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トヨタ、過酷なギリシャで今季7勝目なるか。「確かな手応えを得ている」とラトバラ代表/WRC第7戦

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トヨタ、過酷なギリシャで今季7勝目なるか。「確かな手応えを得ている」とラトバラ代表/WRC第7戦

 6月26日(木)から29日(日)にかけて、南ヨーロッパのギリシャにて、2025WRC世界ラリー選手権の第7戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』が行われる。今季6連勝中のTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR WRT)は、第7戦に5台のトヨタGRヤリス・ラリー1をエントリーし、開幕戦からの連勝を『7』に伸ばす構えだ。

 そのなかで、マニュファクチャラー登録となるのはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)の3台。日本人ラリードライバーの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は4台目出走となり、若手のサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)も兄弟チームのTGR-WRT2からエントリーしている。

WRCアクロポリス・ラリー・ギリシャのエントリーリストが公開。ラリー1は全12台が第6戦から続投


■アクロポリス・ラリーは「我々にマッチする」

 アクロポリス・ラリーは、2021年にWRCに復帰して以降、9月開催が定着していたが、今年は6月開催に変更となった。ラリーは高温下での過酷なコンディションが予想され、ドライバーとマシンにとって厳しい試練となる。他のイベントよりもとくに荒れたグラベル(未舗装路)路面が特徴となるこのラリーは、南欧3連戦の最終戦に相応しいタフなイベントとなる。

 26日(木)の夜には、アテネ中心部でセレモニアルスタートと市街地スーパーSSが行われ、ラリーは幕を開ける。27日(金)のデイ2からは、本格的なグラベルステージがスタートし、『ルートラキ』から『ラミア』へ向かうルートで6本のステージを走行する。

 ギリシャのような荒れたグラベルラリーでは、走行によって路面コンディションが変化するため、出走順の影響が大きい。ドライバーズランキングでトップ3を占めるトヨタ勢は、ライバルよりも先にコースインすることになるため、序盤からハードな展開が待ち受ける。さらに、デイ2にミッドデイサービスはなく、リモートサービスで対応。SS6『スティリ』は1997年大会以来の復活となる。

 28日(土)のデイ3は『ラミア』南部で3本のステージを午前・午後各2回走行。合計123.44kmと今大会最長の1日となる。そして大会最終日となる29日(日)のデイ4は、『ラミア』北西部で新設SS『スモコヴォ』を含む2本を各2回走行。『タルザン2』はパワーステージとして設定され、ボーナスポイントの獲得を狙う重要な1本となる。

 スペシャルステージは4日間で全17本、総SS距離は345.76km。リエゾンを含む総走行距離は1422.04kmにおよぶ。

 TGR-WRTのチーム代表であるヤリ-マティ・ラトバラは、アクロポリス・ラリーは「道幅がやや広く、スピードレンジも高いため、我々のドライバーにマッチする」と展望を語っている。

「前戦サルディニアは、チームにとって素晴らしいラリーとなり、アクロポリスに向けて確かな手応えを得ることもできた」

「また、ドライバビリティの向上を目指してクルマを改良するうえで多くの学びがあった。くわえて、ギリシャでの全ドライバー参加によるテストも、激化する競争環境において次のステップに進む上で極めて重要なものとなった」

「ギリシャのステージはサルディニアに比べて道幅がやや広く、スピードレンジも高いため、我々のドライバーにマッチする。出走順トップの不利も、サルディニアほどではないと思うが、それでもエルフィン、セブ、カッレは路面クリーニングの役割を担う展開になるだろう」

「金曜日を好順位で終えることが、土曜以降の上位争いにおいて極めて重要なカギを握る。貴元とサミもサルディニアで優れたパフォーマンスを発揮し、ギリシャへの自信を深めていると思うよ」

 TGR-WRTの快進撃がどこまで続くか注目が集まる第7戦は、6月26日(木)8時(日本時間14時)のシェイクダウンより走行スタートだ。

[オートスポーツweb 2025年06月21日]

文:AUTOSPORT web
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