3代目MINIにもいよいよジョンクーパーワークスGPの追加が迫っている。ファンはご存じ、ジョンクーパーワークスGPは、初代、2代目とモデル最後期に設定されたMINIの最速バージョン。引き上げられたパワーと徹底的にチューニングした足まわりが特徴のハードコアモデルだ。
現在、新型の開発フェイズは、ニュルブルクリンク北コースにおける走行テストに移っている。公開されたイメージはダークレッドの擬装をまとったテスト車両がコースを疾走する様子を切り取ったもので、伝わってくるスピード感どおり、プロトタイプは先代の8分23秒というラップタイムを30秒近くも短縮し、8分未満で周回したという。しかも、BMWは「開発期間はたっぷりと残っており、テストはまだまだ終わりではない」としているから、さらなるパフォーマンス向上の余地もありそうだ。
詳細なスペックこそ今回も明らかにされなかったが、搭載する4気筒ユニットの最高出力が300psの大台を超えることは確実で、大型のエアインテークや大径ホイールのほか、フロント及びリアのエプロンやルーフスポイラーなどレースカーさながらのエアロデバイスも付加される模様。もちろん、ゴーカートフィーリングをさらに先鋭化したサスセッティングや軽量化が徹底されたボディといった、ジョンクーパーワークスGPのアイデンティティも健在だ。
テスト走行に供された車両は、6月22日にスタートしたニュルブルクリンク24時間耐久レースでファンの前に姿を現し、先代、先々代のジョンクーパーワークスGPなどを引き連れたデモ走行で喝采を浴びた。メーカーによれば、先達がいずれも2,000台限定だったのに対し、新型は3,000台限定で2020年に発売予定とのこと。生産台数が増えるのは大歓迎だが、これまでの人気を踏まえると今回も早期の完売は必至だろう。
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