この記事をまとめると
■4輪駆動の多目的車両として知られるジープだがかつてはフォードもジープを製造していた
なんと45年間フルモデルチェンジなし! R35GT-Rもハイエースも霞む超ご長寿車「三菱ジープ」の人生に敬礼!!
■ジープのアイコンである縦型スロットグリルはもともとはフォードのアイディア
■戦後にフォードがジープ事業から撤退したことですべてがウィリスに譲渡された
フォードもジープを生産していたという衝撃の過去
若い人にジープといえば、まずはラングラーやチェロキーを思い浮かべるかと。ところが、お年寄りにとってのジープはかなり幅が広い、というか四駆はたいてい「ジープ」と呼びがち。ランクルだろうとパジェロだろうと、なんでもジープ(笑)。やはり、第二次世界大戦中に生み出され、戦後もウィリスや三菱が作っていたジープの記憶が色濃く残っているのでしょう。
ところで、ジープはウィリスだけの専売特許でないことご存じでしょうか。じつはフォードも戦争中にジープのコピー車両をじゃんじゃん作っていたのです。フォードGPWと呼ばれたジープをご紹介しましょう。
マニアの皆さんなら先刻ご承知かと思いますが、そもそもジープはウィリスが最初に作ったわけではなく、アメリカ陸軍の開発要請に応じたアメリカン・バンタム社による試作車が始祖とされています。陸軍が課した開発条件はとくに車重(585kg)の面で非現実的であり、国内の自動車メーカーのほとんどが尻込みしたところ、バンタム社はこれを無視して提案。ただし、強度や耐久性に長けることをアピールしたことでまんまと量産試作を作ることが承認されたのです。
が、もともと小規模メーカーだったバンタム社にとって、短期間で試作車を大量に作ることは困難だと判断され、ウィリス、そしてフォードにバンタム案をアレンジしつつ量産試作を命じたとされています(諸説ありすぎるほどあります)。ラダーフレームに、前後とも縦置きリーフスプリングを用いたリジッドアクスルというシンプル、かつ強度、耐久性に優れた構造は、この時点で完成されていたといっていいでしょう。
この後、3社が1500台の増産試作車を軍に納め、実戦評価がなされるとバンタムとフォードは残念ながら落選。ご承知のとおり、ウィリスMA(増産試作車)が正式採用となって、晴れてウィリスMBという正式名称をいただくことに。
戦後にフォードはジープ製造から撤退
ただし、いまではジープのアイコンともなっている縦長に穴の開いたグリルというのはフォードのアイディア。ウィリスは戦後になるとジープ事業から撤退したフォードから権利を買うか何かして、ちゃっかり「ジープ顔」をゲットしたのでした。
さて、ウィリスMBが採用されたものの、大量生産能力ははるかにフォードが勝っていたため、GPWは27万台も生産されました。ウィリスMBが同時期に36万台とされていますから、なかなかの数字かと。また、ウィリスと完全互換、同一仕様ながら、フォードは部品番号の頭にFをつけるというプライドだかなんだかを見せたそうです。
また、車体後部のパネルにはFORDのロゴがデカデカとプレスされているものもあるなど、許される範囲でウィリスとの差異を付けていました。
なお、軍によってエンジンはウィリスMBと共通の「L134」の搭載が余儀なくされました。4気筒サイドバルブ、2.2リッターで60馬力/4000rpmほどのパフォーマンスですが、ロングストロークで低中速を重視した設計で、悪路における走行性能に大きく貢献したとされています。
ちなみに、L134エンジンは戦後も数多く生産され、純正かリプロを問わずパーツが多数流通しているため、いまでも新品エンジンを組むことが可能といわれます。
ただし、フォードGPWは戦時中のみの生産で、戦後になるとフォードはジープ事業から撤退。前述のとおりグリルの意匠などをはじめ、すべてウィリスへと譲渡したとされています。ウィリスが戦後も発展モデルをリリースし続けたのとは対照的ですね。
もっとも、フォードは戦時中にウィリスがやらなかった水陸両用ジープ、その名もSEEP(シープ:Seagoing jEEP)なるモデルも作っているので、戦後も続けていたら面白そうなジープが増えていたかもしれません。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
全長3.4mで「4人」乗れる! 新車99万円のトヨタ「軽セダン」に反響あり! 「コスパ最強!」「可愛くていい」の声も! 低燃費でめちゃ使える「ピクシスエポック」がスゴい!
【東京の道路】なぜ「19年経っても」完成しない!? まさかの“理由”に反響殺到!「税金の使い方がおかしい」「無責任すぎる」と厳しい声も!「放射第7号線」の現状とは!
日産の最新「“7人乗り”コンパクトミニバン」の凄さとは!? 全長4.4mの丁度いいサイズな「シエンタの対抗馬」! 「セレナ」より安い背高“スライドドア”モデル「NV200バネット」とは
西武新宿線と東西線の「直通運転」本格検討へ 関東私鉄の「本線格」で唯一“地下鉄乗り入れなし”解消なるか
日産「新型スカイライン」登場へ!? 「新モデルの“存在”」が話題に! 14年ぶり全面刷新で高性能な「セダン」化!? 復活なSUVモデル化!? 待望の“14代目”に注目集まる
ミッドウェー海戦で孤軍奮闘した空母…実は残した戦果はかなり大きかった?なぜ最後まで“残れた”のか
それ違反かも!? 信号が青に変わった瞬間にバイクで急発進する行為
タクシー業界に「ベトナム旋風」は巻き起こるか? 「外国人は地理が弱い」「接客マナーが合わない」は時代遅れ? 10年で運転手4割減の現実を考える
日産「新型スカイライン」登場へ!? 「新モデルの“存在”」が話題に! 14年ぶり全面刷新で高性能な「セダン」化!? 復活なSUVモデル化!? 待望の“14代目”に注目集まる
F1カナダGP、レース後審議の結果出揃うも順位に変動なし。”チェッカー後SC”中のオーバーテイク車両には”警告”のみ……角田裕毅の12位は変わらず
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント