ。

この3台のEVを組み合わせることで、都市の排出量削減に貢献する「統合交通エコシステム」を実現する。

今回のプロジェクトは、ウーバーが2025年までにロンドンで、2030年までに北米と欧州ですべての運行車両をEVにするという発表を受けたものだ。ウーバーではすでに、追加料金なしでEVを選択することができ、ロンドンでは350万件以上の配車サービスが完全EVで行われたと同社は主張している。

アライバルによると、世界で約3000万台が運行されている一般的な配車サービス車両の年間走行距離は平均4万5000~5万kmで、これに対して自家用車の平均的な年間走行距離が約1万2000kmであるという。

EV普及を目指すウーバー

昨年、ウーバーは欧州でのEV普及を促進するため、ルノーおよび日産と提携した。その一環として、各ドライバーにはルノー・ゾエと日産リーフの購入奨励金が提供されたほか、EV利用のメリットに関する教育プログラムも実施された。

今回の提携について、アライバルの上級副社長であるトム・エルヴィッジは次のように述べている。

「わたし達は、配車サービスにおける運行車両の電動化が都市に多大な影響を与えることを確信しており、この移行に関わるドライバーをサポートしたいと考えています」

「アライバル・カーは、ドライバーのニーズに合わせて設計されており、手頃な価格で耐久性が高く、魅力的な車両となっています」

「当社はUPS社との素晴らしいパートナーシップのもと、クラス最高の電動配送車を開発しましたが、この成功をウーバーでも再現し、乗客の体験を向上させ、ドライバーの健康、安全、財務を改善する最高の製品を開発したいと考えています」

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