全長4.7mの大型モデルながらその走りっぷりに定評があった『OMEGA』。ロータスの手がけたスポーツ仕様も用意された。
OMEGA オメガ
アーティスト藤原ヒロシとの異次元のコラボで生まれたマセラティの限定モデル「ギブリ オペラネラ」「ギブリ オペラビアンカ」
1986-2002
フルラインメーカーとして成長を遂げたOPELの技術力を結集したのが『OMEGA』だ。その実力の高さは当時のドイツ車の中でもキラリと光るものがあった。
欧州COTYに輝く実力派アッパーミドル
それまでオペルの中心車種として上級クラスを担っていた『REKORD』の発展的後継車として、1986年に誕生したのが『OMEGA』である。FRの駆動方式を採用したこのアッパーミドルセダンは『KADETT』に続くエアロダイナミックモデルとしてボディーのフラッシュサーフェス化を推し進めた結果、群を抜いた空力性能を獲得。シャーシ関連は当時の最新技術が盛り込まれ、乗り心地を含めた快適性も高いレベルに引き上げられていた。登場した翌年にオペルとして初の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは、何よりその実力の高さを証明する結果だろう。そんな素性の良さをもとに、さらなる高性能仕様が追加されていったのもトピックだ。88年に発表された「LOTUS OMEGA」は、同じGMグループに属していたイギリスのロータスが『OMEGA』の3L直6ユニットに手を加えて3.6Lツインターボに増強。併せてサスペンションのチューニングやエアロパーツを追加するなどしてドライビングダイナミクスが高められた。さらにはオペルのチューナーとして名を馳せていたイルムシャーが、ドイツ・ツーリングカー選手権の規定に合わせてチューニングを手がけた「EVOLUTION 500」を設定するなど、アッパーモデルらしい展開を見せたことも話題となった。
6気筒ユニットは高効率の新世代V型へ
その『OMEGA』が2代目に生まれ変わったのは1993年のこと。オペルのモデルラインアップ統合によって実質的なフラッグシップに位置づけられた。
プラットフォームやFRの駆動方式、足回りの基本構成は先代のそれを継承。ボディーは大型化されたものの、セダンとワゴンの2種のボディーバリエーションとも空力性能がさらに磨き上げられたことは言うまでもない。
加えてエンジンがそれまでの直列6気筒から新世代のV型6気筒〝ECOTEC〟へと進化したこともトピックだった。効率的な燃焼室形状や可変吸気システム〝マルチラムインテーク〟の採用など、洗練されたこのユニットのおかげで、従来型よりもより低い回転域からパワーを発揮しながら燃費を抑えることに成功するなど、高次元でパフォーマンスを兼ね備えた。先代では「LOTUS」や「EVOLUTION」などのスペシャルモデルが用意されたように、2代目ではGMのシボレー『CORVETTE』と同様の5.7L、V8ユニット搭載車も限定発売された。そんな名実ともにオペルの代表作となった『OMEGA』は、後期型では3000点以上の構成部品に手を加えるなどのブラッシュアップを積み重ねながら確かな実力を保ち続け、2002年までオペルのフラッグシップの座についていた。
ボディータイプはセダンとワゴンの2種。いずれもボディー外板の段差を減らしたフラッシュサーフェス化を図り、優れた空力性能を得た。初代(右上)から2代目(下)への移行時にはボディーラインが丸みを帯び、控えめながらもより存在感の増したスタイルとなった。
新開発の〝ECOTEC〟V6ユニットを搭載したMV6。本国で用意されるディーゼルユニットはBMW製の2.5L、6気筒に刷新された。
2代にわたって設定されたワゴン(キャラバン)は広大なラゲージスペースを有し、使い勝手の良さで人気を博した。
初代は直4と直6のエンジンを用意していたが、2代目では後者が実用性と環境性を高い次元で両立したV6に置き換えられている。
2代目の後期型では3000点以上に及ぶ構成部品に改良を加えるとともに、内外装のデザインをブラッシュアップ。足回りではサスペンションのジオメトリーやダンパーの減衰力を変更するなどしてフラッグシップにふさわしい快適性と操縦性を獲得。『OMEGA』は2世代にわたって日本にも導入された。
取材・文/桐畑恒治
160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランドMOOK「&OPEL 未来を創るクルマ。」発売中
1862年の誕生以来、不断の進化によっていつの時代も時代も最先端のポップカルチャーであり続けたOPEL。そのブランドDNAとその魅力を、チーフデザイナーへのインタビューや歴史的名車の検証などをもとに解き明かすムック本「&OPEL」が発売されました。
ドイツの自動車メーカーOPELは、160年の歴史を持つ老舗ブランドです。日本との縁も深く、戦前から輸入され、2006年までは日本国内でも販売されていたので、ご存じ方はもちろん、実際に乗った/所有したことがある方も多いのではないでしょうか。
そして今、OPELが再び、日本に上陸するといわれています。今度、日本にやって来るOPELは、私たちがしばらく見ないうちに、すばらしくモダンで、ポップな佇まいに変身していました。ドイツ車としての信頼感と堅実さはそのままに、ガジェット感あふれるデザインやカラーリングからは、「どんな人生を愉しみたい?」と、クルマが語りかけてくるようです。そんな、ニュー・ジャーマン・カーで実現するライフスタイルのテーマは「リラックス」。
本書では、暮らしをアップデートするモダンジャーマンなクルマづくりの魅力を、160年の歴史とともに余すところなく、紹介します。
160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランド大図鑑
『&OPEL(アンドオペル) 未来を創るクルマ。』
定価1650円(税込)A4変形判/132ページ
小学館刊
https://www.shogakukan.co.jp/books/09104254
■本書のコンテンツ紹介
PART 1 OPELが提案するRELAX LIFE
●人気モデル「CORSA」「MOKKA」「GRANDLAND」徹底解剖!
PART 2 Pop&Future! OPELの秘密
チーフデザイナー・Mark Adams インタビューファッションデザイナー・Marcel Ostertag インタビュー「ASTRA」「MANTA」「COMBO LIFE」最新モデルの魅力OPELと相性抜群のライフスタイル名品セレクションPART3 Just like an OPEL
注目のクリエイターが語るNEW OPELの魅力アンバサダーを務めるリバプールFC監督・ユルゲン・クロップ氏とOPELPART 4 ドイツから特報!元気なOPEL
「MOKKA」「CORSA-e」「GRANDLAND」現地試乗レポート詳報オペルCEO Uwe Hochgeschurtz氏インタビューPART 5 Republish of Historic car impression
革新的な挑戦を続けてきた自動車ブランドOPELの歴史
老舗自動車専門誌の編集者が語るOPELの魅力OPEL in Motorsports「CORSA」「ASTRA/KADETT」「VECTRA」「OMEGA」「SPEEDSTER」「GT」「MANTA」「CALIBRA」「ZAFIRA」PART6 「&OPEL」 Square
FUN collectionOPEL FUN in JapanOPEL Engineering HistoryLogo transition of OPELOPELディーラーの斬新なCI【オンライン書店で購入する】
Amazonで購入する
www.amazon.co.jp/dp/4091042546
楽天ブックスで購入する
https://books.rakuten.co.jp/rb/16892406/?l-id=search-c-item-text-02
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント