9月23日、ドゥカティは大型スーパースポーツモデルのフラッグシップモデル新型『パニガーレV4 R』を発表。2025年11月にヨーロッパで発売開始し、翌12月からアメリカ、そして他の国や地域へ順次展開されることも明らかとなった。
『パニガーレV4 R』は、ドゥカティがスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)でベースマシンとして使用するために、同社のフラッグシップモデル『パニガーレV4/V4 S』をレギュレーションに合わせて排気量を縮小させた公道走行可能なレーシングモデルだ。排気量の縮小の際には、エンジンのショートストローク化により、サーキット走行に最適化させるとともに出力の向上も実現している。
ドゥカティ、新型『パニガーレV4/V4 S』を発表。バニャイア「最新型は良い印象しかない」
今回発表された新型V4 Rは、フルモデルチェンジされた2025年モデルのV4/V4 Sをベース車両に開発された。そのため、一新されたフロントのデザイン、両持ち式スイングアーム、車体側面の空力パーツなど従来のモデルから大きく変化が見られた。
フロントには、V4と同じくカウルと一体化されたダブル・プロファイル・ウイングを備えているものの、新型V4 Rの場合はフォーミュラカーのフロントウイングを思わせる翼端板を持つ形状となっている。さらにパフォーマンス向上のため、V4より大きいエアインテークが配されている。
車体面においては、従来モデルでは外側に張り出した開口部が設けられていたが、新型モデルでは車体に沿う形状となった。さらにV4 Rのみサイドカウル下部にコーナーサイドポッドが追加されたほか、シャシーやスイングアーム、電子制御システムも最新のV4からレース用へ強化・最適化されたものが装備されている。
心臓部には998ccV型4気筒デスモセディチ・ストラダーレ・エンジンを搭載する。最高出力は218PS(160.3kW)/15,750rpm、最大トルクは114.5Nm(11.7kgm)/12,000rpm。従来モデルと比較して出力が3馬力低い値となっているものの、アクラポヴィッチと共同開発された専用レーシングマフラー装着時には、235PS/15,750rpmと1馬力の向上を果たした。
ギヤボックスは、MotoGPマシンやファクトリースーパーバイクと同じ、ニュートラルを1速の下に配置したドゥカティ・レーシング・ギアボックス(DRG)を採用。さらにドゥカティ・ニュートラル・ロック(DNL)システムにより、誤ってニュートラルに入れることを防いでいる。
足回りには、オーリンズ製フル調整式のサスペンションシステムを採用し、フロントに43mmTiNコートNPX加圧式フォーク、リヤにTTX36モノショックを装備する。ブレーキには、ブレンボ製Hypureモノブロックキャリパーとブレーキシステムを備える。
ボディカラーはドゥカティ・レッドの1色展開。フロントマスクとリヤテールにホワイトラインが、サイドカウル下部には“DUCATI CORSE”のロゴグラフィックが配され、燃料タンクはアルミ地が剥き出しのカラーリングに仕上げられた。
新型『パニガーレV4 R』の日本での販売価格はまだ未定だが、参考として、フランスでは 3万4690ユーロ(約600万円)、イギリスでは3万8995ポンド(約780万円)となっている。前述の通り、2025年11月からヨーロッパで発売開始され、翌12月からアメリカを皮切りに他の国や地域へデリバリーされる予定だ。
[オートスポーツweb 2025年09月30日]
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みんなのコメント
サーキットのスポーツ走行でドカV4多いから、乗りこなせているかはともかくその人なりに性能を楽しんでいる人も多いね。
逆に腕があっても国内だとマトモに出れるレースがないんだよね。
ST1000に車両規定的に出れないから、全日本でJSBという国内トップクラスか、草レースでしか使えない。
一番格式高くてMCFAJ主催クラブマンロードレースの富士スピードウェイくらいかな。身近な所だと筑波TT。
私も乗ってみたいとは思うけど、頑張って乗りこなしても先がないと思うと、レースの選択肢が多いBMW M1000RRの方がイイかなってなる。