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初開催の『FIA TCRワールドランキング・ファイナル』に向け競技フォーマットを発表。ゲスト含む2種類に

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初開催の『FIA TCRワールドランキング・ファイナル』に向け競技フォーマットを発表。ゲスト含む2種類に

 ここまで幾度も開催がキャンセルされてきたTCRツーリングカーの“世界統一戦”こと『FIA TCRワールドランキング・ファイナル』の初開催に向けイベントのフォーマットが発表され、約6カ月後にイタリア・ヴァレルンガで開催される初の週末では、必須のピットストップ義務を含む“予選レース”と65kmの“メインレース”で構成され、エントリー数(35名未満または35名以上)に応じた2種類の異なる形態が採用される。

 現在のFIA格式ワールドシリーズたる『FIA TCRワールドツアー』の今季最終戦、伝統のマカオGPが終了して1週間後となる11月21~23日に、イタリア・ヴァレルンガで待望の初開催がプロットされたが、同イベントは世界中のTCRシリーズに参戦するカスタマードライバーのみが参加資格を有している。

異例の短縮日程に向け、ヒョンデの王者やアウディのタイトル候補らが今季プログラムを確定/TCR豪州

 ここまでFIA TCRワールドランキング・ファイナルの実施に向けては紆余曲折の道のりを経ており、2023年に発表され2024年3月にポルトガルのアルガルベでの初開催が予定された際は「2024年度のツーリングカー・イベントの過密日程を考慮し、その重複を避けるため」としてキャンセルに。

 その後は「同年内の残り3カ月のいずれの日程かで再調整」との含みが持たされたが、こちらも最終的には『FIAモータースポーツ・ゲームス』(スペインのバレンシアで開催)とのバッティングにより、同年11月の段階で中止の決断が下されていた。

 そんな産みの苦しみの末に開催されるFIA TCRワールドランキング・ファイナルだが、改めて今季10月6日時点の“クムホTCRワールドランキング”の順位に基づき『メインドライバー』として選出されたカスタマードライバーは、この週末に『ゲストドライバー』と合流し予選レースでマシンをシェアする。その後、メインレースに進出しドライバー、チーム、メーカーのチャンピオンが決定される。

 その参加資格の内訳としてFIA TCRワールドツアーにフルシーズンで参戦しているドライバーはメインドライバーとして参加することはできず、予選レースにゲストドライバーとして招待される場合がある、との規約が盛り込まれた。

 つまり今季2025年も世界戦を追うノルベルト・ミケリス(BRCヒョンデN スクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)やテッド・ビョーク(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR FL)、エステバン・グエリエリ(ゴート・レーシング/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)らのレギュラー勢は“メインレース”への参加資格を持たず。

 その一方でTCRヨーロッパなどを主戦場とするマルコ・ブティ(MMモータースポーツ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)や、テディ&ジミーのクレーレ(チーム・クレーレ・スポーツ/アウディRS3 LMS2)兄弟、同TCRサウスアメリカのリオネル・ペーニャやネルソン・ピケJr.(ホンダYPFレーシング/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)らは統一戦で世界一の座を争う可能性を有する。

 また前述のとおり会期中の2日間でエントリー最大数が35名を下回った場合、45分×2回のFPに30分×1回の予選、そして義務ピットを含む55分+1周の予選レースを実施。その予選レースの結果に基づくグリッド位置により65kmのメインレースが争われる。

 また最大36名~60名のエントリーが見込まれる場合は、会期が3日間となりドライバーは2~3のグループに分けられ、各グループ45分×1回のフリープラクティスを経て各グループ20分×1回のプレーオフ予選、20分+1周×グループ数のプレーオフレースを実施。その上位30名のメインドライバーが最終予選に進出し、30分の最終予選を経てようやく義務ピットを含む55分+1周の予選レースへ。以降、同様に65kmのメインレースで世界タイトルが決定される。


■FIA TCRワールドランキング・ファイナル 競技フォーマット

<エントリー数最大35名/2日間>・フリープラクティス:45分×2回・予選:30分×1回・予選レース:55分+1周(ピットストップ必須)・メインレース:65km(グリッドは予選レースの結果に基づく)

<エントリー数36名~60名/3日間>※ドライバーは2~3グループに分割・フリープラクティス:各グループ45分×1回・プレーオフ予選:各グループ20分×1回・プレーオフレース:20分+1周×2回または3回(各グループより上位30名のメインドライバーが最終予選に進出)・最終予選:30分・予選レース:55分+1周(ピットストップ必須)・メインレース:65km(グリッドは予選レースの結果に基づく)

[オートスポーツweb 2025年05月26日]

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