期待される洗練度や性能に達せず?
マツダのフラッグシップSUV、CX-80。高効率で力強い3.3L直列6気筒ディーゼルターボも選べるが、英国では2.5L 4気筒ガソリンエンジンのプラグイン・ハイブリッドの方が、税制的に主力になるはず。
【画像】プレミアムな内装にハンサムな容姿 マツダCX-80 サイズの近いSUVと写真で比較 全128枚
ただし、同社のハイブリッド技術は歴史が浅い。ラグジュアリー志向の大型SUVとして、期待される洗練度や性能には達していないかもしれない。
エンジンはノイズが若干荒っぽく、細かな振動も伝わってくる。駆動用モーターの唸りも、キャビンへ届く。動力性能に不足はないものの、豊かなトルクを得るには回転数を引っ張る必要がある。8速ATも、よりスムーズさを高めることはできるだろう。
ちなみに、3.3Lディーゼルは遥かに好印象。最大トルクは56.0kg-mあり、大きなボディを安楽に運んでくれる。BMWやメルセデス・ベンツの同等ユニットへ上質感では届かなくても、燃費に優れたくましい。8速ATとの相性も良いようだ。
乗り心地は改善 でも落ち着きにくい
CX-60では乗り心地が今ひとつといえたが、CX-80では改善。リアサスペンションからアンチロールバーを省き、スプリングをソフトに振り、ストロークは長くなった。またサブフレームのブッシュも変更。フロントのウイッシュボーンは、再設計されている。
確かに良くなったといえるものの、グレートブリテン島のアスファルトでは、やはり落ち着きにくい。滑らかな路面なら穏やかにボディは制御され、カーブでのロールも小さく、路面からの隔離性に優れるのだが。
ステアリングは正確で、大きなボディでありながら一体感を抱きやすい。後輪駆動らしい、操縦性のバランスも好ましい。ステアリングホイールには接地感が伝わり、サスペンションの負荷状況すら感じ取れる。より快適性が高ければ、と思ってしまう。
競合との競争力で勝るとはいいにくい
EVモードでは、カタログ値で61kmを電気だけで走れると主張される。しかし、実際に試乗したところ約48kmという結果で、期待より短め。燃費は、駆動用バッテリーの充電が乏しい状態では、11.0km/Lを僅かに超える程度のようだ。
CX-80の牽引能力は、最大2500kgまで。バックカメラには、トレーラーヒッチビュー機能が備わり、バックでつなぐ際の位置決めがしやすい。
英国でのライバルは、ヒョンデ・サンタフェやプジョー5008など。プラグイン・ハイブリッドの能力や価格で比較すると、競争力でCX-80が勝るとはいいにくいだろう。
強みはある 総合的な評価が悩ましい
存在感のあるスタイリングをまとう、CX-80。このクラスのSUVとして、3.3Lディーゼルの訴求力は高い。だが、英国市場で主力になるであろう2.5Lプラグイン・ハイブリッドの能力には、もう少しを求めたいところ。
パワートレインの洗練度や燃費、電気だけで走れる距離などが、ライバルへ及ばないことは否めない。マツダのフラッグシップへ相応しい水準に、届いていないように思う。試乗車以上に、ベターな仕様はあるのかもしれないが。
運転する魅力は、確かに備わる。実用的で、トップグレードの高品質な内装も素晴らしい。反面、快適性や静寂性に磨ける余地はある。強みといえる部分もあれば、そうではない部分もある。総合的な評価が悩ましい、大型SUVだといっていい。
◯:タクミ・グレードの高品質な内装 広々とした7シーターの車内 魅力的な6気筒ディーゼル
△:安定しない乗り心地 走行ノイズがやや大きめ プラグイン・ハイブリッドの能力
マツダCX-80 2.5 e-スカイアクティブ PHEV AWD エクスクルーシブライン(英国仕様)のスペック
英国価格:4万8920ポンド(約998万円)
全長:4990mm
全幅:1890mm
全高:1713mm
最高速度:194km/h
0-100km/h加速:6.8秒
燃費:62.5km/L
CO2排出量:35-36g/km
車両重量:2165kg
パワートレイン:直列4気筒2488cc 自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:17.8kWh
最高出力:327ps/6000rpm(システム総合)
最大トルク:50.9kg-m/4000rpm(システム総合)
ギアボックス:8速オートマティック/四輪駆動
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みんなのコメント
日本では499.6万円のXD Drive Edition 4WDが売れ筋。見た目も焦眉も全くチープでない。否、十分以上にラグジュアリーだ。
しかし、CX-80の本当の価値は3列目の衝突安全性能。マツダの衝突安全性能の拘りは、2列目のリクライニング可能覚悟まで制限している。から、日本人には非常に不評だ。日本人は、かつて貧乏だったから、マイカーと言ったら物品税が課せられていないライトバンだった。しかし、後方空間の半分以上を荷室に充てる縛りから、背もたれは直立していた。クラウンクラスでやっと真っ当に座れたが、庶民が買える価格ではなかった。このため背もたれを危険なまでに倒す。