■シエンタVSノート、なぜ比較対象になる?
新車販売台数トップ5に入るトヨタ「シエンタ」と日産「ノート」。シエンタは人気のミニバンとして売れ筋モデルとなり、対するノートは、日産が誇る売れているコンパクトカーです。
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一見、この2台は比較対象にならないと思われがちですが、インターネット上では「シエンタ VS ノート」として検索サジェストに表示されるほど、ユーザーの興味が高いクルマとなります。
では、価格や燃費、サイズを比較しつつ、人気ミニバンのシエンタと人気コンパクトカーのノートを比べていきます。
2019年上半期(1月から6月)の登録車販売台数ランキングでは、ノートが6万8543台で2位、シエンタは5万3622台で5位と、ノートがシエンタを上回る結果です。しかし、2019年8月のデータでは、登録車の1位には8745台を記録したシエンタが輝き、ノートは4位の7709台です。
■シエンタ VS ノート 燃費で比較!
シエンタは、ガソリン車とハイブリッド車の2種類を用意しており、JC08モードでガソリン車が20.2km/L、ハイブリッド車が28.8km/Lとなっています。
一方ノートは、ガソリン車とe-POWER車の2種類を用意。ガソリン車は26.2km/L、e-POWER車は37.2km/L。それぞれのモデルともに燃費ではノートが勝る結果です。
ノートに搭載されているe-POWERは、ガソリンエンジンとモーターを融合した電動パワートレインです。なめらかな加速やレスポンスの良さなど、電気自動車のような走りを感じられるe-POWERは、ガソリンを燃料にエンジンが発電機を回転させることで電気を作り出します。そのため、電気残量を気にせずに走行できる点などが魅力といえます。
■シエンタ VS ノートをボディサイズや内装で比較!
ボディサイズでは、シエンタが全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mmです。ノートは全長4100mm×全幅1695mm×全高1525mmとなっており、サイズ感ではやはりコンパクトカーであるノートの方が、シエンタよりも小ぶりです。
最小回転半径はノートが4.7mであるのに対し、シエンタは5.2mと、0.5mの差が出ました。最小回転半径が小さくボディがコンパクトなノートの方が、シエンタよりも狭い道での運転もしやすくなっています。
シエンタの内装はブラック×ブラック、フロマージュ×ダークブラウン、フロマージュ×フロマージュの3色を用意。シート表皮はグレードごとに高級感溢れる合成皮革×スエード調や上級ファブリック、ファブリックを設定しています。
シエンタの装備の特徴としては、シートアレンジが自在で、アレンジ次第では収納スペースを増やすことができること。2列目シート、3列目シートを格納したフラットラゲージモードでは、荷室長が1430mmになるため自転車など大きい荷物も楽々積み込むことが可能です。
運転席はフロントピラーをスリム化し、ドアミラーの位置を工夫することで広々とした視界を確保。ほかにもフラットで低床なフロアや、ワンタッチで開け閉めできるパワースライドドア、車内を行き来しやすいウォークスルーなどが搭載されています。
一方、ノートの内装にはブラック、プレミアムホワイトインテリア、ブラックアロー専用シートの3色を用意。シート表皮はトリコット、ジャカード織物/合皮、合皮の3種類を設定しています。
特徴としては、室内長2065mmとセダン並みの広さを持つことで、快適性を実現している点です。後席もゆとりがあるので、大人が座っても窮屈さを感じません。
また、ラゲージスペースはリアシートを倒すことにより、ゴルフバックを最大3つも積載できる容量を確保しています。
ボディのサイズ感や小回りの良さで考えると、コンパクトカーのノートに軍配が上がります。しかし、普段使いのしやすさで考えると、収納スペースが広く快適装備が充実しているシエンタの方がおすすめといえるでしょう。
■シエンタ VS ノート 価格やグレードで比較!
シエンタは「FUNBASEシリーズ」「X」「G」「G Cuero」を用意。価格(消費税込み、以下同様)はガソリン車が177万6600円からとなり、ハイブリッド車が218万7000円からです。
ノートは「S」「Xシリーズ」「MEDALISTシリーズ」「シーギア」「AUTECH」「NISMO」を用意。価格はガソリン車が142万1280円からと、e-POWERは190万1880円からとなっています。
ノートは価格が安いだけではなく、燃費が良く手頃なサイズ感のため運転しやすいという点で、多くの人から支持を受けています。
一方のシエンタは、アウトドアなどのレジャー向けのニーズに応えられる快適装備などが充実しているため、小さい子どもがいる家庭で使いやすいファミリーカーです。
ジャンルや価格帯が異なるため、一概にどちらがお得かということはいえませんが、両車ともに100万円台からの設定があるということや、日常使いで重宝されるニーズに対して開発されている点では、比較対象のクルマといえるのかもしれません。
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