新型車比較・ライバル車対決 [2025.06.27 UP]
新型フォレスター同門対決《クロストレック/レヴォーグレイバック》
全方位に進化を遂げた新型フォレスターは、この先のSUV選びに大きな影響を与えるのは確実だ。当然、ライバルモデルも数多く存在するが、その筆頭に来るのはスバル同門のクロストレックとレヴォーグ レイバックだろう。ここでは両モデルとの違いを明らかにしてみよう。
●文:川島茂夫 ●写真:月刊自家用車編集部
新型フォレスター[スバル同門対決]vs クロストレック/レヴォーグ レイバック
SUBARU 新型フォレスター
●404万8000~459万8000円
共通する部分も多いが走りや使い勝手は別物
多くのユーザーが最も注目するのは、やはりクロストレックとの関係だろう。まず注目したいのはボディのサイズとプロポーションの違いだ。フォレスターの全長×全幅×全高は4655×1830×1730mmで、クロストレックは4480×1800×1575mm。ともに第2世代のSGPを採用する近しい関係でも、クロストレックは全長が175mm短いため、ホイールから前後に張り出すオーバーハングも短縮されている。さらにクロストレックはインプレッサとも共有しつつ開発されているため、SUVとしてはルーフが低く、全高も155mmも下まわる。フォレスターの外観は王道SUVらしい堂々としたプロポーションだが、クロストレックはクロスオーバーテイストが強く、そのスタイルからは軽快な印象を強く受ける。
実用面に関しては、最小回転半径はホイールベースが同じ数値(2670mm)ということもあって、ともに5.4mと小回りが効く美点は同じ。最低地上高はフォレスターはSUVの特徴もあって220mmを確保しているが、200mmのクロストレックでも悪路走破力は十分に高い。ともに街中からレジャーシーンまで、幅広く活躍できるSUVに仕立てられている。
所有欲をくすぐるキャビンは、メーターやインパネの中央に装着されたディスプレイなど、基本的な配置は共通。ただ、フォレスターはクロストレックよりも室内高に余裕があるため、インパネは少し縦長になっており、価格の関係もあって装飾加飾も充実している。前後席の着座位置はフォレスターは少し高めだが、広さにはあまり差がない。身長170cmの大人4名が乗車した場合、フォレスターの後席乗員の頭上空間は握りコブシ1つ半で、膝先空間は2つ半。クロストレックは全高が低いから頭上空間こそ握りコブシ1つ弱に留まるが、膝先にはフォレスターと同じ握りコブシ2つ半の余裕がある。荷室長は通常時でフォレスターは928mm、クロストレックS:HEVは808mm。荷室容量はフォレスターが484ℓでクロストレックは279ℓになる。荷室はボディが長く天井も高いフォレスターの方が高評価だ。
軽快な走りを好む向きにはクロストレックは魅力大
パワーユニットは、フォレスターは2.5ℓエンジンを使うストロングハイブリッドのS:HEVと1.8ℓターボの組み合わせ。クロストレックはS:HEVと2ℓマイルドハイブリッドになる。S:HEV同士で動力性能を比べるとスペックの数値は同じだが、車両重量はフォレスターの方が約100kgほど重いため、クロストレックの方が加速力に余裕がある。乗り心地に関してはフォレスターの方が快適だが、クロストレックは重心が低いから、カーブを曲がる時も軽快。走行安定性も上まわる。スバル好きならばクロストレックの方が好みというケースも出てくるはずだ。
価格は装備の似ているプレミアムS:HEV EX同士で比べると、フォレスターが459万円8000円、クロストレックは405万3500円。フォレスターは車格の差に加えて、歩行者保護エアバッグが自転車にも対応し、アルミホイールも19インチになる違いがあるが、それでも約54万円の価格差は大きく感じてしまう。コスパ視点ならば、クロストレックの方が選びやすい。
上級志向のレイバック。大人っぽさが大きな魅力
