フェラーリが発表した2024年のマシンであるSF-24は、レッドブルのようにリヤサスペンションをプッシュロッド式に変更することを検討したものの、独自の革新性追求のため、却下したようだ。
昨シーズン、圧倒的な強さを発揮したレッドブルのRB19について、ライバルたちはその強さの要因について深く分析を行なった。
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そしてサスペンションレイアウトはRB19の強さの要因のひとつだと目されている。プルロッド式フロントサスペンションとプッシュロッド式リヤサスペンションは、ドライバビリティの良さと空力性能の向上を両立させる重要な要素だと考えられている。
フロントのプルロッドサスペンションは、フロントタイヤ周りの空気の流れを整え、リヤのプッシュロッドはリヤボックスの幅を狭め、フロア形状を変更する上で役に立つ。これが、リヤセクションでダウンフォースを生む助けになっているのだ。
メルセデスのギヤボックスやサスペンションを使用するアストンマーティンAMR24を見るに、メルセデスも新車W15のリヤサスペンションをプッシュロッド式に変更する流れに加わると見られている。
一方で、フェラーリはグラウンドエフェクトカー時代の始まりである2022年から使用してきたプルロッド式のリヤサスペンションを継続採用している。
フェラーリのテクニカルディレクターであるエンリコ・カルディレは、この選択は他のチームが行なってきたことを盲目的に無視したためではないと説明している。
プルロッドに固執する決定プロセスについて尋ねられたカルディレは、次のように答えた。
「我々はプッシュロッドサスペンションを数年間テストした」
「実際のところ、我々のリヤサスペンションはトップとロワーのウィッシュボーンの配分がレッドブルのものとは少し異なっている」
「プルロッドからプッシュロッドに移行する際、重量や整合性の面での妥協を正当化するような大きなアドバンテージは得られなかった」
「我々はこの方向性で空力的に良好な結果が得られた。そして、プルロッドからプッシュロッドに移行したとしても、重量やコンプライアンスの面で妥協することを正当化するほどの大きなアドバンテージは得られなかった」
「そこで、同じレイアウトを維持したままサスペンションを進化させたんだ」
プルロッド式リヤサスペンションのアドバンテージに対するフェラーリの姿勢は、SF-24のリヤサスペンションがかなり革新的な設計になっているとチームが考えていることがその裏付けとなっている。
SF-24のギヤボックスは全長がより短くなっており(その分シャシーが5cm長くなり、全長としては変わらないようだ)、その影響でサスペンションの配置も変更する必要があった。
サスペンションロッドの角度は、ロワーウィッシュボーンのフロントアームにより近くなっており、アッパーウィッシュボーンのフロントアームより後ろの位置でボディワークに入っている。
ここから見るに、サスペンションのエレメントは大きく移動しているようだ。サスペンションロッドの角度が浅くなっていることから、アンチ・スクワット性能(沈み込みを防ぐ)も改善しているだろう。
カルディレはサスペンションの改良について、次のように話している。
「昨年のマシンとの主な違いはリヤにあり、インボードサスペンションはギヤボックスの内側に配置されている」
「インボードサスペンションを管理する方法がこれまでとは異なるため、少なくとも我々にとっては革新的なものだ」
カルディレは、チームは今シーズンのサスペンション・レイアウトにこだわっており、他の選択肢は考えていないと強調した。
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みんなのコメント
整備性にレギュレーションと
様々な要因に対して
色んなアプローチが考えられ
面白い。
さて、正解はどれなまか
シーズンが終わらないと。
詰まりプルロッドだが、ミッション真下にサスユニットはほとんど無い ミッションの両脇にユニットがあり、上部にはエグゾーストパイプが あるだけ
昨年も同じで エンジンカウルエンドはスリークに絞られ、美しかったのだが 今年はレッドブル式の段付きエンジンフードに成っている
ミッションケースの上にサスユニットがあると ソレを避けなくてはならないからだが、副次的に排熱と 更にビームウィングへのエアロ効果がある為だろう
フロントプッシュロッドは セッティング変更の作業性がいいからと言っているが、これ迄の知見と 縁石乗り越えの収束に、シンガポール等の アンジュレーションとバンピーなコースに対し、対応力がある為だろう