現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > e-tronはデザインとテクロノジーの融合である──アウディが未来に向けて進める変革とは?

ここから本文です

e-tronはデザインとテクロノジーの融合である──アウディが未来に向けて進める変革とは?

掲載
e-tronはデザインとテクロノジーの融合である──アウディが未来に向けて進める変革とは?

変わりゆくアウディから目が離せない!

長年の夢が実現へ

マイルドなホットハッチ──新型トヨタ アクア GR SPORT登場!

アウディ デザインがいま、おもしろい。パワートレインの電動化が進むなか、これを好機ととらえ、今こそ自動車デザインを根底から考え直し、乗るひとの用途からデザインしていく新しいアプローチを採用していくという。

アウディがこのところ発表しているコンセプトモデルは、たしかに、あたらしい自動車の時代の訪れを予感させるものだ。

1台目は、インテリアをインタラクティブな空間に変えるという「skysphere concept」。自動運転を実現するグランドツーリング モードを選択すると、全長が延びる画期的なコンセプトを採用したのだ。長距離移動を快適にする余裕あるレッグルームが生まれる。

2台目は、「grandsphere concept」。観音開きのドアをもつ4人乗りのグランドツアラーで、あたらしいヒューマンインターフェイスが注目点だ。

近づいてきた乗員をクルマが認識すると、ドアが開き、ディスプレイとアンビエントライトによって“温かく”迎え入れる。大きなガラス面積によって、車内にはオープンな雰囲気が漂い、大きな開放感が提供される。

3台目は“スフィアファミリーの最大モデル”とされるコンセプトモデル「urbansphere concept」だ。「メガシティでの移動に特に重点を置いて作られた」と、プレスリリースで紹介され、3台のスフィアファミリー中で、ボディがもっとも大きい。

具体的には、全長5.51m、全幅2.01m、全高1.78m。同時に、「アウディ史上最も贅沢なインテリア空間が提供され、そのサイズでハイクラスモデルのすべての常識を覆しますと」述べる。

室内には2列に並んだ4つのセパレートシートを設置。乗客を迎えるときには外側に開くように動く。いっぽう、リラックスモードやエンターテインメントモードでは、背もたれを最大60°までリクライニングでき、同時にレッグレストが出てくるという。

エンジニアリングもデザインも大胆でありながら、かつ、乗る人間を中心とした機能をひとつのパッケージにおさめるのは、アウディの得意とするところだ。

1980年代に、高性能4WDのクワトロシステムや、空力ボディなどをいち早く採り入れて、次世代のプレミアムカーの在り方を指し示したアウディは、いま、エンジンのかわりにモーターを使うパッケージで、さらに次の次元へと一足飛びに疾走しようとしている感がある。

「優れたデザインの根本には、まずプロポーションがあります。電気自動車のプラットフォームは、私たちデザイナーが長年夢見たプロポーションを自由に設計させてくれます」

アウディにおけるデザイン統括責任者のマーク・リヒテ氏は、上記のように語る。従来は、エンジン、変速機、ディファレンシャルギア、燃料タンクといった要素を組み込んだシャシーがまず設計され、次に見栄えのよいボディそして最後にインテリアを設計するのが常だったと指摘した。

「将来、アプローチ(上記の順番)は逆になります」と、続ける。

「なぜなら、エンジンは存在しないから」

モーターは小型でもパワフルの上、バッテリーは床下に敷き詰められるから、設計の自由度が高まることで、モデルごとに合目的的なインテリアが採用される。

「車内中央のキャビンスペースは面積が広がり、重量を支えるための大きなホイールを外側に出すように設定しました。ボンネットの下にはエンジンがないので、Aピラーは今までよりもぐんと前に。長いホイールベースに大きな車輪、そして短いオーバーハング。完全に生まれ変わった新しいプロポーションこそが、この電気自動車の特徴です」

日本でも味わえる新しいアウディ上記のようなリヒテ氏のコンセプトは、すでに日本の路上を走り出している。今秋、日本で発売された「Audi Q4 e-tron」および「Audi Q4 Sportback e-tron」だ。

150kWの最高出力と、310Nmの最大トルクを発生するモーターをリアに搭載する後輪駆動。一充電走行距離は576km(WLTC)と長い。

それとともに、プロポーションがあたらしい。先述のリヒテ氏のコメントどおり、4つの車輪はボディの四隅のほうに配され、同時に、人が乗るキャビンのAピラー(フロントのウインドシールドの脇柱)も、内燃機関搭載車よりずっと前に出ていて、キャビンの大きさが印象的だ。

Audi Q4 Sportback e-tronも、基本的なプロポーションは、Audi Q4 e-tronと共通でありながら、ファストバックスタイルと、大きなリアスポイラーが魅力的。キャビンが大きいぶん、ルーフラインが長くて、描く弧の大きさゆえ、流麗なプロファイル(側面からの眺め)が実現しているのだ。

インテリアも斬新だ。近代建築や彫刻作品を思わせるダッシュボードの造型と、そこにはめこまれた大きなTFT液晶によるモニタースクリーン、さらに四角に近いステアリングホイールなど、オーナーを喜ばせてくれる特別感満載である。

4590mmの全長に対して2765mmのロングホイールベース。おかげで室内空間は余裕がたっぷりあり、前後席ともに居心地がいい。電気モーターという最新テクノロジーがもたらした、リラックス感覚だ。

「アウディでは新しい電動自動車が開発されるたびにデザインを進化させています」

デザインを統括するマルク・リヒテ氏の言葉である。「これまでとはまったくちがったアプローチ」こそ、アウディならではのコンセプトであり、それを現実のものにする技術こそアウディならではの力なのだろう。

デザインに惹かれてAudi Q4 e-tronあるいはAudi Q4 Sportback e-tronを購入したとしても、その動機への見返りが確実にあることだ。デザインとテクロノジーがつねに手を組んでいる。

アウディこそ、つねに先に進んでいるブランドといっていいかもしれない。

文・小川フミオ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
AUTOSPORT web
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
AUTOSPORT web
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
ベストカーWeb
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
AUTOSPORT web
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
AUTOSPORT web
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ベストカーWeb
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
AUTOSPORT web
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
ベストカーWeb
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
Auto Messe Web
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
AUTOSPORT web
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
AUTOSPORT web
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
AUTOSPORT web
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
AUTOCAR JAPAN
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
Auto Messe Web
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
AUTOSPORT web
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村