マルコ・ソーレンセンは、WEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースで、009号車アストンマーティン・ヴァルキリーが6号車ポルシェ963の失格によりハイパーポール1への出場権を獲得したことについて、「ボーナス」と表現した。
ソーレンセンは6月11日の予選1回目で当初16番手のタイムを記録。この時点では、2ステージ構成となるハイパーポール進出へ必要なトップ15入りを逃していた。
FP3は5号車ポルシェ963がトップ。キャデラックが最後のアタックでタイム更新し2-3を奪う
しかし、予選4番手だった6号車ポルシェ963が最低重量違反で失格となったことで、009号車は15番手に繰り上がった。
予選を振り返り、ソーレンセンは、ハート・オブ・レーシング・チームのマシンがル・マン初の予選で充分なパフォーマンスを発揮し、実力でハイパーポールに進出できたと考えている。彼は、ファステストラップで渋滞に巻き込まれたという。
ソーレンセンは、結果がある程度予想外だったことを認めつつも、水曜日にヴァルキリーが「生き返った」と感じ、自信を深めて速いラップを攻めることができたと語った。
「もちろん、全力でプッシュするというメンタリティで臨んだが、ハイパーポールに進出できるとは思っていなかった」とソーレンセン。
「ポルシェは失格となったが、正直言って、フォード・シケインで多くの車両にブロックされてしまったから、2セット目のタイヤで最後にクリーンなラップを走っていれば(自力で)進出できていたと思う」
「あのラップではコンマ3~4秒差、優位に立っていた。そうすれば自然とトップ15入りできたはずだ。予選では確かにマシンが少し生き返ったような気がする。ル・マンはそういう意味で素晴らしいサーキットなので、予選に向けて考え方や走り方を変えることで、ラップタイムを大幅に短縮できるんだ。予選に向けての準備は間違いなく大きなチャレンジだったけど、楽しかったよ」
「昨日は初めてマシンをかなり信頼できたので、(木曜の)ハイパーポール1ではさらに良い結果を出して、どこまで行けるか試してみたいと思っている」
「ハイパーポール1に出場できたことは僕らにとって一種のボーナスだけど、ハイパーポール2出場を目指して挑戦しないわけではない。その方向へ確実に前進していく」
「僕らはただ出場するためだけにここにいるわけではない。将来的には、勝利を目指して戦いたいと思っている」
ハイパーカー参戦によってアストンマーティンのレースへの期待は変わったかと問われたソーレンセンは、「アプローチは今も変わっていない」と答えた。
「もし上位争いに残れれば、間違いなく上位に食い込み、優勝を狙える。もしペースがかなわないと分かったら、プッシュを続け、来年に向けてできる限りのことを学んでいく」
ハリー・ティンクネルがドライブするアストンマーティンの007号車は、予選1回目で21番手と最下位に終わった。しかし、ポルシェの失格により、20番手に浮上している。
アストンマーティンの耐久レース責任者であるアダム・カーターは、2台のヴァルキリーのペース差は、007号車のセットアップの違いによるものだと述べた。
カーターは、アストンマーティンがハイパーポールに1台だけマシンを送り込んだことは、今シーズンのWEC3戦でスパでの13位が最高位だった新生プログラムにとって、「良い指標」だと述べた。
しかしカーターは予選よりもレースペースへの期待値が高いと述べ、先月の第3戦スパで設定したリードラップフィニッシュという目標を改めて強調した。
「これはプログラムがどれだけ進歩したかを対外的に示してくれるだけでなく、レースに臨むにあたり、我々の考え方にも変化をもたらし、活力を与えてくれる」とカーターはSportscar365に語った。
「予選でのパフォーマンスと関連づけてレースパフォーマンスに対する見解を持っているので、これは良い基盤となる。最初の予選シミュレーションはカタールのFP2だった。つまり、予選は準備段階で重点的に取り組んでいないものだったのだ」
「これはもっと学び、克服する必要があるが、タイヤが温まった後のマルチスティントペースは、現時点ではかなり良好だ。ロングランでは、我々とライバルとの差はより良くなっている」
「しかし、土曜日と日曜日は大変な仕事になるだろう。リードラップを維持できれば素晴らしい。リードラップにいれば、チャンスはあるだろう」
[オートスポーツweb 2025年06月13日]
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