5年ぶりの前年割れ 29万台に
text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)
【画像】2020年に日本発売 ジープの最新モデル【特別仕様車も】 全56枚
日本自動車輸入組合(JAIA)がまとめた2020年3月期の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同月比13.1%減の3万1888台と、6か月連続で前年実績を下回る。
また、日本メーカーの輸入車を含んだ数値でも、同11.5%減の3万7988台と、6か月連続でのマイナスとなった。
この結果、2019年度(2019年4月~2020年3月)の外国メーカー車の新規登録台数は前年比5.1%減の29万2109台と5年ぶりの前年割れ。
また、日本車メーカー車含でも同6.6%減の33万9424台とマイナスに落ち込んだ。
3月期の輸入車市場の動向についてJAIA関係者は、「3月の外国メーカー車の新車販売は、昨年の消費税増税の影響が残ったことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で販売店への来客が鈍り、前年同月比13.1%減の3万1888台と不調に終わった。一方、日本メーカー車はトヨタやホンダがプラスを記録したこともあって同1.9%の1桁減(6100台)に収まる」と説明。
「輸入車全体では同11.5%減の3万7988台と6か月連続で前年実績を下回った。こうした状況下で、ジープやポルシェ、フェラーリなどが3月単月で過去最高を更新。価格帯別では、1000万円以上が2か月連続でプラスを記録した」と解説する。
今後の展望について関係者の声を聞いてみよう。
今後の展望は? 納車遅延も
今後の見通しについては、「新型コロナウイルスの感染拡大で顧客が外出を控えているため、ディーラーへの客足は減り、大がかりな新車イベントなども開催できない状況にある。多くの外国メーカーが生産ラインを停止していることから、納車の遅延も予想される。感染拡大が収束するまで、厳しい市況は続きそうだ」と分析。
「それでも、一部ブランドからは魅力的な新型車や特別仕様車が鋭意発表されているので、これらがどれくらい受注を伸ばすかは注目ポイント」と指摘した。
3月の販売台数ランキング
外国メーカー車の3月期のブランド別成績では、メルセデス・ベンツが前年同月比11.7%減ながら6925台の新規登録を記録して61か月連続での首位につく。
続く第2位には、同18.0%減の5312台を記録したフォルクスワーゲンが前月と同順位で位置。第3位には、同19.8%減の4784台でBMWがやはり前月と同順位で入った。
また、アウディは前月と同順位の第4位だったものの、前年同月が低水準だったこともあり、同0.1%減(2303台)にとどめる。なお、BMWとアウディの間には、日本ブランドのトヨタ自動車が同12.1%増の2961台で割り込んでいる。
特別仕様車がキーか
3月期におけるトップ4以外の外国メーカー車のブランド別成績では、新型車および特別仕様車を積極的に発売した中堅ブランド、そして高級車ブランドの健闘ぶりが際立った。
なかでも、ジープが前年同月比25.0%増の1419台、ポルシェが同69.8%増の1053台、フィアットが同8.1%増の805台、シトロエンが同52.4%増の561台を販売。
フェラーリが同91.8%増の117台、DSが同4.0%増の78台、キャデラックが同29.2%増の62台、ロータスが同14.3%増の32台、BMWアルピナが同27.8%増の23台と、好成績を記録した。
2019年度 販売台数ランキング
2019年度の外国メーカー車のブランド別順位については、前年比3.6%減ながら6万4569台の新規登録を成し遂げたメルセデス・ベンツが5年連続でのトップに輝く。
続く第2位には、同12.5%減ながら4万5540台を達成したフォルクスワーゲンが前年度と同順位で位置。第3位には、同13.1%減ながら4万4231台を記録したBMWが、やはり前年度と同順位で入った。
ランドローバーも過去最高
一方、多くの中堅ブランドが好成績を残したことも2019年度のトピック。とくにジープ(同27.8%増の1万4186台)やポルシェ(同14.0%増の7694台)、ランドローバー(同2.5%増の4347台)など8ブランドが過去最高を更新している。
また、登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは9.2%と、高水準を維持した。
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