もう一台のレイバックは、レヴォーグの名を冠することからも分かるように、レヴォーグから発展したクロスオーバーSUV。全長×全幅×全高は4770×1820×1570mmで、全長は3車の中では最も長い。一目でステーションワゴンから発展したモデルであることが分かる。
内装まわりは、レイバックのインパネは基本的にレヴォーグに準じた形状だが、質感はフォレスターと同等かそれ以上。室内高が低い関係で、レイバックの頭上空間は前述の測り方で握りコブシ1つ分の余裕になるが、車内の広さもさほど変わらず、足元空間は等しい。通常時の荷室長は1070mmでフォレスターよりも長く、荷室高はフォレスターが887mm、レイバックは771mmだから逆に下まわる。荷室容量はレイバックが492ℓ、フォレスターは484ℓとほぼ同じといっていいだろう。
レイバックは1.8ℓターボのみ。フォレスターのターボ車と動力性能の数値は共通になる。車両重量はフォレスターの方が40kg重いが、制御面が異なるため加速性能は同等と考えていい。ちなみにWLTCモード燃費はともに13.6km/ℓだ。
ステアリング操作に対する反応は、フォレスターのスポーツEXはスポーティな味付けで、操る楽しさも追求できるタイプ。一方、レイバックは全体的にコンフォート志向が強めで、フォレスターよりも乗り心地を重視したタイプ。さらに低重心がもたらす走行安定性の高さもポイントになる。高速ツアラーを好む向きには、かなり魅力的なモデルになるだろう。
価格はフォレスターのスポーツEXが419万1000円、レイバックのリミテッドEXは399万3000円だが、オプションのスマートリヤビューミラー(6万6000円)を加えて装備水準を近づけると405万9000円になる。フォレスターの歩行者保護エアバッグが自転車にも対応することなどを考えると、レイバックとの価格は実質的にないと考えていいだろう。
SUBARU クロストレック
●価格:301万4000円~405万3500円
新たに追加されたS:HEVの動力性能は、コンパクトSUVの中では明らかに格上。燃費性能の向上も見込める。400万円前後の価格には少し割高感もあるが、なかなかの人気を集めている。
S:HEV投入で車格感がアップ。ライバル関係が熾烈になった
歴代モデルはインプレッサと共通のボディ&プラットフォームを採用しているが、現行型はクロストレックをベースモデルとして開発が進められた経緯があり、開発主体が逆転。天候や路面状況を選ばない高い走行性能が与えられるなど、SUVとしての完成度が高まっている。
パワートレーンは、2ℓのe-BOXERのみだったが、昨年末にフルハイブリッドのS:HEVを追加。動力性能も強化されたことで、フォレスターとの車格差が縮まっている。
パネルやモール等の加飾は加わるが、ボディはインプレッサと共有関係になる。SUVとしては全高が低め(1575mm)で、運転感覚は乗用車的。これも人気を集める理由になっている。
SUBARU レヴォーグ レイバック
●価格:399万3000円~424万6000円
サスはバネサス仕様だが、路面突き上げ感を巧みにいなすなど、乗員快適性も考慮した味つけ。オンロードでの走りのまとまりの良さは一つ飛び抜けている印象だ。
格上のレヴォーグがベースモデル。オンロード優先なら強力ライバルに
フォレスターより格上のレヴォーグをベースに開発されたクロスオーバーSUV。優れた走行性能も継承しているが、リフトアップに伴いサスチューンも専用となったことで、乗り心地や快適性も考慮した味付けになっている。
パワートレーンは1.8ℓターボのみで、駆動方式はAWD。ステーションワゴンをベースとしているため、室内高は及ばないが広々とした荷室空間が確保されている。日常の買い物からレジャーまで幅広く活躍できる。
インパネレイアウトはレヴォーグと共通だが、パネルやトリムまわりに青味をミックスすることで差別化。荷室はゴルフバッグを4個積みが可能な広さがある。
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みんなのコメント
いつも全く参考にもならない
読むだけ時間の無駄
明確な答えがない