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ダカールラリー2022前半戦が終了。トヨタは首位堅守のアル-アティヤを含む全4台が生き残る

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ダカールラリー2022前半戦が終了。トヨタは首位堅守のアル-アティヤを含む全4台が生き残る

 中東のサウジアラビアを舞台に、1月1日から14日にかけて開催されているW2RC世界ラリーレイド選手権第1戦『ダカールラリー2022』は、7日(金)に行われたステージ6でラリーの前半戦が終了した。同ラリーの折り返し地点において、新型マシンとなる4台のGRダカールハイラックスT1+を今大会に投入しているTOYOTA GAZOO Racingは、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が総合首位に立っている。

 また、チームメイトたちもそれぞれ速さを見せており、ベテランのジニエル・ド・ヴィリエール/デニス・マーフィ組は表彰台を争う総合4番手につける。若手のヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組は序盤のタイムロスで総合順位は42番手となっているが、6日(木)のステージ5でキャリア初勝利をマーク。シャミア・バリアワ/ダニー・スタッセン組もステージ6でチーム最上位フィニッシュを果たし総合18番手につけている。

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“世界一過酷”と言われる砂漠のレースは、元日に行われた“プロローグ”を経て2日(日)から本格的なラリーがスタートした。その競技初日からトップに立ち続けているアル-アティヤは、5日(水)のステージ4で今大会2度目となるステージウインを記録すると、翌日以降のステージ5とステージ6では着実な走りでラリーを走破。前半戦を終えた時点で、総合2番手につけるライバルに48分54秒のギャップを築いている。

 僚友のド・ヴィリエールはステージ4を6番手タイム、続くステージ5を7番手で終え総合順位を3番手に押し上げた。しかし、彼はステージ2で発生したバイクとの接触事故に対して5時間のタイムペナルティを受け、総合33番手までポジションを落とすこととなってしまう。

 だが、FIA国際自動車連盟による検証の結果、当該ペナルティが撤回されることが決定する。これによりド・ヴィリエール組はふたたび表彰台争いに復帰することに。ステージ6を17番手で終えたベテランは総合2番手から約3分差、総合3番手のライバルからは1分31秒差という好位置から後半戦に臨む。

 ラテガンはステージ4で右後輪ハブの破損に見舞われてしまい大きくタイムを失ったが、翌日のステージ5で真価を発揮した。ダカール挑戦2年目の彼は、このステージで2度のパンクとドアが閉まらなくなるトラブルに見舞われながらも、ステージ2番手のドライバーに約2分差をつけてフィニッシュ。キャリア初となるステージ優勝を果たしてみせた。

 ステージ4、ステージ5と苦戦が続いたバリアワ組は後方スタートながら7日のステージ6ではノートラブルでの好走をみせ、チームメイトたちが苦しむなかでチーム最上位となる7番手でフィニッシュした。この結果、バリアワは総合順位を前日の20番手から18番手に上げてラリーを折り返すこととなっている。

■前半戦を「大きくリードして終えられることは非常にうれしい」と首位アル-アティヤ

「今日のステージ6は非常にトリッキーで、とくにナビゲーションは難しかったのだが、シャミア(・バリアワ)とダニー(・スタッセン)が真のペースを見せてくれた」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racingのチーム代表を務めるグリン・ホール。

「パンクに見舞われることもなかった彼らはクリーンな走りだった。同様に、ナッサー(・アル-アティヤ)とマシュー(・ボーメル)も見事な走りで、まずまずのマージンを持っての総合首位で休息日を迎えることができた」

「ジニエル(・ド・ヴィリエール)とデニス(・マーフィ)もハイペースでの走りを続けて上位につけている。先頭スタートのヘンク(・ラテガン)とブレット(・カミングス)にとってはちょっと厳しい1日になってしまったが、大きなトラブルはなかった。全体的に見れば、ステージ6でのパフォーマンスには満足している」

 前半戦を終えたダカールラリー2022は、8日(土)が首都リヤドでの休息日となる。この間にドライバーたちはラリー後半戦に向けた英気を養う一方、メカニックたちは車両の整備に追われる。14日(金)にジェッダで迎えるゴールへ向けて進む、砂漠のレースの後半戦は9日(日)に実施されるステージ7から再開される予定だ。

 FIA世界ラリーレイド選手権のオープニングイベントとして開催されている、ダカールラリー2022の前半戦を終えたTOYOTA GAZOO Racingドライバーのコメントは以下のとおりだ。

●ナッサー・アル-アティヤ:総合首位
「大変だったが良い1日だった。ナビゲーションが非常に難しかったのだが、マシューが今日も素晴らしい働きをしてくれたよ。我々はクルマもタイヤも好調だった」

「ステージ終盤はとくに難しく、みんな我々のうしろについてきた。ラリー前半戦を、大きくリードして終えられることは非常にうれしい。後半戦もこのマージンを守るべく、集中して戦わなくてはならない」

●ジニエル・ド・ヴィリエール:総合4番手
「今日のステージはとてもトリッキーで、ナビゲーションが難しく、終盤の砂丘では視界がとても悪かった。我々は最後、みんなナッサーについていき、多くの車両が一緒にフィニッシュした」

「振り返れば今日はパンク1回のみで、他に大きなトラブルのない良い1日だったと思う」

●ヘンク・ラテガン:総合42番手
「僕たちにとっては厳しい1日でした。スタートは良かったのだけど、(先頭走者として)コースを切り拓いていくのは困難だったね。それでも序盤は良いペースで走れていたが、峡谷に入ったところでコースを誤り、他の競技者と一緒に大きくタイムロスしてしまった」

「正しいコースに復帰してからは追い上げたけど、川の近くでふたたびコースを見失ってしまった。再度コースに復帰したあとは、2度のパンクに見舞われた。それでも最後は砂丘越えで上位グループに合流してフィニッシュすることができたよ」

●シャミア・バリアワ:総合18番手
「今日はパンクもなく、トラブルにも見舞われずにクリーンに走ることができた。コース上のダストが酷かったので、フィニッシュ後に自分たちのタイムを聞いて驚いたよ」

「もっと遅れていると思っていたが、想像以上の好タイムだったので、我々にとっては良いステージだったようだ」

■ダカールラリー2022 ステージ6終了時点の総合結果
Pos.Driver&Co-DriverGap総合首位#201 ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル―総合4番手#207 ジニエル・ド・ヴィリエール/デニス・マーフィ51'56総合18番手#233 シャミア・バリアワ/ダニー・スタッセン2h57'57総合42番手#225 ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス9h43'02

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