あえてEVを独立させぬ戦略
プジョーは次世代208のEVバージョンを来年にも発売するが、それが専用のスタイリングをまとうものにはならないことを、デザイン部門を率いるジル・ヴィダルがAUTOCARに語った。
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彼が言うには、モディファイは極めて少なく止まる。たとえばフラット化されるフロントグリルや、EV仕様にサブメニューを見直したインフォテインメントシステム程度だ。
「このクルマが電動仕様であることを、声高に主張する必要はありません」とヴィダルは述べる。「パワートレインは独立して扱われるのではなく、208のラインナップを補完するものですから」
プジョーを擁するPSAと、中国での合弁パートナーである東風汽車は、コモン・モジュラー・プラットフォーム(CMP)のEV仕様を開発した。次期208はCMPを用いて設計され、PSAが計画するEVの多くがe-CMPと呼ばれる電動パワートレイン用スペックをベースとすることになる。
フォルクスワーゲンが設立しようとしているIDのように、電動パワートレインのモデルレンジが属するサブブランドを用意するメーカーもある。ただし、2025年までに既存車種へ電動バージョンを設定しようとしているプジョーがそうするとは、ヴィダルは考えていなかった。
「わが社は、電動モデルの独立ブランドを立ち上げるつもりなどありません。わたしたちにとってe-CMPの存在は、各モデルへ計画中のさまざまなパワートレインを搭載できることを意味するものです」。
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