5月16日、WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』競技2日目のデイ2が行われた。同ラウンドに5台の『トヨタGRヤリス・ラリー1』を投入しているトヨタ・ガズー・レーシング・ワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組が総合2番手、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合3番手で続く。
また、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が総合4番手。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合7番手、TGR-WRT2からエントリーしているサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組は総合6番手につけている。
初優勝を狙うフルモー、「本当に順調だった」首位争い中に痛恨リタイア/WRC第5戦デイ2コメント
今大会最長の一日となったデイ2は、前日にスーパーSSが実施されたポルトガル北西部のリゾート地、フィゲイラ・ダ・フォズを起点に計10本のスペシャルステージ(SS)で争われた。この日のSS合計距離は146.48kmで競技は約15時間におよんだ。
総合2番手で競技2日目を迎えたベテランのオジエ。グラベル(未舗装路)ラリーへの出場は、昨年9月のラリー・チリ・ビオビオ以来となった8冠王者は、朝の2本のステージでは思うようにペースが上がらず一時は総合5番手まで順位を下げてしまう。しかしステージ2番手タイムを記録したSS4を境にスピードアップに成功すると、午前中のループを終えた時点で総合3番手まで巻き返した。
その後、2番手タイムを2回刻むなど調子を上げてきた勝田がSS7でベストタイムを記録し、オジエを抜いて総合3番手となる。さらにSS8で、総合2番手につけていたアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)にアクシデントが発生したことにより、勝田とオジエはひとつずつ順位を上げた。
午後の再走ステージ最後のSS9では、勝田のタイムを上回ったオジエが総合2番手に浮上。オジエは一日の終盤に設定されたSS10とSS11でもスピードを保ち、首位オイット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)と7秒差の総合2番手で競技2日目を締めくくった。一方の勝田はSS9と最後の2本のステージでペースが上がらず。オジエとのタイム差が20.1秒と開いてしまう。それでも総合3番手を守ってデイ3に駒を進めている。
ドライバー選手権首位のエバンスと同2位のロバンペラは、ステージの出走順が1、2番手だったことにより、多くのステージでルースグラベルを掃き飛ばしながらの不利な走行を強いられた。そんななか、2度のワールドチャンピオンであるロバンペラは2番手タイムを3回記録するなど、ステージによってはハンデを感じさせない好タイムを記録。勝田と1.2秒差の総合4番手まで順位を上げることに成功している。
ラリー1カーでのラリー・ポルトガル出場は今回が初めてとなるパヤリは、一日を通して安定した走りを続け総合6番手で2日目を走破。不利な一番手スタートにより多くのタイムを失ったエバンスに7.6秒差をつけてフルデイ初日を終えている。
「長い一日だったが全体としては良い一日だった。多くの過酷なステージを走破した選手たちの仕事にとても満足している」と語るのは、TGR-WRTでヤリ-マティ・ラトバラ代表の留守を預かるユハ・カンクネン代表代行。
「もちろん、エルフィン(・エバンス)は多くのステージの1回目の走行ではロードクリーニングに少し苦しみ、2回目も小さいサイズのクルマが刻んだ異なる走行ラインの影響を受け、決して楽な走行ではなかった」
「セブ(オジエの愛称)はトップとかなり近い位置につけており、(勝田)貴元とカッレ(・ロバンペラ)もトップ4内に入っている。明日、彼らがどのような走りを見せてくれるのか、とても楽しみだ。サミも素晴らしい走りを見せ、いい順位で一日を終えたと思う」
5月17日に行われる第5戦ラリー・ポルトガルのデイ3は、サービスパークの東および北東のエリアを中心に設定された計4つのステージで争われる。このうちのひとつである『アマランテ(SS14/SS17)』の全長は22.10kmで今大会最長だ。SS12からSS18まで計7本のSS合計距離は122.92km、リエゾン(移動区間)を含む一日の総走行距離は640kmに上る。
[オートスポーツweb 2025年05月17日]
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