2025年7月4日(現地時間)、F1第12戦イギリスGPがノーザンプトンシャーのシルバーストン・サーキットで開幕する。ここまでマクラーレンが8勝(うち4度の1-2フィニッシュ)をあげて、シーズンの折り返しを迎える。なお、イギリスGPは今年も通常のレースフォーマットで行われ、7月6日に決勝レースが行われる。
母国グランプリで注目を集めるマクラーレンのランド・ノリス
第10戦カナダGPで今季初めて表彰台を逃したマクラーレンだったが、前戦第11戦オーストリアGPではすぐに速さを取り戻して、あっけなく1-2フィニッシュを達成。ライバルたちを寄せ付けない走りで、シーズン前半の主役がマクラーレンであることを強烈に印象づけた。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
となるとイギリスGPでの注目は、再びポイント差が15に接近したマクラーレンのチームメイト同士の争いとなるが、中でも前戦オーストリアGPを制して母国イギリスに凱旋するランド・ノリスは、昨年は優勝を逃しているだけに、今年こそ勝ちたいところだろう。
もっとも、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)にとっても母国グランプリであり、このグランプリに賭ける思いは強い。また、多くのチームがイギリスに本拠を置いており、通常のグランプリ以上に激しい戦いになることが予想される。
復活が期待されるのは角田裕毅(レッドブル)。ここ3戦では予選Q3に進出できず、決勝では集団にもまれて成績が上がらないレースが続いており、そろそろ結果が欲しいとことだ。前戦オーストリアGPではフリー走行ではトップ10上位につけていたが、予選でなぜか失速。決勝もいいいところなく終わってしまった。高速サーキットでどう盛り返すか、期待とともに注目したい。
【参考】2025年F1第11戦オーストリアGP決勝 結果
1位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)70周
2位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) +2.695s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ) +19.820s
4位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+29. 020s
5位 63 G.ラッセル(メルセデス)+62.396s
6位 30 L.ローソン(レーシングブルズ・ホンダRBPT)+67.754s
7位 14 F.アロンソ (アストンマーティン・メルセデス)+1L
8位5 G.ボルトレート(キックザウバー・フェラーリ)+1L
9位27 N.ヒュルケンベルグ(キックザウバー・フェラーリ)+1L
10位 31 E.オコン(ハース・フェラーリ) +1L
────────────
16位 22 角田裕毅(レッドブル・ホンダRBPT)+2L
ファステストラップ 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)
【参考】2025年F1ドライバーズランキング(第11戦終了時)
1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン) 216
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)201
3位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)155
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)146
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)119
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)91
7位 12 K.アントネリ(メルセデス)63
8位 23 A.アルボン(ウイリアムズ)42
────────────
17位 22 角田裕毅(レッドブル)10
【参考】2025年F1コンストラクターズランキング(第11戦終了時)
1位 マクラーレン 417
2位 フェラーリ 210
3位 メルセデス 209
4位 レッドブル 162
5位 ウイリアムズ 55
6位 レーシングブルズ 36
7位 ハース 29
シルバーストンはほぼ全区間アクセル全開の「超高速サーキット」
イギリスGPの舞台となるのはシルバーストン・サーキット(Silverstone Circuit)。1942年に作られたイギリス空軍の飛行場跡地に、1950年にF1グランプリ開催のために建設されたコースで、平坦で直線部分が長く、「超高速サーキット」として知られる。
ワールドチャンピオンシップの対象となる最初のF1グランプリは、1950年5月13日、シルバーストーン・サーキットで開催された。
その後コースは何度も改修され、現在は中・高速のコーナーもレイアウトされているものの、現代のF1マシンではアクセル全開の「ほぼストレート」となる区間が多く、高速コーナーでは横方向の力が5Gを超えるなど、「超高速サーキット」というコースの性格は今も変わらない。
各コーナーにはコプス、マゴッツ、ベケッツ、チャペルなど愛称がつけられているが、とくにハンガーストレート、マゴッツ、ベケッツ、チャペルと続く超高速セクションは有名だ。
高速コーナーでは横方向の強い力が加わるためタイヤへの要求がきわめて厳しく、右コーナーが多いため、とくに左フロントのタイヤが最も摩耗する。
問題は英国特有の気まぐれな天気(ブリティッシュウェザー)。時にドライからウエット、再びドライへと、状況が急速に変化する。また、風向きの変化も大きく、チームは、タイヤ戦略、マシンセッティングに悩まされることになる。
高速コーナーでは乱気流の影響を受けやすく、追い抜きは意外と簡単ではないが、タイヤ交換にかかる時間はそれほど長くないため(約20.5秒)、チャレンジングではあるものの2ストップ戦略も有効となる。
昨年は先に動いてソフトタイヤに交換したハミルトンが母国優勝
昨年2024年のイギリスGPは、ドライから雨、そしてまたドライへと変わる典型的なブリティッシュウェザーによって目まぐるしい展開となる中、マクラーレンのノリス、メルセデスのハミルトン、レッドブルのフェルスタッペンの戦いとなっていった。
レース後半、インターミディエイトからドライタイヤへの交換時に、先に動いてソフトタイヤに交換したハミルトンがレースをリード。ただ、ハミルトンはレース終盤にソフトタイヤの消耗に苦しみ、ハードタイヤを選択したフェルスタッペンに差を詰められたが、ハミルトンが最後まで粘って母国優勝のチェッカーを受けた。
同じく母国優勝がかかっていたノリスは、タイヤ交換のタイミングが1周遅れ、交換したソフトタイヤの消耗にも苦しめられ追い上げることができず、3位に終わった。
【参考】2024年F1第12戦イギリスGP決勝 結果
1位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 52周
2位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+1.465s
3位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) +7.547s
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+12.429s
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)+47.318s
6位 27 N.ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)+55.722s
7位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+56.569s
8位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+63.577s
9位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+68.387s
10位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+79.303s
──────────────
13位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT)+1L
17位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+2L
ファステストラップ 55 C.サインツ(フェラーリ)
ピレリの分析「コンパウンドの変更でタイヤ戦略の選択肢が広がる」
イギリスGP開幕に向けて、タイヤを供給するピレリは「シルバーストン・サーキットはタイヤにとって最も要求の厳しいコースのひとつで、例年、ここでは最も硬いコンパウンドを供給してきましたが、今年はひとつ柔らかめのハード=C2、ミディアム=C3、ソフト=C4を選択しました。昨年ソフトタイヤとして供給されたC3は、レースでは終盤に使われただけでしたが、今年はミディアムタイヤとして重要な役割を果たし、レース戦略の選択肢はより幅広くなるでしょう。1ストップで走り切るにはタイヤを慎重に管理しなければなりません」とコメントしている。
さて2025年はどんなレースとなるのか。第12戦イギリスGPは日本時間7月4日20時30分(現地時間12時30分)から始まるフリー走行で開幕する。
2025年F1第12戦イギリスGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:7月4日12時30分~13時30分(日本時間20時30分~21時30分)
フリー走行2回目:7月4日16時~17時(日本時間24時~25時)
フリー走行3回目:7月5日11時30分~12時30分(日本時間19時30分~20時30分)
予選:7月5日15時~16時(日本時間23時~24時)
決勝(52周):7月6日15時~(日本時間23時~)
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