機能と感性が交差する旅の3スタイル「マウンテン・アクティビティ編」──特集：自分磨きの夏旅

2025年の夏、街を離れ、旅を楽しむために、シーンに合わせた自分らしい機能性と洗練を兼ね備えた3スタイルを提案。第2回は「マウンテン・アクティビティ編」を紹介する。

夏旅のなかでも、ハイキングやトレッキング、そして本格的な登山など、マウンテン・アクティビティの人気は高い。なかでも、本格的な装備を揃える必要はなく、必要最低限のアイテムで自然と向き合える「ウルトラライトハイキング」が今、注目を集めている。その特徴は機能的でありながら、街でも違和感なく着こなせることができ、旅の服装のままで自然の中に溶け込めること。より軽やかでスタイリッシュな山歩きが楽しめるスタイルを取り入れた装いを紹介する。

夏の旅に、軽やかに寄り添うウルトラライトハイク

「ウルトラライトハイキング」というミニマルなコンセプトに必要なのは、登山用の本格装備ではなく、自然に馴染む軽やかなスタイルだ。動きやすさや天候対応といった機能性を持ちながらも、どこか都会的な上品さを感じさせる服を選びたい。そこで提案したいのが、撥水性のあるユーティリティシャツ。突然の天気の変化にも対応し、程よくゆとりのあるシルエットと胸元の異なるポケットが、実用性とアクセントを両立する。インナーには、体温調整のしやすく汗ばむ昼も冷える朝夕も頼りになるメリノウールのTシャツをチョイス。バッグとシューズは、軽量かつ機能的という「ウルトラライトハイキング」のスタイルに則って選定すれば、必要最低限の装備で身軽に行動、そんな理想を叶える、洗練されたスタイルが完成する。

急な雨にも対応する撥水素材を使った、ザ・ノース・フェイスのユーティリティシャツは、袖を留められるロールアップ仕様で、気温に合わせて着こなしに変化をつけられるのも嬉しい。アウトドアでの快適さを備えながら、街でも馴染む洗練されたルックスは、まさに旅の万能服だ。

気温差が大きい登山でも快適に過ごせるメリノウールのTシャツは、湿気を逃がし、長時間着ていてもさらっとした肌触りを保つ。着替えの機会が少ない旅先でも頼もしい逸品。

バンブーシュートのショーツは、通気性と速乾性に優れた素材を使い、汗をかいても快適に過ごすことができ、山道だけでなく街散策でも機能を発揮。2タック入りのゆったりとしたシルエットで動きやすく、長時間の移動もストレスなく過ごすことができる。スマホがすっきり収まるバックポケットも旅の心強い味方だ。

雨に降られることもある山の旅では、シューズ選びが重要。アルトラのトレッキングブーツは、水の侵入を防ぐゴアテックスをアッパーに使用し、足首までしっかり支えるミッドカット仕様。さらにアウトソールにはヴィブラム メガグリップを使用することで、濡れた岩場でも滑りにくい抜群のグリップ力を発揮する。旅の道中、悪天候や険しい道にあっても、足元の心配を忘れさせてくれる心強い存在だ。

山歩きを楽しむデイハイクに向けて設計されたマウンテンローバーのバックパックは、30Lの収納力を持ちながら重量は約600gと軽量。必要最低限の装備で機動力を高める「ウルトラライトハイキング」のコンセプトにフィットし、長時間の登山や旅の移動でも疲れにくい。街でも山でも違和感なく使える、無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインが魅力だ。

日差しが強い山でも安心のアイヴォルのスポーツサングラス。顔のラインに沿う8カーブレンズが広い視界を確保し、風や光の影響をしっかり防ぐ。軽さと高いフィット感を兼ね備えたサングラスは、動きの多い山道でもずれにくく、多様なシーンで活躍する。

シックな装いに、遊び心を加えているのがグリーンとグレーのツートーンのベースボールキャップ。風合いあるウォッシュ加工が、落ち着いたスタイルにほどよい抜け感を与えてくれる。鮮やかすぎない絶妙なトーンゆえに、街や山でも馴染みやすく、旅先のワードローブにも自然とハマる。

撥水性だけでなく、耐久性も備えた機能素材を使用したユーロシルムの折りたたみ傘。UVカット機能も付いているため、強い日差しや急な雨にも対応できる。驚くほど軽量で携帯性に優れており、旅先や山歩きはもちろん、普段の外出時にも気軽に持ち歩ける持っておきたい便利なアイテムだ。

天然の吸湿性と通気性に優れたメリノウールを使用したダーンタフのソックス。足元をドライで快適に保ちながら、「壊れない靴下を作る」というこだわりから生まれた耐久性の高さが魅力で、本格的な登山にも対応するタフさを備えている。快適さと丈夫さを両立したこのソックスなら、旅や登山を足元からしっかり支えてくれる。

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写真・小嶋 晋介、長尾大悟　スタイリング・飯垣祥大　編集・文・伊藤稜大（GQ）