■「なぜ市販化されなかったのか」の声も
スズキのコンパクトワゴンといえば、現在では「ソリオ」がその代表格として高い人気を誇っています。
【画像】超カッコいい! これがスズキの「コンパクト3列“ミニバン”」です! 画像で見る!(30枚以上)
ソリオは限られたボディサイズのなかで最大限の室内空間を確保し、使い勝手の良いスライドドアを備えることで、日本のファミリー層から絶大な支持を得てきました。
そんなスズキが、さらなる新しい3列シートのコンパクトミニバンの形を模索して披露したコンセプトカーが「エアトライサー」です。
2015年の第44回「東京モーターショー」で世界初公開されたこのモデルは、既存のミニバンの枠にとらわれない斬新なパッケージングで大きな話題を呼びました。
エアトライサーの最大の特徴は、全長4200mm×全幅1695mm×全高1815mmという、極めてコンパクトかつ絶妙なボディサイズにあります。
ソリオよりも一回り大きく、一般的なMクラスミニバンよりも一回り小さいこのサイズ感は、日本の狭い路地での取り回しを考慮しながらも、多人数での移動を快適にするための黄金比ともいえる設定でした。
デザインは、ボクシーながらも丸みを帯びたレトロフューチャーなスタイリングで、赤いキャビンをシルバーの外殻が包み込むような二重構造のデザインが採用されました。
なかでも、人々の度肝を抜いたのが「前後対向式スライドドア」による大開口部です。
フロントドアとリアドアがいずれもスライドして開く構造となっており、センターピラーがない設計と相まって、車内へのアクセスはこれまでにないほど容易に計画されていました。
このドアを開けると広がるのは、まさに「プライベートラウンジ」そのものの空間です。
3列シートのレイアウトは自由自在で、駐車時にはシートを対面させる「リラックスモード」や、ソファをコの字型に配置する「ラウンジモード」へと瞬時にアレンジが可能でした。
さらにBピラーから天井にかけては大画面モニターが設置され、スマートフォンをつないでコンテンツを楽しむといった、移動中だけでなく「停まって過ごす時間」の豊かさを追求していた点も先見の明がありました。
メカニズムについても、スズキらしい実用性と独自性が詰め込まれていました。
パワーユニットには、1.4リッター直列4気筒デュアルジェットエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせた仕様を想定。さらにトランスミッションには、マニュアル車のようなダイレクトな走行感覚をオートマチックの手軽さで実現する「5速AGS(オートギヤシフト)」が搭載されていました。
AGSはMTをベースにクラッチ操作を自動化したシステムで、効率的な走りを支えるスズキ独自の技術です。
これに加えて、雪道や荒れた路面でも安定した走りを約束する4WDシステム「ALLGRIP」を組み合わせることで、都市部からアウトドアシーンまで幅広くカバーする高い走破性能も期待されていました。
このエアトライサーの存在に対し、SNSを中心としたインターネット上では、初公開から10年以上が経過した2026年現在もなお、非常にポジティブな反響が寄せられ続けています。
投稿された意見を確認すると「このサイズで3列シートは日本の道にピッタリ。なぜ市販化されなかったのか」「今のキャンプブームにこそ必要な一台。ラウンジモードで車中泊ができたら最高だと思う」といった、そのコンセプトを絶賛する声が目立ちます。
また、その独創的なドア構造やデザインについても「前後スライドドアは子供の乗り降りにも便利そうだし、見た目も遊び心があって良い」「最近のミニバンはどれも似たような顔つきばかりだが、エアトライサーのような個性的なモデルが出てほしい」といった、既存の市場にはない新しさを求めるコメントが多く見受けられました。
スズキの現行ラインナップにはない「3列シートの本格コンパクトミニバン」という立ち位置が、多くのユーザーの「ちょうどいい」というニーズにドンピシャで刺さっていることがうかがえます。
※ ※ ※
スズキがエアトライサーで示した「移動そのものを愉しむ」という提案は、単なる移動手段としてのクルマを超え、ライフスタイルを彩る相棒としての可能性を強く感じさせるものでした。
2026年現在の市場動向を見ても、トヨタ「シエンタ」に代表されるコンパクトで使い勝手の良いミニバンへの需要は依然として高く、このエアトライサーのエッセンスが将来の新型車にフィードバックされることを期待せずにはいられません。(くるまのニュース編集部)
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みんなのコメント
アホか。
タイヤが4つ以上付いてれば何でも超カッコいいって言いそう